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えちごトキめき鉄道の「観光急行」釜飯コース|カニたっぷり!国鉄形車両でいただく絶品カニ釜飯

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国鉄時代の「455系・413系」が現役で活躍する、えちごトキめき鉄道の「観光急行」。今回は、車内で蟹たっぷり釜飯がいただける「釜飯コース」で乗車してきました!

*2023年3月の情報を基に作成しています

間合い運用の快速列車で妙高高原へ

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「455系・413系」は、昭和の急行列車を体験できる気軽な観光列車として、2021年7月から運行を開始しました。

▽「観光急行」の記事はこちら

www.masatetsudo.com

「観光急行」に乗る前に、まずは「455系・413系」を使用した快速列車に乗車します。

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直江津を8時43分発の快速列車は、妙高はねうまラインを南下し妙高高原まで走ります。
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行先幕にも「快速」の表示が。

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日によって変わるヘッドマーク。この日は、上野〜直江津間を信越本線経由で走った「妙高」号。まさにこれから「妙高」号が走ったルートを行く訳ですね!
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乗車したのは「413系」。1980年代に製造された「413系」は、急行形「471系」の機器を流用し、新たに近郊形の車体を新製したもの。車両の中央はボックスシート、両端はロングシートになっていて、ラッシュ時の混雑にも対応しています。
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快速列車なので乗車券のみでできます。車内は通勤通学客で賑わっていました。
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上越妙高駅あたりから右側の車窓にみえてきたのは妙高山。
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なんて美しい景色でしょう!この日は天気が良く、頂上までくっきりと見えました!
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9時37分。列車は終点「妙高高原駅」に到着。
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7分停車したのに、再び直江津へ戻ります。

貴重な急行形電車、455系

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いよいよ直江津からは「観光急行」に乗車します。「急行1号」は直江津を11時31分発。乗車には乗車券の他に500円の急行料金が必要。また全線乗り放題な「ホリデーツアーパス」なら急行料金不要で乗車できます。
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ホームに停車する急行列車。
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ホームには「観光急行」のために設置された、国鉄時代の駅名板が。まるで昭和にタイムスリップしたみたい!

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ホーム屋根からは乗車位置案内が吊り下げられています。これも昭和の時代に見られた光景です。

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釜飯コースの席は、1号車の指定席に用意されています。1号車は「クハ455-701」という車両。1965年から製造された交直両用の急行形電車で、現在運行されているのはこの車両のみなのだそう。

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急行列車時代はすべてボックスシートでデッキもありましたが、普通列車用に格下げされた時に現在の姿に改造されました。
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座席のモケットは2023年の重要部検査の時に張り替えられ、急行時代と同じ青色になりました。
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ボックスシートには着脱式のテーブルが備え付けられています。
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釜飯コースの座席はロングシート。座席の前にはテーブルが。

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中吊りには、国鉄時代の広告が吊り下げられています。
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新幹線が岡山までだった時代の広告。「ひかり」から「つばめ」「はと」への乗換えや、「彗星」「金星」といった寝台特急への乗換えが載っています。時代を感じますね。
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釜飯コースのパンフレット。
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急行券は昔懐かしの硬券。公式サイトによるとA型硬券と呼ばれる種類だそうで、日付は当時と同じダッチングマシンで印字されています。
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車内にあったのは、観光急行のリーフレット。
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1号車に記念スタンプがありました。
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「455系・413系」や急行列車のことが詳しく書かれているので、これを読みながら列車に乗るとより旅が楽しめそう!

懐かしの車内販売と四五五神社

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列車は「直江津駅」を発車。しばらくすると車窓右側には日本海が!

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青々とした美しい日本海が目の前に広がります!美しい!
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やってきたのは車内販売。国鉄時代に使われていたワゴンを使用しているそう。昔はどの特急列車でも見られた車内販売も、今では新幹線など一部が残るのみとなってしまいました。
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ドリンクやお菓子のほかに、観光急行のグッズも販売されています。

私が購入したのは「観光急行」の車内限定の鉄印。「455系」がデザインされていて、金ピカ輝く見た目豪華な鉄印です。

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続いてやってきたのは「四五五神社」の賽銭箱。

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2023年の重要部検査で455系の延命が叶い、同時に「四五五神社」もリニューアル。鳥居は455系のカラーに。そして御神体の455系には立派な屋根がつきました。
この電車が長く走り続けてくれる事を願ってお賽銭を!

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列車は「能生駅」に到着。ここで約15分停車します。
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ホームでは、地元のお店による「笹寿司」の販売が。
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「笹寿司」はすぐに売り切れてしまいました。買いたい方は早めに列に並びましょう。
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線路沿いには桜並木が続きます。桜が咲く季節には、桜並木の目の前に「413系」が停車して撮影会が行われるそう。

できたて熱々の蟹たっぷり釜飯

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席に戻ると、お待ちかねの釜飯が用意されていました!
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掛け紙には「運転停車釜飯」。1961年のダイヤ改正で登場した特急「白鳥」号。能生駅には運転停車のはずだったのに、手違いで時刻表に停車するように書かれてしまったのです。住民は町をあげて歓迎したのに、扉は開くことなく行ってしまったという珍騒動。では、掛け紙を剥がして蓋をオープン!
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おぉー!
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美味しそう!大きなカニの爪まで入ってる!能生駅近くにある「味千汐路」の釜飯です。
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カニのほぐし身は、こんなにたっぷり入っています!熱々のご飯に濃厚なカニの味が合わさって、贅沢の極みです!
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カニのエキスがたっぷり溢れるカニ汁も絶品!美味しかったー!

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食後には、上越市にある「あん味堂」の羊羹がいただけます。

新潟の郷土料理、笹寿司

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「能生駅」で購入した「笹寿司」もいただきます!では、オープン!
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おぉー!彩り鮮やか!美味しそう!
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「笹寿司」は北信越地方に伝わる郷土料理で、新潟県では上越地方を中心に食べられています。主にハレの日の料理としてつくられ、お盆や祭りなど人が多く集まるときに振る舞われていたそう。
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熊笹の葉に寿司ご飯をのせて、その上に鯖のそぼろや胡桃などがのっています。
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かつて笹寿司が美味しいことで知られていた、今は亡き「民宿天上」の味を受け継いだのが「笹寿司工房なごみ」の「笹寿司」。笹の香りがよく、素朴な味で美味しかったです!

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列車は、浦本〜梶屋敷間の早川の鉄橋を通過。ここは海と山の両方の景色が望める、「日本海ひすいライン」のビュースポットです!

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雪を被った山々がきれい!

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列車は「糸魚川駅」の手前で、交流と直流が切り替わるデッドセクションを通過します。デッドセクションで照明が消えるのは国鉄時代の車両ならでは。現在この区間を走る旅客列車はすべて気動車で運行されているので、デッドセクションを体験できるのは貴重です!
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12時22分。列車は「糸魚川駅」に到着。
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ここでは12分間停車します。
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12時52分。列車は終点「市振駅」に到着。
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普段は静かな駅が、この時ばかりは多くの人で賑わいます。
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ホームには地元の応援団の方もいらっしゃいました。
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車両では幕回しに注目が集まります!
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2023年に行われた重要部検査のタイミングで幕が新しくなり、北陸だけでなく東北・関西・九州などの行き先も追加されました。急行車両の趣がより高まりましたね!

一万三千尺物語との貴重な並び

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「能生駅」を発車し13時32分に「糸魚川駅」に到着。この日はいつもとは違った光景が見られました。隣のホームにはなんと「あいの風とやま鉄道」の観光列車「一万三千尺物語」の姿が!
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この日は「一万三千尺物語」と「雪月花」が相互乗り入れするイベント列車が運行されていたのです。
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同じ「413系」が姿を変えて並んだ、貴重な光景に出会えました!
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糸魚川を発車した「観光急行」は「能生駅」「名立駅」に停車し、一路直江津へ。
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車窓に日本海が広がると、終点の直江津もまもなくです。
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14時31分。「観光急行」は終点「直江津駅」に到着。
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列車は急行3号として再び市振へ折り返し。車両では当時と同じようにサボを取り替える光景が見られました。
国鉄時代にタイムスリップしたかのようなレトロな空間と美味しい釜飯の両方が楽しめる、贅沢な旅でした。皆さんもぜひ、えちごトキめき鉄道の「観光急行」に乗車してみては!

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えちごトキめき鉄道観光急行公式サイト

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