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西日本鉄道の「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO (ザレールキッチンチクゴ)」ランチの旅|筑後の食材をふんだんに使った夏メニュー

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九州の「西日本鉄道」が運行するレストラン列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO (ザレールキッチンチクゴ)」。今回は2020年6月~8月まで提供している夏メニューの料理を頂きました。

*2020年6月の情報を基に作成しています

レールキッチンは走るレストラン

ランチコースのスタートは「西鉄福岡(天神)駅」。
発車は11:50ですが列車の入線は11:32との事で、少し早めにホームへ向かいます。

やってきました!

「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO (ザレールキッチンチクゴ)」(以下レールキッチン)。
乗車は3回目という事で車両の詳しい紹介は省略しますが、カッコいいというよりは『おしゃれな列車』ですよね!

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車内も素敵なんです。まるで列車の中とは思えない!

メニューの内容は3ヵ月毎に変わります。
今回いただくのは、2020年6月~8月まで提供される夏メニュー。どんなお料理なのかワクワク!楽しみです。

出発のトライアングルが鳴り、列車はゆっくりと西鉄福岡駅を離れます。

夏らしく爽やかな夏メニュー

まずはウェルカムドリンクから。苺の香りが広がる「あまおうプレミアムスパークリングワイン」で乾杯!

[アミューズ]とうもろこしと胡瓜の冷たいスープ

柳川市の「杏里ファーム」で作られたとーっても甘いとうもろこし。その名も「スーパースイートコーン」。真ん中にある緑色はすり下ろした胡瓜。途中でスープと混ぜると、あっと驚き!コーンスープと胡瓜が合う!

[野菜のプレート]ズッキーニと茄子のスカペーシェ・茹で卵のドライトマトソース・桃とマスカットのカプレーゼ

メインのピザにも使われているズッキーニは、うきは市のDONI FARMで農薬や化学肥料を使わずに作られています。ワインビネガーを程よく吸ったマリネに、爽やかなミントの香りでさっぱり。

同じくうきは市にある明果園の桃。濃厚な甘さとみずみずしさをそのまま活かし、モッツァレラチーズやバジルとともにカプレーゼに仕立ててあります。

自然卵養鶏を営むiTo farmの卵は、淡く美しいレモン色の黄身と弾力のある白身が特徴。濃厚な味わいにクミンが効いたドライトマトソースがマッチ。

[肉のプレート]豚肉のスパイス煮込み

日本古来の三元豚(三種類の豚を掛け合わせて作られた豚)「耳納いっーとん」を、玉葱・人参・セロリなどの野菜や、シナモンやフェンネルシードとともに煮込んだ、スパイス煮込み。

スーッとナイフが入るほどの柔らかさ!
肉の濃厚な旨みと上品な脂の甘みを、スパイスの風味がより引き立ててくれます。

レールキッチンのピザは車内で生地をのばしていた!

メインディッシュは、旬の野菜をのせた焼きたてのピザ。
今回は、日本で初めて列車内に設置された「電気窯」でピザが焼かれる様子を見学させて頂きました。

2号車はご覧のようにオープンキッチンになっていて、調理の様子を見学する事ができます。

木箱の中には、ふっくら膨らんだピザ生地。

職人さんが1枚1枚生地を伸ばしていきます。

生地の上に、色鮮やかな野菜をトッピングしていきます。
てっきり冷凍のピザ生地なのかと思いきや、生地を伸ばしたりトッピングしたりと、列車内とは思えないほど手間ひまがかかっていて、驚きでした。

焼き上がるまでは約1分半。

できあがり!
席に戻って、焼きたてのピザを頂きます。

[旬野菜のピザ]大葉のピザ/ズッキーニのピザ

小麦の風味が強くモチモチとした生地。ズッキーニはザクザクと食感を残しつつ、ジューシーなみずみずしさが口の中いっぱいに広がります。

香り豊かな大葉とチーズの相性が思いのほか抜群だったのは、新たな発見でした。

[プティフル]mielのアイスケーキ
最後は、うきは市にあるケーキ屋さん「miel (ミエル)」のアイスケーキで。

暑い季節のメニューという事で、涼しげでさわやかな料理が並んだ夏メニュー。
美味しかったのはもちろん、盛り付けの美しさも印象に残り、さらにピザへのこだわりも知る事ができて、大満足のひとときでした。

食後は、煎茶とペパーミントのハーブティーを頂きながら過ごす、ゆったりとした時間。

途中の「柳川駅」で下車された方を見届けたら、終点の大牟田まであと30分。

車掌さんから手渡された記念乗車券。かつて西鉄で使われていた改札鋏で、自分で乗車日を入れさせてくれます。これも心に残る思い出に。

ザレールキッチンは終点の「大牟田駅」に到着。西鉄福岡から2時間24分。美味しくて楽しい旅は、いつもあっという間です。

70年前の大牟田を走った路面電車「204号」

大牟田に来たら、駅前に保存されている「旧大牟田市内線204号」は見逃せないところ。

1943年に製造され、1952年の廃線まで大牟田市内を走った204号。
大牟田市内線の廃線後は現在の八女市と久留米市にあった福島線を経て、福岡市内線でも活躍。2019年に修復と再塗装を施し現在の場所に保存される事になりました。

木製の床や運転席周りなどは当時の状態のまま。市内外の観光パンフレットが手に取れる案内所として、新たな形で活用されています。

炭鉱で栄えた面影が残る大牟田市。石炭をテーマにした「大牟田市石炭産業科学館」や、市民に愛される動物園など。ザレールキッチンのあとは、大牟田市の街巡りを楽しむのもいいかも。

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THE RAIL KITCHEN CHIKUGO公式サイト

www.railkitchen.jp