マサテツ〜食べ鉄旅日記〜

楽しいリゾート列車 美味しいレストラン列車

JR九州の「かんぱち・いちろく」|火曜日 別府・大分発博多行きいちろく号の旅

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2024年4月26日にデビューした、JR九州のD&S列車「かんぱち・いちろく」。今回は火曜日に別府駅を発車する「いちろく号」に乗車。ゆふ高原線の雄大な風景を眺めながら、地元の食材を使った絶品フレンチを楽しみました!

*2024年9月の情報を基に作成しています

 

博多〜由布院・大分・別府間を1日1便 約5時間の旅


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旅のスタートは大分県の「別府駅」から。
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「いちろく号」は11:00に別府駅を発車。前日から別府温泉に宿泊すれば、チェックアウト時間にはぴったりですね。

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「かんぱち・いちろく」は博多と由布院・大分・別府を結ぶ観光列車。博多駅発は「かんぱち号」(月・水・土曜日)、別府駅発は「いちろく号」(火・金・日曜日)として1日片道1便、約5時間の旅です。

 

ゆふ高原線の風土を味わう列車


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「かんぱち・いちろく」という名称は、ゆふ高原線(久大本線)の開通に寄与した麻生観八(あそうかんぱち)氏、衞藤一六(えとういちろく)氏の名前に由来しているのだそう。

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デザインは、これまでJR九州の列車のデザインを手掛けてきた水戸岡鋭治氏から、鹿児島市のデザイン会社「IFOO」に変わりました。

艶のあるブラックがひときわ目を惹くボディ。ゴールドのラインは、ゆふ高原線の線形と駅名がデザインされています。
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それでは車内に乗り込みましょう!「かんぱち・いちろく」は1号車と3号車が客室、2号車は「ラウンジ杉」の3両編成です。まずは、私が乗車する3号車へ。

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おぉー!とっても素敵な空間!平野や山々を思わせる緑と青をベースに木材が随所に使われた、落ち着いた空間です。

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2人掛けと4人掛けのボックスシートが並びます。
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シートを囲むように高い背もたれなので、半個室のよう。隣席がまったく気になりませんでした。

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テーブルには福岡県産の杉が使われているそう。
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細かなところにもおしゃれなデザインが光ります。
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続いては2号車の「ラウンジ杉」へ。何これ!めちゃくちゃおしゃれ!!
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ひときわ存在感を放つのが、樹齢約250年の杉を使った約8mの一枚板カウンター。
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天井は、沿線の日田の風物詩である底霧をイメージしています。
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「ラウンジ杉」では、グッズや飲食の販売しています。通路側の大きな窓から、沿線の景色を楽しむのもいいですね!

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1号車は、赤色が鮮やかな3人掛けのソファーが並びます。別府の火山や温泉をモチーフにしているのだそう。こちらも背もたれが高いので、前後の乗客を気にせず過ごせそうですね。

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車内を巡っていると、座席の窓枠や乗降口に飾られたアート作品が目にとまりました。「かんぱち・いちろく」では、福岡や大分で活躍する10組のアーティストが製作した全24作品が車内を彩っています。

 

沿線の食材を使った豪華フレンチBOX

 

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11時。「いちろく号」は別府駅を発車。山の列車というイメージをもつ「かんぱち・いちろく」ですが、旅のスタートの車窓は別府湾の海です。

この後列車は「大分駅」に停車。大分からの乗客を迎え入れ、いよいよゆふ高原線へと入ります。
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「かんぱち・いちろく」の大きな魅力のひとつが、豪華なお食事です!かわいいランチョンマットをテーブルに広げると、客室乗務員さんがお重を置いてくれます。
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まるで玉手箱みたい!日田杉で作られた特製のお重。上面に地元福岡の小石原焼の陶板がはめ込まれています。

「かんぱち・いちろく」では、福岡・大分の飲食店が、それぞれ曜日毎に異なる味を提供します。火曜日は、大分市に店を構えるフレンチレストラン「Tomo Clover(トモ クローバー)」が手掛けたお食事です。それでは、オープン!
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おぉー!美味しそう!
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ゆふ高原線の夏野菜と国東タコのバジルマリネ。臼杵のトラフグはエスカベッシュに。肉は3種。大分冠地どりのロースト、とんとこ豚肩ロースグリル、大分米仕上牛ホホ肉のブレゼ。

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玖珠米と豊後産のサフランを使ったピラフは、湯布院のアスパラと鮎とともに。沿線の食材をフレンチの技法で調理した料理の数々。舌も心も大満足です!

 

雄大な車窓と地元の皆さんとのふれあい

 

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右手に由布岳を望みながら走る列車。このあたりは、由布院に鉄道を通すため由布院盆地の中を大きくU字状にカーブしています。誘致に尽力し、かんぱちいちろくの列車名にもなった湯布院出身の有力者・衛藤一六氏の名をとって「一六曲がり」と呼ばれています。

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列車は「由布院駅」に到着。「いちろく号」は由布院駅から乗車することもできます。ここでは「ゆふいんの森号」と行き違い。
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名瀑「慈恩の滝」では徐行運転。雄大な滝の姿をじっくりと望むことができました。
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列車は「天ヶ瀬駅」に到着。ここは「いちろく号」のおもてなし駅になっています。

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ふたつめのおもてなし駅は「うきは駅」。
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「うきは駅」で購入した、ぶどうジュース。ぶどうの味そのまま!美味しい!
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2号車の「ラウンジ杉」では、ドリンクやデザート、沿線の特産品などが販売されています。季節のジェラートとアイスコーヒーも購入しておやつタイム。季節によって味が変わるジェラート、この日はカラメルりんごのアイスでした。

 

ラウンジ杉で旅を振り返る

 

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終点が近づく頃、車内アナウンスがあり乗客が「ラウンジ杉」に集まってきました。ミラーサイネージの映像眺めながら、客室乗務員さんのナビゲートで旅を振り返り。思い出をひときわ感慨深いものにしてくれました。
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15時47分。「いちろく号」は終点「博多駅」に到着。別府から4時間47分の長旅でしたが、居心地のよい空間、豪華な食事、雄大な車窓、そしておもてなし駅でのふれあいと、退屈する暇もないぐらい充実した時間を過ごすことができました。

皆さんもぜひ「かんぱち・いちろく」に乗車してみては!

関連リンク

かんぱちいちろく公式サイト

www.jrkyushu-kanpachiichiroku.jp

 

近鉄の「あをによし」|ゆったりツインシートとあをによしバターサンド

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大阪難波〜奈良〜京都間を運行する、近鉄特急「あをによし」に乗車。いにしえの歴史に想いを馳せながら列車旅を楽しんできました!

*2023年10月の情報を基に作成しています

TikTokでも紹介しています

@masatetsudo 近鉄の観光特急「あをによし」大阪難波〜奈良〜京都を結ぶ豪華特急!#鉄道旅 #鉄道旅行 #鉄道 #大阪旅行 #京都旅行 #奈良旅行 #近鉄 ♬ Summer day - TimTaj

紫壇メタリックのボディとゆったりソファシート

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今回は「大阪難波駅」を9時15分発(平日)の奈良経由京都行き「あをによし」に乗車します。

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「紫壇メタリック」と呼ばれる光沢のある紫色と、天平時代に縁起の良い模様とされた「花喰い鳥」をイメージしたエンブレムが目を惹きます。

▽「あをによし」の詳しい車両の紹介はこちら

www.masatetsudo.com


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車内はおしゃれで落ち着いた、素敵な空間!
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家具メーカーに特注したというシートは、心地よい肌触り。座ると柔らかすぎずちょうどいい硬さ。じわーっと沈みこむような感じで、長時間座っていても疲れなさそう。向かい合わせのボックスシートのほか、窓に向かって斜め45度向いたボックスシートもあり、景色が見やすくなっています。
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2号車はグループ向けのサロンシート。座席と通路はパーテーションで仕切られているので、半個室のような空間になっています。

車内販売限定「あをによしバターサンド」

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「大阪難波駅」を発車した「あをによし」。しばらくすると生駒山トンネルに向かってどんどんと標高が上がっていきます。眼下に大阪平野の街並みがきれいに見えます。「あをによし」の1番の絶景ポイントです。
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生駒山トンネルに入ったところで、2号車にある販売カウンターへ。
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購入したのは、車内販売限定の「あをによしバターサンド」とセットのホットコーヒー。そして「まほろば大仏プリン」の3つ。
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「あをによし」と同じ、紫色の箱に入ったバターサンド。では、オープン!
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おぉー!2種類入ってます!
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紫色のクッキー生地に挟まれているのはクリームとマロン。
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そして、宇治産抹茶のクリームとわらび餅。わらび餅のバターサンドは面白いですね。どちらもコーヒーにぴったりで美味しい!
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「まほろば大仏プリン」は奈良県産の素材をふんだんに使用しているそう。とっても滑らか!

三都の歴史を感じられる列車

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列車は「大和西大寺駅」を発車し平城宮跡の歴史公園を通過。
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「近鉄奈良駅」に到着。ここから列車は再び「大和西大寺駅」へと戻り、今度は京都線に入り終点京都を目指します。
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のどかな田園風景の中を走る列車。
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「大阪難波駅」から1時間18分で終点「京都駅」に到着。このあと「あをによし」は京都〜近鉄奈良間を3往復し、最後は再び大阪難波行きとなります。

大阪・奈良・京都の歴史が感じられる列車。皆さんもぜひ「あをによし」に乗車してみては!

関連リンク

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近鉄の「あをによし」|デビュー前のあをによしに乗車 - マサテツ〜食べ鉄旅日記〜

あをによし公式サイト

www.kintetsu.co.jp

JR西日本の「ベル・モンターニュ・エ・メール 〜べるもんた〜」|握りたての鮨と絶景が楽しめる観光列車

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富山県の氷見線と城端線を走る観光列車。車内で握りたての鮨が楽しめる「ベル・モンターニュ・エ・メール 〜べるもんた〜」に乗ってきました!

*2023年12月の情報を基に作成しています

沿線の伝統工芸品が使われた車内

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旅のスタートは「高岡駅」から。

「べるもんた」は高岡を起点に南北へ伸びる「氷見線」「城端線」を走ります。
城端線では立山連峰の山並み、氷見線では日本海の美しい風景を楽しむことができます。

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印象的な列車名は「美しい山と海」をフランス語「ベル・モンターニュ・エ・メール」で表現。そして、親しみをもって呼んでもらえるように「べるもんた」という愛称が付けられました。
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車内は、4人掛けのボックス席と窓に向いたカウンター席。海側の窓は、車窓が見やすいようにとっても大きくなっています。
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また車内には、沿線の伝統工芸品も使われています。

つり革の持ち手は木製。高岡銅器をイメージする銅箔に沿線の4市をイメージさせる図柄で装飾。f:id:masa-tetsudo:20240116092650j:image

座席の仕切りには、富山県南砺市の伝統工芸品「井波彫刻」の作品です。

握りたての鮨と絶景の立山連峰

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運転席のすぐ後ろにあるのが寿司カウンター。ここで握った鮨が提供されるのです。これこそ「べるもんた」の魅力!

かつて急行列車には、寿司カウンターを設けてその場で寿司を握ってくれる列車があったそう。
しかし現代では、握りたての寿司が食べられるレストラン列車はほとんどありません。
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寿司カウンターの隣には、おみやげも並んでいます。
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富山市にある「とやま鮨」の職人さんが鮨を握っています。揺れる車内で鮨を握るのは本当に大変でしょう。

車内での食事は「VISIT富山県」で予約が必要ですが、余裕があれば当日注文することもできるそう。地酒3種の飲み比べセットもあったりで「食べ鉄」だけでなく「呑み鉄」の方にもお勧めできる列車です。
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発車後しばらくすると、予約していた「富山湾鮨セット」がやってきました!
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ネタは日によって変わるそうで、この日はメジマグロ・タルイカ・コショウダイ・メダイ・サワラ・そしてとやま鮨オリジナルの蒲鉾の昆布〆。
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握りたての鮨は美味しいに決まってる!ネタも厚みがあってとても満足でした。

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もう一品。帰りの便でオーダーしたのは「富山湾海鮮丼」。

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こちらはネタが少し多くて、ヒラメ・マダイ・サワラ・コショウダイ・タルイカ・メジマグロ・ホタルイカの抜き漬け。
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どれも富山湾で獲れた新鮮な魚たち。美味しい!
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城端行き「べるもんた」から見える車窓は、立山連峰。この日は天気がよく空気も澄んでいて、美しい立山連峰が見られました。

ガイドさんによると、12月にしてはめずらしい天気の良さとのこと。いい日に来ました!
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「べるもんた」は終点「城端駅」に到着。「高岡駅」から47分の乗車時間はあっという間でした。

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「ベル・モンターニュ・エ・メール 〜べるもんた〜」は、土曜日は城端線の高岡〜城端間、日曜日は氷見線の砺波・新高岡〜氷見間を運行。

皆さんもぜひ、富山県の海の幸と絶景を楽しみに「べるもんた」に乗車してみては!

関連リンク

鉄道イベント情報

盛岡車両センター SL検修庫見学会(2024年3月30日) - 鉄道コム

ノスタルジー 春のみまさかスローライフ列車など 運転(2024年5月11日) - 鉄道コム

小田急 喜多見電車基地 もころん号撮影会・洗車体験会(ツアー)(2024年5月5日) - 鉄道コム

長野電鉄 須坂駅など 8500系撮影会・貸切乗車イベント(2024年3月23日) - 鉄道コム

関東鉄道 車内プロレスツアー(2024年4月14日) - 鉄道コム

ベル・モンターニュ・エ・メール 〜べるもんた〜公式サイト

www.jr-odekake.net

JR東日本の「リゾートビューふるさと」|姨捨の車窓と北アルプスの車窓を楽しむ観光列車

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日本三大車窓のひとつ「姨捨」と、北アルプスの車窓を楽しむ観光列車。JR東日本の「リゾートビューふるさと」に乗ってきました!

*2023年8月の情報を基に作成しています

地球に優しいハイブリッド車両

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旅の始まりは「長野駅」から。列車は10時4分に発車します。

「リゾートビューふるさと」が入線!

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「リゾートビューふるさと」は、ハイブリッドシステムを搭載した2両編成の車両。これは、ディーゼルエンジンとリチウムイオン蓄電池を組み合わせた、環境に優しい車両なんだって!
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では、車内へ。
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車内は、リクライニングシートが並んでいます。
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座席は通路から1段高くなっていて、大きな窓も相まって眺めがいい!まさに「ビュー」の名に相応しい車内。さらに、座席間のピッチがとっても広いのでゆったり過ごせます。

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シートにかわいいぬいぐるみが座っていました!長野県のPRキャラクター「アルクマ」です。
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運転席の後ろには展望スペースがあって、自由に利用する事ができます。
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また各車両のモニターには、先頭の車載カメラからの映像が流されていました。

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まもなく発車です!

10時4分。列車はゆっくりと「長野駅」を発車します。
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しばらくは北陸新幹線と並走。犀川を渡り、篠ノ井からしなの鉄道と分かれ、篠ノ井線へと入ります。
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肘掛けの高さから天井まで、大きな窓から眺める車窓は素晴らしいですね。

日本三大車窓のひとつ、姨捨へ

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進行方向左側には、日本三大車窓のひとつ、善光寺平の車窓が見えてきました!列車はぐんぐんと標高を上げて行きます。
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まもなく「姨捨駅」に到着。「姨捨駅」は全国的にもめずらしいスイッチバックの駅。「姨捨駅」が急勾配の途中にあるので、登坂・降坂するためにジグザグに作られているのです。

展望スペースからスイッチバックの様子を観察してみましょう!
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丘の上にある「姨捨駅」を通り過ぎ、列車は引上線に到着。
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列車は後向きにバック。先ほどとは違う線路へ。

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列車はゆっくりと「姨捨駅」に入線。
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「姨捨駅」に到着。ここでは16分停車します。
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駅名板もスイッチバック仕様になってました。
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ホームに出ると、目の前に広がるのはこの景色!これは感激です!手前には千曲市、奥には長野市が広がり、そしてそれらを囲むように山並みが続く善光寺平。
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夏らしく青い空と白い雲が広がる光景。秋は紅葉、冬は雪景色と、四季を通じて絶景を楽しむことができます。今度は違う季節に来てみたいですね!

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しばらくすると、反対列車の長野行き普通列車が到着。本線からまっすぐ「姨捨駅」に入線。引上線にバックしたのち、勾配を下って行きました。
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「姨捨駅」の駅舎へも足を運んでみます。「姨捨駅」は1900(明治33)年に開業した、歴史ある駅。標高は551m。1934(昭和9)年に建築されたレトロな駅舎は、2011年にリニューアルされました。
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現在は、豪華クルーズトレインの「TRAIN SUITE 四季島」もここ「姨捨駅」に立ち寄るのだそう。また「姨捨駅」の夜景が楽しめる「ナイトビュー姨捨」という列車も運行されています。

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「姨捨駅」を離れた列車。しばらくは山間部を走ります。途中には犀川、高瀬川、穂高川の三川が交じわる車窓が見えました。
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「リゾートビューふるさと」では、カートによる車内販売があります。購入したのは、信州りんご100%のジュース。美味しい!

松本駅で駅弁を購入

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11時29分。列車は「松本駅」に到着。
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ここでは14分停車します。
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停車時間の間にコンコースにある駅弁売り場へ。東京方面や名古屋方面の特急列車が発車する「松本駅」は駅弁の数が豊富で、その数なんと21種類!今日のランチを購入しましょう。
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購入したのは、塩尻駅が拠点の「カワセミ」の「とり釜めし」。釜めしの名の通り、容器は釜のカタチをしています。ではオープン!
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おぉー!美味しそう!
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鶏がらスープで炊いた味付きご飯の上には、鶏そぼろ、野沢菜、そして鶏のからあげ。
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野沢菜がシャキシャキで美味しい!鶏そぼろと相まってご飯が進みます。しっとり柔らかな鶏のからあげもいいですね。最後は栗の甘露煮でフィニッシュ。美味しかった!
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列車は「松本駅」を発車。ホームでは駅スタッフさん達の熱烈なお見送りが!長野駅では特になかったので、こういうのは嬉しいですね!
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「松本駅」で進行方向が変わります。これまで最後尾だった私の車両は先頭に。
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車窓には雄大な田園風景と遠くに山々が。いい景色!

穂高神社に参拝

 

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列車は「穂高駅」に到着。
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1940(昭和15)年築の「穂高駅」駅舎は2010年にリニューアルされました。

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「穂高駅」では約30分の停車時間の間に、駅近くにある「穂高神社」へ参拝に行くことができます。徒歩5分ほどで大きな鳥居の下に到着。
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穂高神社は日本アルプスの総鎮守、交通安全の守り神として信仰を集めています。
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大変立派な拝殿。
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神楽殿。神楽殿の隣には樹齢約500年の杉の大木があり、パワースポットとしても人気です。

北アルプスと仁科三湖

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「穂高駅」に戻り、列車の旅を続けましょう。

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「穂高駅」を出ると車窓に見えてくるのは「有明山」。富士山に似ていることから「信濃富士」として親しまれています。往路では雲に隠れていましたが、復路で美しい姿を見せてくれました!
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高瀬川を渡ると、大町の町へ入ります。
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「信濃大町駅」に到着。立山黒部アルペンルートのスタート地点としても知られていて、ここから扇沢までのバスも運行されています。
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跨線橋には昔ながらの駅名板が残されていました。 

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列車は「信濃大町駅」を発車。
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車窓の左側には湖が見えて来ます。信濃大町にある3つの湖、その名も「仁科三湖」で、3つとも車窓から眺めることができます。
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まず見えてくるのは「木崎湖」。続いて仁科三湖の中で1番小さな「中網湖」そして最も北にあるのが「青木湖」。
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特に「木崎湖」が望める「稲尾駅」と「海ノ口駅」では一旦停止してくれて、じっくりと湖を眺めることができるのです。
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仁科三湖を過ぎ、列車は分水嶺となる佐野坂峠へ。
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やがて車窓に見えてくるのは「姫川」。
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この先大糸線は「姫川」に沿って糸魚川まで走ります。

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「白馬駅」近くから望めたのは、かつて長野オリンピックのジャンプ競技の会場にもなった、白馬ジャンプ場。沿線にはスキー場が多くあり、あちこちにゲレンデが見られました。
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「長野駅」から4時間。列車は終点「南小谷駅」に到着。

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姨捨駅から見る善光寺平の絶景には感激!車窓からは望んだことはありますが、駅から見る光景は全然違いました!
曇りがちで北アルプスの景色が残念でしたが、またリベンジしたいですね。今度は冬に乗ってみたいです。

皆さんもぜひ「リゾートビューふるさと」に乗ってみては!

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鉄道イベント情報

小田急 千代田線直通開始45周年撮影会(ツアー)(2024年3月10日) - 鉄道コム

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新幹線総合車両センター E2系200系カラー編成 引退記念撮影会(2024年2月21日) - 鉄道コム

リゾートビューふるさと公式サイト

www.jreast.co.jp

近鉄の「足湯列車」②|一度は体験してみたい!列車に乗りながら足湯が楽しめる

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列車に乗りながら足湯が楽しめる!近鉄名古屋〜湯の山温泉間で期間限定で運行している「足湯列車」に乗ってきました!

*2023年12月の情報を基に作成しています

@masatetsudo 足湯に浸かって列車の旅!期間限定、近鉄の「足湯列車」。#足湯列車 #近鉄 #鉄道 #鉄道旅 #鉄道旅行 #乗り鉄 #湯の山温泉 ♬ Raincoat - Shingo Sekiguchi

 

湯の山温泉割引手形付きの足湯列車券


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旅のスタートは「湯の山温泉駅」から。
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湯の山温泉駅からバスで20分ほどの所にあるのが湯の山温泉。御在所岳中腹の標高400mにあって、三滝川の渓谷沿いに旅館が建ち並ぶ温泉街です。

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「足湯列車券」を購入すると「湯の山温泉割引手形」が付いてきます。これを利用すると「御在所ロープウェイ」や、湯の山温泉の日帰り入浴などが割引される、とってもお得なチケットです。

通勤車両を改造した「観光列車つどい」


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「足湯列車」は、近鉄名古屋〜湯の山温泉間を1往復します。
「湯の山温泉行き」は「近鉄名古屋駅」を10時6分発。
そして今回乗車する「近鉄名古屋行き」は「湯の山温泉駅」を15時38分に発車します。
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使用される車両は「観光列車つどい」。
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「観光列車つどい」は、左側の通勤車両を観光列車仕様に改造した車両。
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正面には、菰野町観光協会のPRキャラクター「こもしか」のかわいいヘッドマークが!

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車内に入る前に、まずは入口で足湯利用券を受け取ります。指定された時間になると足湯に入れるとのこと。

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車内は自由席。座席がすべて窓側に向いていて、車窓を楽しむことができます。
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こどもが遊べるキッズスペースもありました!

足湯は小さな天然温泉


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列車は「湯の山温泉駅」を発車。しばらくして足湯の時間になったので2号車へ。足湯利用券の100円を引き換えに「こもしか」がデザインされたかわいいタオルを受け取ります。

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いよいよ足湯に浸かります!列車の中に足湯があるなんて、凄い!
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あったか〜い!揺れる列車の中、移り行く車窓を見ながら入る足湯は、まさに非日常!
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足湯のお湯はただのお湯ではなく、なんと天然温泉!
菰野町の職員さんが菰野温泉の源泉から毎朝温泉を採取して、足湯に入れているのだそう。

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しかもこの足湯、車両に備え付けられているのではなく「足湯キット」になっていて、この「足湯列車」のためだけに菰野町が用意したのだとか。f:id:masa-tetsudo:20231219092311j:image

さらに菰野町の職員さんの話によると、この「足湯キット」には加温装置、循環装置、フィルターが付いていて、まさに『小さな天然温泉』なのです!
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記念写真にぴったりな、グッズやボードも用意されていました。楽しい!

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足湯と同じ2号車にある販売カウンターでは、菰野町の地酒やおつまみ、「こもしか」のグッズなどが販売されていました。
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「こもしか」の焼印が入ったどら焼きと、コーヒーを購入。自席に戻ってのんびり頂きました。

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列車は終点「近鉄名古屋駅」に到着。

「足湯列車」は2024年1月21日(日)までの土日祝日(12月30日、31日、1月1日を除く)に運行されます。
乗車券の他に観光列車料金(おとな・510円、こども・260円)が必要で、近鉄の特急券窓口で発売されるとの事。
皆さんもぜひ非日常を味わいに、足湯列車で癒されてみませんか!

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近鉄公式サイト

www.kintetsu.co.jp