マサテツ〜食べ鉄旅日記〜

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JR西日本の「〇〇のはなし(まるまるのはなし)」|美しい絶景が続く山陰線を走る観光列車

鉄道コム

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大きな窓から望む海の車窓が美しい!山口県の山陰線を走る観光列車。JR西日本の「〇〇のはなし(まるまるのはなし)」に乗ってきました!

*2023年3月の情報を基に作成しています

和と洋、2両それぞれ異なるデザイン

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山陰本線は「京都駅」から中国地方の日本海沿岸を経由し山口県の「幡生駅」に至る路線です。

「◯◯のはなし」は山陽本線の「新下関駅」を発車し、「下関駅」を経由して「幡生駅」から山陰本線へ。山口県萩市の「東萩駅」まで走ります。
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山陽新幹線と接続する「新下関駅」から旅はスタート。列車は約2分ほどの停車ですぐに発車するので、写真撮影はほどほどにして車内へ。

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列車は約8分で「下関駅」に到着。ここでは4分停車時間があるので、まずは車両を観察!

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「◯◯のはなし」は2両編成。「キハ40」という国鉄形気動車を改造しています。

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列車名「◯◯のはなし」は、列車が走る萩(は)・長門(な)・下関(し)から。歴史や文化、美味しい食などを見て聞いて感じて、思い出に残る「はなし」の旅を楽しんでほしいという意味が込められているのだそう。
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2両とも別々のデザインで、1号車は緑。こちらは「西洋が憧れる日本(和)」をイメージ。

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2号車は赤で「西洋に憧れた日本(洋)」をイメージ。そして2両にまたがり、洋と和を繋いだ海をイメージした青をデザイン。萩市の果実の「夏みかん」、下関市の花「ハマユウ」がボディを彩ります。それでは車内へ。まずは1号車から。

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おぉー!「和」って感じがする!

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和をコンセプトとした1号車。海側は4人がけのテーブル席とカウンター席。

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山側は2人がけのテーブル席が並びます。山側はの席は1段高くなっていて、海が眺めやすいように。またテーブルの足元には畳が敷かれていて、靴を脱いで足を乗せることもできます。
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障子をイメージさせる天井のデザイン。改造前の名残りの扇風機が隠れていました。

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ショーケースの中には、沿線の名産品などが紹介されていました。続いて2号車へ。
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おぉー!雰囲気がガラッと違う!f:id:masa-tetsudo:20230330143804j:image

2号車は洋がコンセプト。海側は、海を向いた2人がけのカウンター席。
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大きな窓からは美しい海が望めそう。

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山側の座席も全てが海側を向いています。こちらも1段高くなっているので、車窓が望みやすそうです。

大きな窓から望む美しい海

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駅員さんのお見送りの中、列車は「下関駅」を発車。

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車内改札の時、車掌さんにお願いすると切符に「◯◯のはなし」のスタンパーを押してくれます。
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2号車には記念スタンプがありました。
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パネルもあって、記念撮影によさそう!
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「川棚温泉駅」に到着。駅前の桜の木は満開が近そう!
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「小串駅」を発車ししばらくすると、いよいよ車窓に響灘が見えてきました!
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「◯◯のはなし」は3ヶ所のビュースポットで一旦停車し、ゆっくりと海の車窓を楽しむことができます。小串〜湯玉間で1ヶ所目のビュースポットに停車。
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線路のすぐ真下が波打ち際。透明で、海面が透き通って見えます!すごい!
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宇賀本郷〜長門二見間で2ヶ所目のビュースポットに停車。車窓の右側に小さく見えるのは、景勝地の「二見浦夫婦岩」です。

阿川駅のおしゃれカフェ「Agawa」

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列車は「阿川駅」に到着。ここでは14分停車します。
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「阿川駅」に併設されたガラス張りのおしゃれな建物はカフェ「Agawa」。
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沿線地域の食材を使った料理がいただけたり、コーヒーなどのドリンクやお菓子がテイクアウトできます。
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開放的なテラス席もあって、天気が良い日は気持ちよさそう!
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カフェ「Agawa」では、お菓子の詰め合わせとドリップパック、ドリンクがセットになった「◯◯のはなしオリジナルセット」を購入。
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コーヒーのカップには「◯◯のはなし」のオリジナルスリーブが。美味しい!
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多くの人で賑わう駅。
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列車は「阿川駅」を発車。再び東萩を目指して走ります。
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列車は3ヶ所目のビュースポットに停車。目の前に広がるのは青海島。青海島は別名「海上アルプス」と呼ばれ、数多くの奇岩・怪岩などの芸術作品が多く、まるでスケールの大きい自然美術館と言えるそう。

長門ゆかりの食が詰まった「みすゞのふるさと弁当」

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時刻は12時が近くなりそろそろお腹が空いてきたので、ここでランチタイム。2号車の販売カウンターで、予約していたお弁当を受け取ります。
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「◯◯のはなし」では事前予約制で、沿線の食材や名物を使ったお弁当をいただくことができます。予約は公式ホームページもしくは「tabiwa by WESTER」アプリから。「4~6月、10~12月」と「1~3月、7~9月」で内容が異なり、この時いただいたのは「みすゞのふるさと弁当」。では、オープン!
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おぉー!おかずたっぷり!美味しそう!「みすゞのふるさと弁当」を作る「古串屋」は、明治4年の創業。下関では最も歴史のある料亭で、古くから財界人御用達の料理屋として愛されてきたそう。
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弁当名の「みすゞ」は、長門出身の詩人「金子みすゞ」さんから。金子みすゞさんが大好きだったワカメむすび。下関名物のふくには、あられをまぶして揚げてます。
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長門鶏を使った焼き鳥。長門市は、人口1万人あたりの焼き鳥店舗数が日本トップクラスを誇る、焼き鳥のまちなのだそう。胡麻をまぶして焼いた鯛。厚みのある出汁巻。
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鯵は南蛮漬けで。イカゲソには辛子味噌をかけて。素材の味が生きる筑前煮。
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長門産海鰻のうざく。長門では鰻を海水で養殖して「海鰻」として新しい名物になっているそう。また、長門は昔捕鯨が盛んだったそうで、鯨の大和煮も入ります。

金子みすゞさんのふるさとである長門ゆかりの美味しい食材を詰め込んだ「みすゞのふるさと弁当」。美しい海の車窓とともに味わってみては!

歴史ある観光地、長門・萩へ

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列車は「長門市駅」に到着。
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歓迎と書かれた大きな横断幕がお出迎え!
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長門市にある「元乃隅神社」は青い海に向かって赤い鳥居が連なる絶景スポットとして有名。「長門駅」には元乃隅神社にちなんで、赤い鳥居が線路に連なる撮影スポットが。
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「長門市駅」を発車し、列車は再び海沿いを走行。
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萩市内に入ると車窓に見える山は、かつて頂上に萩城があった指月山。

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「萩駅」に到着。ホームからは萩市観光協会の方がお見送り!
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萩市内を流れる阿武川。川沿いは桜のスポットとしても有名で、列車の中からもきれいな桜が見られました。

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新下関から約3時間。列車は終点「東萩駅」に到着。
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松陰神社や松下村塾といった観光地からは離れており、バスかレンタサイクルでアクセスします。

地元を紹介する車内イベント

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東萩での滞在時間は1時間16分。折り返し「◯◯のはなし」は東萩を14時11分に発車します。

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この日は、長門市の俵山温泉の方が乗車。
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俵山温泉の紹介や、正解するとプレゼントが貰えるクイズ大会が行われていました。

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俵山温泉は、湯治場としても使われる歴史ある温泉なのだそう。
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俵山温泉の名物。白あんがたっぷり詰まった三猿まんじゅうが美味しかった!

仙崎駅から道の駅センザキッチンへ

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車窓に海を見ながら走る列車。復路は「長門市駅」で折返し、1駅だけの小さな路線仙崎支線へ。
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列車は「仙崎駅」に到着。
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線路は行き止まり。

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「仙崎駅」に来る列車は、◯◯のはなしを除いて1日たったの6本。
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駅舎は昭和34(1959)年築で、平成10(1998)年に外観が和風に改築されました。
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壁一面に描かれた、金子みすゞさんのモザイクアート。なんと蒲鉾板を約2万枚使用しているそう。
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「仙崎駅」では停車時間が30分。乗客のほとんどが、徒歩5分のところにある「道の駅センザキッチン」へ足を運びます。
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仙崎漁港が見えてくると、センザキッチンはまもなく。
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仙崎の海辺にある「道の駅センザキッチン」。
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直売所や飲食店、観光案内所や遊覧船乗り場などがある、長門の観光拠点です。

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30分の停車時間はあっという間。乗り遅れないように注意しましょう。

萩のスイーツセット

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販売カウンターで、事前に予約していたスイーツセットを受け取ります。予約は、お弁当と同じく公式ホームページもしくは「tabiwa by WESTER」アプリから。
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萩にある洋菓子店「Sweetsうきしま工房」の「萩のスイーツセット」。スイーツが盛りだくさん!
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かつて萩市にあった「神戸屋」で人気だったシュークリームを復活させた、その名も「伝説の生シュー」。薄手のシュー皮に濃厚なクリームがたっぷり!
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萩産のだいだいのコンフィチュールが入った、カトルカール。カトルカールとは、小麦粉・バター・卵・砂糖を同量使用したバターケーキ。しっとりした食感にバターの濃厚な味わいと、だいだいの爽やかな香りが広がります。
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萩市にある酒蔵の酒粕を使ったマドレーヌ。ふわふわの生地にお酒の香りがほんのり広がります。
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アーモンドが入ったクッキー。サクッと軽めの食感で、コーヒーのお供にぴったり。
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「道の駅センザキッチン」の中にあった「TAKADA COFFEE」のコーヒーとともにいただきました。スイーツセットを注文された方は、ここでコーヒーを購入しておくといいかも。

夕日に染まる響灘

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海岸沿いを順調に走る「◯◯のはなし」。大きな窓から望む海は美しい!
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「阿川駅」に到着。ここでは11分停車します。この時間もカフェは営業しているので、ドリンクなどを購入するのもいいかも。
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停車中に普通列車と行き違い。f:id:masa-tetsudo:20230330162502j:image

陽が傾き、朝とはまた違った姿を見せる響灘。
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時季が良ければ美しい夕日が望めそうです。
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17時43分。「◯◯のはなし」は下関駅に到着。私はここまで。
車窓に海が広がるスポットが多くて美しく、車両もおしゃれで楽しめました。何より快速列車なので、乗車券の他に530円の指定席券だけで乗れるのがとってもお得!青春18きっぷの旅行に組み合わせるのもいいかも。皆さんもぜひ「◯◯のはなし」に乗車してみては!

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「◯◯のはなし」公式サイト

www.jr-odekake.net