数多くの銘酒がある新潟を走るのは「お酒」がコンセプトの観光列車。JR東日本の「越乃Shu*Kura」に乗って乗り鉄ならぬ「呑み鉄」旅を楽しんできました!
*2021年5月の情報を基に作成しています
お酒と景観を楽しむ列車
旅のスタートは「上越妙高駅」から。
「越乃Shu*Kura」の発車は10時2分。東京7時52分発の北陸新幹線「はくたか」が乗継ぎにはぴったり。
すでに「越乃Shu*Kura」はホームに停車していました!
運転日によって「新潟」または「越後湯沢」と行き先が変わります。この日は「十日町」行きの「越乃Shu*Kura」。
窓がとっても大きい!景色がよく見えそうです。元は「キハ40」という国鉄時代の車両ですが、レトロな面影はまったくありません。
では、車内へ。
リクライニングシートが並ぶ3号車。
座席の間隔が広くてゆったり。
お隣の2号車へ入ると、びっくり!列車の中とは思えない!おしゃれなバーに迷い込んでしまったかのよう。
酒樽をモチーフにしたスタンディングテーブルが、またおしゃれ。
窓ぎわに並んだカウンター。景色を楽しみながら呑むお酒は、また格別でしょうね。
この車両にあるのは「蔵守」と名付けられたサービスカウンター。
新潟の銘酒5種類が勢揃いした利き酒コーナー。おちょこ3杯の呑みくらべセットが人気みたい。
瓶の柄もかわいくておしゃれですね。
お酒に合いそうなおつまみも揃っています。
「越乃Shu*Kura」オリジナルのグッズ。ロゴが入ったおちょこは、おみやげにぴったり。
さて、いよいよ私が予約した1号車へお邪魔します。こちらは「びゅう」旅行商品として、食事とセットで発売される車両。
海が見える窓に向いたカウンター席。
その後ろの席も海の方へ向いています。
こちらは4人掛けのボックス席。グループで楽しくお酒が楽しめそう!
テーブルには早速、今日のメニューやおみやげなどがセッティングされてました。
さっきサービスカウンターで見た巾着!
「越乃Shu*Kura」のロゴが入ったおちょこが、おみやげで頂けました。これは嬉しい!
お酒に合うオリジナル料理
「上越妙高駅」を発車した「越乃Shu*Kura」。しばらくは田植えを終えた田園風景を眺めながら走ります。
北越急行の車両と出会う「直江津駅」。
最近オープンしたばかりの「D51レールパーク」のデゴイチが、一瞬チラリと見えました!
北越急行の高架線路は最短距離で十日町へ。対して「越乃Shu*Kura」は柏崎・長岡と遠回りしながら十日町を目指します。
1号車の旅行商品席ではお食事がスタート。内容は「基本コース」の他、日本酒を呑まない人向けの「ソフトドリンクコース」も用意されています。
日本酒が得意ではない私はソフトドリンクコースで。まずは洋梨の「ル レクチェ」のソーダ割り。
お食事が運ばれてきました!せっかくなので、新潟限定の生ビール「風味爽快ニシテ」とともに頂きます!
おぉー!これは美味しそう!見た目が美しい!
お料理は4種類。甘さが強い春キャベツを使ったメンチカツ。ふき味噌の苦味がいいアクセント。
帆立とクリームチーズという、一風変わった組み合わせを焼き春巻きで。これがとても美味しくてびっくり!帆立の繊維質な食感がおもしろく、濃厚なクリームチーズでお酒が進む。ほんのりわさびの香りもいい感じ。
上越産の野菜を使ったピクルスでお口直し。
ほんのり塩味広がる桜飯。春を感じさせる味わいがいいですね!料理の内容は往路、復路、また季節によっても変わるそう。
同行者さんは「お呑みになられる」方なので、グビグビと日本酒が進んでいます。
おちょこに注がれたお酒。『呑み鉄』さんにはたまらない列車ですね!
日本一海に近い青梅川駅
美味しいお酒と食事を楽しんでいると、窓の向こうに海が見えた!
しかも海岸線の目の前を走ってます。これはまさに絶景区間!
「越乃Shu*Kura」は「青梅川駅」に到着。
停車時間はわずか6分ですが、ほとんどの乗客が下車。
なぜなら「青梅川駅」は日本一海に近い駅だから!
日本海の大海原が広がります。
下を見ると波打ち際がすぐ目の前。まさに日本一海に近い駅!
碧く透き通った日本海と潮の香りをしばしの間楽しみました。
6分の停車時間はあっという間。乗り遅れないように。
のどかな景色にこころ和む
「越乃Shu*Kura」は海を離れ再び田園風景へ。
11時33分。列車は「長岡駅」に到着。
17分の停車時間の間に進行方向が変わり、私が乗る1号車が先頭となります。
長岡を境に信越線から上越線へ。さらに越後川口からは飯山線を、信濃川に沿って走ります。
小さな窓から前面展望。沿線にはカメラマンの姿も。
1号車でのお食事もいよいよ最後。ソフトドリンクセットでは、雪室コーヒーと雪国ドーナツがセットで付きます。
さらにおみやげに米粉のクッキーも頂きました。美味しそう!
上越妙高から2時間30分。「越乃Shu*Kura」は終点「十日町駅」に到着。
景観や食事をコンセプトとする観光列車は数あれど、お酒をメインに楽しめる列車は「越乃Shu*Kura」ならではの魅力。それだけでなく、日本一海に近い駅やのどかな景観も美しく、お酒が飲めない人でも十分楽しめる列車の旅でした。
十日町からは再び「越乃Shu*Kura」で戻るも良し。北越急行で越後湯沢へ抜けるもよし。さらに、もう一つの観光列車「おいこっと」に乗って飯山線を横断するのも手の一つです。
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