今年(2020年)デビュー30周年を迎えた、京都丹後鉄道の「タンゴエクスプローラー」。今回ご紹介するのは、2019年8月にKTR8000系(丹後の海)の代走で運用された「タンゴエクスプローラー」の乗車レポートです。
傷だらけのタンゴエクスプローラー
KTR001形「タンゴエクスプローラー」。1990年に第一編成、1992年に第二編成が製造されました。2011年3月のダイヤ改正でJR線乗り入れを取り止めて以降はKTR線内(当時)で「たんごリレー号」を中心とする運用に就いていましたが、2013年3月に定期運用から離脱。
普段は西舞鶴の車両基地に留め置かれていますが、今回のようにKTR8000形が不足した時に代走として運用される事があります。
私が乗車したのは2019年8月。
ゴールドメタリックに赤と緑のラインが入ったボディーカラー。
ユニークな流線形、全方向に天窓を設けたハイデッカー車両と、バブリーな当時を思わせる豪華なデザイン。
塗装が剥がれて錆が見えたり、修復の痕が残ったりと、痛々しさが見られる満身創痍の姿。
眺めは最高!全席ハイデッカー
車内の設備にも、目に見えて"ガタ"が。
本来は自動で開く仕切扉は、故障のため手動。
ハイデッカーの車内。
座面から天井まで大きく広がる窓。ハイデッカー構造も相まって、車窓の眺めは最高です。
窓下にあるのは読書灯のスイッチ。ただし、一部の座席はボタンが…外れてた…
大きな側窓の上にはさらに天窓があります。開放感がすごい!
ただし、一部の車両はクーラーの効きが悪いようでした。気になる方はクーラーの効く車両を探して下さい(笑)
座席はクッション性があってふかふか。
枕カバーには、丹後地方の特産品「丹後ちりめん」が使われています。
網袋はヨレヨレでした…
先頭車両にお邪魔します。さすが先頭は大人気で満席でした。
満身創痍な姿に反して、床下からは力強いエンジン音が響き、線形の良い宮福線を気持ちよく飛ばしていきます。
「まだまだ走れるぞ!」と言っているような力走に、感動すら覚えました。
デビュー30周年!記念グッズがかっこいい
そんな「タンゴエクスプローラー」の30周年を記念して、京都丹後鉄道では様々なタンゴエクスプローラー限定グッズが発売されています。
私が購入したのは、タンゴエクスプローラーが大きく描かれた「キラキラファイル」。カッコいい!
今度はいつ復活するのかわからない「タンゴエクスプローラー」ですが、代走で運用される時は京都丹後鉄道のホームページに掲載されます。どうしても乗りたい方は、ぜひチェックを怠りなく。
そして、これからも文字通り「丹後探検者」の足として「タンゴエクスプローラー」の末長い活躍を期待しています。