日本三大車窓のひとつ「姨捨」と、北アルプスの車窓を楽しむ観光列車。JR東日本の「リゾートビューふるさと」に乗ってきました!
*2023年8月の情報を基に作成しています
地球に優しいハイブリッド車両
旅の始まりは「長野駅」から。列車は10時4分に発車します。
長野駅に「リゾートビューふるさと」が入線! pic.twitter.com/kvci6qBngF
— マサテツ (@masatetsudo) 2023年8月24日
「リゾートビューふるさと」が入線!
「リゾートビューふるさと」は、ハイブリッドシステムを搭載した2両編成の車両。これは、ディーゼルエンジンとリチウムイオン蓄電池を組み合わせた、環境に優しい車両なんだって!
では、車内へ。
車内は、リクライニングシートが並んでいます。
座席は通路から1段高くなっていて、大きな窓も相まって眺めがいい!まさに「ビュー」の名に相応しい車内。さらに、座席間のピッチがとっても広いのでゆったり過ごせます。
シートにかわいいぬいぐるみが座っていました!長野県のPRキャラクター「アルクマ」です。
運転席の後ろには展望スペースがあって、自由に利用する事ができます。
また各車両のモニターには、先頭の車載カメラからの映像が流されていました。
まもなく発車です!
リゾートビューふるさとの展望スペースから。列車はゆっくりと長野駅を発車。
— マサテツ (@masatetsudo) 2023年8月24日
JR東日本の観光列車は展望スペースがあるのがいいですね! pic.twitter.com/NBahbgZFzP
10時4分。列車はゆっくりと「長野駅」を発車します。
しばらくは北陸新幹線と並走。犀川を渡り、篠ノ井からしなの鉄道と分かれ、篠ノ井線へと入ります。
肘掛けの高さから天井まで、大きな窓から眺める車窓は素晴らしいですね。
日本三大車窓のひとつ、姨捨へ
進行方向左側には、日本三大車窓のひとつ、善光寺平の車窓が見えてきました!列車はぐんぐんと標高を上げて行きます。
まもなく「姨捨駅」に到着。「姨捨駅」は全国的にもめずらしいスイッチバックの駅。「姨捨駅」が急勾配の途中にあるので、登坂・降坂するためにジグザグに作られているのです。
展望スペースからスイッチバックの様子を観察してみましょう!
丘の上にある「姨捨駅」を通り過ぎ、列車は引上線に到着。
列車は後向きにバック。先ほどとは違う線路へ。
列車はゆっくりと「姨捨駅」に入線。
「姨捨駅」に到着。ここでは16分停車します。
駅名板もスイッチバック仕様になってました。
ホームに出ると、目の前に広がるのはこの景色!これは感激です!手前には千曲市、奥には長野市が広がり、そしてそれらを囲むように山並みが続く善光寺平。
夏らしく青い空と白い雲が広がる光景。秋は紅葉、冬は雪景色と、四季を通じて絶景を楽しむことができます。今度は違う季節に来てみたいですね!
姨捨駅に停車中の「リゾートふるさと」。
— マサテツ (@masatetsudo) 2023年8月24日
ホームから望む善光寺平は絶景で、思わず息を呑みました!
ちょうど、長野行きのしなのが通過。リゾートビューふるさともまもなく発車です。 pic.twitter.com/WIigmgQVkY
しばらくすると、反対列車の長野行き普通列車が到着。本線からまっすぐ「姨捨駅」に入線。引上線にバックしたのち、勾配を下って行きました。
「姨捨駅」の駅舎へも足を運んでみます。「姨捨駅」は1900(明治33)年に開業した、歴史ある駅。標高は551m。1934(昭和9)年に建築されたレトロな駅舎は、2011年にリニューアルされました。
現在は、豪華クルーズトレインの「TRAIN SUITE 四季島」もここ「姨捨駅」に立ち寄るのだそう。また「姨捨駅」の夜景が楽しめる「ナイトビュー姨捨」という列車も運行されています。
「姨捨駅」を離れた列車。しばらくは山間部を走ります。途中には犀川、高瀬川、穂高川の三川が交じわる車窓が見えました。
「リゾートビューふるさと」では、カートによる車内販売があります。購入したのは、信州りんご100%のジュース。美味しい!
松本駅で駅弁を購入
11時29分。列車は「松本駅」に到着。
ここでは14分停車します。
停車時間の間にコンコースにある駅弁売り場へ。東京方面や名古屋方面の特急列車が発車する「松本駅」は駅弁の数が豊富で、その数なんと21種類!今日のランチを購入しましょう。
購入したのは、塩尻駅が拠点の「カワセミ」の「とり釜めし」。釜めしの名の通り、容器は釜のカタチをしています。ではオープン!
おぉー!美味しそう!
鶏がらスープで炊いた味付きご飯の上には、鶏そぼろ、野沢菜、そして鶏のからあげ。
野沢菜がシャキシャキで美味しい!鶏そぼろと相まってご飯が進みます。しっとり柔らかな鶏のからあげもいいですね。最後は栗の甘露煮でフィニッシュ。美味しかった!
列車は「松本駅」を発車。ホームでは駅スタッフさん達の熱烈なお見送りが!長野駅では特になかったので、こういうのは嬉しいですね!
「松本駅」で進行方向が変わります。これまで最後尾だった私の車両は先頭に。
車窓には雄大な田園風景と遠くに山々が。いい景色!
穂高神社に参拝
列車は「穂高駅」に到着。
1940(昭和15)年築の「穂高駅」駅舎は2010年にリニューアルされました。
「穂高駅」では約30分の停車時間の間に、駅近くにある「穂高神社」へ参拝に行くことができます。徒歩5分ほどで大きな鳥居の下に到着。
穂高神社は日本アルプスの総鎮守、交通安全の守り神として信仰を集めています。
大変立派な拝殿。
神楽殿。神楽殿の隣には樹齢約500年の杉の大木があり、パワースポットとしても人気です。
北アルプスと仁科三湖
「穂高駅」に戻り、列車の旅を続けましょう。
「穂高駅」を出ると車窓に見えてくるのは「有明山」。富士山に似ていることから「信濃富士」として親しまれています。往路では雲に隠れていましたが、復路で美しい姿を見せてくれました!
高瀬川を渡ると、大町の町へ入ります。
「信濃大町駅」に到着。立山黒部アルペンルートのスタート地点としても知られていて、ここから扇沢までのバスも運行されています。
跨線橋には昔ながらの駅名板が残されていました。
列車は「信濃大町駅」を発車。
車窓の左側には湖が見えて来ます。信濃大町にある3つの湖、その名も「仁科三湖」で、3つとも車窓から眺めることができます。
まず見えてくるのは「木崎湖」。続いて仁科三湖の中で1番小さな「中網湖」そして最も北にあるのが「青木湖」。
特に「木崎湖」が望める「稲尾駅」と「海ノ口駅」では一旦停止してくれて、じっくりと湖を眺めることができるのです。
仁科三湖を過ぎ、列車は分水嶺となる佐野坂峠へ。
やがて車窓に見えてくるのは「姫川」。
この先大糸線は「姫川」に沿って糸魚川まで走ります。
「白馬駅」近くから望めたのは、かつて長野オリンピックのジャンプ競技の会場にもなった、白馬ジャンプ場。沿線にはスキー場が多くあり、あちこちにゲレンデが見られました。
「長野駅」から4時間。列車は終点「南小谷駅」に到着。
姨捨駅から見る善光寺平の絶景には感激!車窓からは望んだことはありますが、駅から見る光景は全然違いました!
曇りがちで北アルプスの景色が残念でしたが、またリベンジしたいですね。今度は冬に乗ってみたいです。
皆さんもぜひ「リゾートビューふるさと」に乗ってみては!
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