長崎県の島原鉄道を走るレストラン列車「しまてつカフェトレイン」。地元のお店の美味しい料理を頂きながら、列車の旅を楽しんできました!
*2023年7月の情報を基に作成しています
- しまてつカフェトレインのラッピング車両
- 長崎ばってん鶏のハンバーグとかまポテト
- 上品な甘さが美味しい口之津みなとブッセ
- 赤字が消える!赤字フリクションペン
- 日本一海に近い駅「大三東駅」
- シャリシャリ、モチモチの葛キューブ
- 島原駅へラストスパート
- チケットを片手に島原の町を散策!「銀水」と「四明荘」へ
- 関連リンク
しまてつカフェトレインのラッピング車両
島原鉄道の始発駅「諫早駅」までは、博多からリレーかもめと西九州新幹線を乗り継いで約1時間20分。「しまてつカフェトレイン」は「諫早駅」を11時10分に発車します。
「しまてつカフェトレイン」に乗るのは2回目。以前から変わった所は、車両が「しまてつカフェトレイン」専用のラッピング車両になりました。紅白のグラデーションが美しい!
▽前回乗車した記事はこちら!
また、以前はランチコースとスイーツコースに分かれていたのが、2023年4月からひとつのコースになりました。
車内の雰囲気は普通列車と変わりませんが、各ボックス席にはテーブルが設置されています。
車内ではアテンダントさんが沿線の案内をしてくれます。ブルーが鮮やかな制服が素敵ですね!
列車は「諫早駅」を発車。次の「本諫早駅」では反対列車と行き違い。島原鉄道を走る車両の多くは黄色いボディ。まさに「しあわせの黄色い列車王国」なのです。
長崎ばってん鶏のハンバーグとかまポテト
車内ではほうじ茶が配られました。この日の諫早の最高気温は32℃。冷たいお茶が嬉しい!
続いてお料理が運ばれてきました。美味しそう!
2ヶ月毎に変わるメニュー。この日は、雲仙市の小浜温泉街にある唐揚げ屋さん「スローチキン」の「鶏ハンバーグ」です。
鶏ハンバーグは、長崎県産のブランド鶏「長崎ばってん鶏」を使用。開放鶏舎で一般の鶏より飼育期間を長くし、坪あたりの羽数を少なくする事でのびのびと飼育された鶏なのだそう。
鶏肉らしくあっさりしているのですが、味がとっても濃厚!ハンバーグが大きくてボリュームもあります。まぜごはんも美味しかった!
続いて運ばれてきたのは「かまポテト」。これは、島原雲仙かまぼこ組合と島原商業高校が共同開発した商品で、島原半島産のじゃがいもとすり身をブレンドし油で揚げたもの。
見た目はフライドポテト。食感は蒲鉾のようにしっとり。味は、蒲鉾の味の奥からじゃがいもの風味が広がる感じ。独特な味がクセになりそう!
美味しい料理を頂いているうちに、列車は島原半島へと入りました。進行方向左側には、島原平野が広がります。
上品な甘さが美味しい口之津みなとブッセ
カゴの中にデザートが運ばれてきました。島原半島の南の端に位置する口之津町にある菓子工房「レ・ピニヨン」の「口之津みなとブッセ」です。
アーモンド風味の生地は程よく弾力があります。中のクリームはキャラメル風味。甘くて美味しい!
ブッセのお供に、カフェトレイン特製のコーヒーを。
その頃列車は「古部駅」でしばらく停車。線路の目の前は海。有明海を望みながら優雅なカフェタイムです。
赤字が消える!赤字フリクションペン
車内では、島原鉄道のオリジナルグッズの販売が。
購入したのは「赤字フリクションペン」。毎年赤字の島原鉄道にかけて、3色すべて赤字という、使い道に困るフリクションペン。太さはすべて超極細の0.38mmで、これは島原鉄道の超極細の経営状況を表して。さらに、フリクションなので「赤字を消す」という願いも掛けているのです!
日本一海に近い駅「大三東駅」
列車は「大三東駅」に到着。この駅で45分停車します。
「大三東駅」は、日本一海に近い駅のひとつ。ホームのすぐ前は海!
美しい有明海が目の前に広がります。心地よい潮風を浴びながらのんびり!
真っ青な有明海と空に、鮮やかな黄色いハンカチ!美しい!
幸せの黄色いハンカチは駅舎にあるガチャガチャで購入して、願い事やメッセージを書いて飾ることができます。
「大三東駅」はキリンレモンのCMのロケ地にもなりました。
駅舎の前には、キリンレモンがたくさん並んだ自動販売機。海を眺めながらキリンレモンでスカッとしたい!
45分の停車時間の間に上下列車を通します。
特に下り列車を通す際は、進路をあけるためにポイントを手動で操作して上り線へ転線。
入換の様子を見学するのも楽しいかも!
シャリシャリ、モチモチの葛キューブ
「大三東駅」の停車中に車内に戻り、最後のスイーツをいただきます。
島原にある和菓子屋さん「明月堂」の「葛フルーツキューブ」。島原産のいちご、みかん、お茶を使用。葛でまとめて冷凍し、キューブ状にカットしてあります。
はじめはシャリシャリだけど、しばらくするとモチモチに変化!外は暑かったので、ひんやりスイーツは嬉しい!
島原駅へラストスパート
大三東駅を発車。進行方向右側には雲仙普賢岳が見えるはずですが、この日はあいにく雲がかかっていました。
諫早から2時間。「しまてつカフェトレイン」は終点「島原駅」に到着。
「しまてつカフェトレイン」は、高級なレストラン列車とは違って、地元のお店で作られた食事やスイーツが楽しめる素朴な感じが大好き!また乗りに行きたいです!
チケットを片手に島原の町を散策!「銀水」と「四明荘」へ
「しまてつカフェトレイン」を降りた後は、島原の町を散策したいと思います。駅前から雲仙方面行きのバスに乗り、桃山で下車。
バス停から徒歩5分の所にある「銀水」。かつてあった大正4年創業のかんざらしの元祖「銀水」の名を引き継ぐお店です。こちらでは「しまてつカフェトレイン」のチケットを見せると、50円引きになる特典があります。
いただいたのは、かんざらしと飲み物、添え菓子のセット。
かんざらしは、島原の湧水で冷やされたモチモチの白玉。上品な甘さで喉越しがいい蜜。涼しい気分にさせてくれる夏にぴったりのスイーツです!
「銀水」の目の前にあるのが「浜の川湧水」。用途によって4つの区画に分かれていて水を利用する仕組みになっています。
外は暑かったですが、流れる水を見ていると涼やかな気分になりますね。
「銀水」から歩いて15分。「四明荘」は明治後期から大正初期に建築された湧水庭園。しまてつカフェトレインのチケットで無料で入園できます。
湧水を利用した池を悠々と泳ぐ鯉。縁側に腰を下ろすと、まるで池の真上にいるよう。美しい庭と水の音を聞きながら過ごす時間はゆったりと流れていました。
湧水が豊富な島原。水路には鯉が放流されていて、町中のあちこちで鯉が泳ぐ姿を見る事ができます。
石造りの風情ある水路を、大きな鯉が悠々と泳いでいます。水はとてもきれいで、透明度は抜群。少し触れてみたらとっても冷たい!
「しまてつカフェトレイン」のチケットは、四明荘の他に島原城にも入館する事ができます。時間があれば足を運んでみては!
「島原駅」からの諫早行きは1時間に1本。帰りは「しまてつカフェトレイン」のチケットで乗車できます。
皆さんもぜひ「しまてつカフェトレイン」に乗車してみては!
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