マサテツ〜食べ鉄旅日記〜

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SLキューロク館のD51運転体験会|本物の蒸気機関車を運転

鉄道コム

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あの蒸気機関車が、しかも日本を誇る名機『デゴイチ』が実際に運転できる!今回は真岡鐵道「真岡駅」前にある「SLキューロク館」のD51146号機の運転体験会に参加してきました。

 

スイカ柄の真岡鐵道

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真岡鐵道の出発は、JR水戸線「下館駅」から。ホーム端の1番線が真岡鐵道乗り場。

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真岡鐵道線の愛称は「コットンウエイ」。

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土日祝日には「SLもおか号」が下館〜茂木間で運転されています。

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真岡方向から列車がやってきました。

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んん!なんだろう、この色。スイカ!?
結構奇抜なデザイン!これが真岡鐵道の車両『モオカ14形』。

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出発進行!小雨が降る中、下館駅を発車します。

蒸気機関車のカタチをした真岡駅とSLキューロク館

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下館から約25分、列車は「真岡駅」に到着。

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あちらこちらにSLを模したものが。

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線路には「SLもおか号」に使用される客車が止まってました。

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そばからみると、巨大な要塞のような迫力ですが、真岡駅の駅舎といえばこの外観が有名。

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そう、蒸気機関車のカタチになってる!

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離れた所からみると、よりその凄さがわかります。
真岡駅舎の隣、同じく蒸気機関車のカタチをしていてひと回り小さな建物。こちらが「SLキューロク館」。

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今回運転体験をさせて頂く『D51146号機』が試運転中で、車庫から出てきたところをパチリ。

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館内に展示されている9600形蒸気機関車『49671号機』の『キューロク』の愛称から名付けられた『SLキューロク館』。

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この日はちょうど、ボランティアの方々による整備が行われていました。

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この49671号機が凄いのは「ちゃんと動く!」という事。動力源は蒸気ではなく圧縮空気ですが、動く仕組みはそのまま。毎週土曜日、日曜日及び祝日に 1日3回運行しているとの事。

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後ろには「旧型客車」と呼ばれる『スハフ4425号』。

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温かみを感じる車内。

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その名の通り「網棚」。

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北海道で活躍していた『スハフ4425号』らしい特徴が、二重になった窓。

本物のデゴイチを動かす

SLキューロク館を見学し終わったところで、いよいよ運転体験会の受付へ。

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「機関士」と名前が書かれた名札を頂きました。気合いが入ります!

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まずは会議室で約1時間、蒸気機関車が動く仕組みと運転方法を学びます。
講習が終わったあとは、いよいよ運転体験へ。会場は先ほどのSLキューロク館。

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運転させて頂くのはこちら!『D51146号機』です。

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D51形蒸気機関車、愛称『デゴイチ』。なんと1115両が製造され、これはディーゼル機関車や電気機関車などを含めた日本の機関車1形式の両数で最大の記録なのだとか。まさに『デゴイチ』は日本の蒸気機関車の代名詞であるのです。
D51146号機は、引退までの全ての年月を北海道で過ごしたのだそう。そこで北海道特有の改造がされています。

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例えば「デフ板」が切り取られていたり、

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窓は旋回窓になっています。

さあ、いよいよ機関室へ。

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凄い!パイプとバルブとメーターがずらり!

いよいよ初めての蒸気機関車運転です!

リバーを回して前進位置。

手信号確認。前方異常なし!

ブレーキ緩解。

短急汽笛一声。

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加減弁を少し引くと、ゴトン!巨大な塊が動き出しました。

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「加減弁を半分戻して」「3分の1引きましょう」「はい、全部戻します」機関士さんの指示に従って加減弁を操作。ノッチがないので感覚だけで引いたり戻したり、とても難しい。

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停止手信号位置で止まります。

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一畑電車のデハニ50と同じ、蒸気機関車は自動ブレーキ。重なり位置から、込めたり(ブレーキを強める)、抜いたり(ブレーキを弱める)。さらに電車と違ってタイムラグがあるので、これまたとても難しい!
前進、後進(バック)を2往復して運転体験は終了。
他の参加者さんの運転も、側で見学させて頂きます。

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こんなに蒸気機関車のそばで見られるのは、参加者だけの特権!

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最後は『修了証書』を頂き、今回の運転体験は終了。
蒸気機関車の運転は、人の性格がそのまま現れるそうです。
例えば加減弁(車でいうアクセル)の引き方ひとつで車輪が空転してしまう。機関士さんと蒸気機関車はまさに人馬一体だったんですね。
まさに職人技ともいえる蒸気機関車の運転とその苦労を、少しですが体感できました。
真岡鉄道の『SLキューロク館』では、このSL運転体験会を定期的に開催しています。詳しくはSLキューロク館のホームページをご覧ください。