長崎県の島原鉄道を走る「しまてつカフェトレイン」に乗車。地元の美味しいグルメと美しい海の車窓を楽しみながら島原へ出かけてきました!
*2021年10月の情報を基に作成しています
車内はソーシャルディスタンス猫
旅のスタートは「諫早駅」から。博多から特急かもめで約1時間40分。2022年秋には西九州新幹線が開業し、もっと距離が短くなりますね。
まずは窓口で受付。「しまてつカフェトレイン」は諫早から島原まで約2時間かけて走ります。チケットには『島原城天守閣』の入場券と『湧水庭園四明荘』の入場券がセット。島原到着後も島原観光に出かけることができるのです。
ホームに「しまてつカフェトレイン」が入ってきました!島原鉄道のいえば黄色いディーゼルカーがトレードマーク。正面にはカフェトレインの大きなヘッドマークが掲げられています。
後部は違うデザインでした。こちらは島原鉄道のゆるキャラ『さっちゃん』。
先頭の車両には島原鉄道沿線のゆるキャラ達がラッピングされています。どれもかわいい!
では車内へ。
にゃんにゃんだ、このかわいいしゃにゃい!
ソーシャルディスタンスを保つために1ボックス2名に制限しているのですが、空いた座席には猫ちゃんのぬいぐるみが並べられていました。しかもなぜか後ろ向き(笑)猫ちゃんのかわいい後ろ姿を眺めながら、列車の旅を楽しむわけですね!
テーブルには抗菌マスクケース。こちらには島原鉄道の萌キャラ『神代みさき』さんが。
「しまてつカフェトレイン」は"ランチコース"と"スイーツコース"のメニューが異なる2種類があります。さらにメニューの内容は2ヶ月毎に変わるのです。運行日も少ないので、日にちの都合を合わせるか、好きなメニューを合わせるか、悩ましいところ。
島原のスイーツコース
「島原駅」を発車した「しまてつカフェトレイン」。ウェルカムドリンクには雲仙高原の天然水、続いてコーヒー(または紅茶)。コーヒー紅茶はおかわり自由で、頻繁に淹れに来てくれます。陶器の器は波佐見焼。フォルムが美しい。
[一品目]コロッケサンド
スイーツの前にまずは軽食から。諫早市役所近くの創作居酒屋のコロッケサンド。じゃがいもはなんと店主自ら栽培したものだそうで驚き。衣サクサクお芋は甘くて、甘酸っぱいソースが食欲そそる!
[二品目]クラシックベイクドチーズケーキ
いよいよスイーツが登場。まずは深江町の洋菓子店「ガトーフリアン」。日本最古のレシピで作るチーズケーキと、なんとも南蛮文化が入ってきた島原らしい一品。
滑らかな舌触り、チーズが濃厚過ぎず、ほんのりレモンのような爽やかな風味広がります。なるほど確かに万人に受けそうな、ホッとする美味しさ!
一方車窓にはのどかな景色が流れていました。稲刈りが進む様子を見ながら、秋の深まりを感じます。
列車は「古部駅」に到着。反対列車と行き違うためしばらく停車します。目の前には諫早湾。
それもそのはず、線路の真下は海!
のんびり海を眺めながらスイーツをいただく。しあわせなひと時。
やってきた反対列車は「赤パンツ」と呼ばれる車両。昔の島原鉄道の車両に使わらていたデザインで、正面から見ると赤色の塗り分けが「パンツ」に見えるからそう呼ばれているそう。理由にクスッと笑っちゃった。
「赤パンツ」とお別れし、再び列車は走り出します。
車内では島原鉄道のオリジナルグッズ販売が始まりました。熱心なアテンダントさんのセールスに惹かれて、ついつい色々買っちゃった。
さっき見た「赤パンツ」はこれですね!確かに赤パンツ(笑)
[三品目]葛氷(いちご)
雲仙市にある和菓子屋さん「百花亭」。葛ゼリーをスティック状に凍らせた、その名も葛氷。
しばらく置いておくと、葛ゼリーらしくぷるんぷるんのモチモチ。しかも中はまだ凍ってるから異なる食感に!
日本一海に近い大三東駅
三品目のスイーツが食べ終わる頃、列車は島原鉄道の人気スポット「大三東駅」に到着。ここではたっぷり45分停車します。
「大三東駅」は日本一海に近い駅!黄色いの真下は有明海です!
心地よい潮風を浴びながらのんびり。曇り空が残念だけど、この絶景のためにはるばる来た甲斐があります。いやぁー気持ちいい!
「大三東駅」のホームにたなびく、幸せの黄色いハンカチ。
ハンカチに願い事を書いてホームに掲げる、ハンカチ祈願スポットになっているのです。
ハンカチは、待合室にあるガチャガチャで購入できます。私もさっそく!
黄色いハンカチの他に、大三東駅の入場券と缶バッジが2つ。
願い事を記して掲げてきました。どうか願いが叶いますように!
「大三東駅」は、上白石萌唄さんが出演したキリンレモンのCMのロケ地にもなりました。
駅舎の前には、キリンレモンがたくさん並んだ自動販売機。海を眺めながらキリンレモンでスカッとしたい!
45分の停車時間の間「しまてつカフェトレイン」は複雑な入換をします。
上り列車と行き違った後、一旦諫早方に引き上げて上り線へ転線。下り列車に道を譲り、再び諫早方に引き上げて下り線に転線。
限られた線路とダイヤを巧みに操る、島鉄の"技"が垣間見えました。
[四品目]カステ〜ラぷりん
まだ「大三東駅」に停車中ですが、車内に戻って最後のスイーツ。カステ〜ラぷりんってどんなの?て思ったら本当にカステラが入ってた!
とろーりクリームとしっとりカステラが合わさった、初体験のスイーツ。
最後にコーヒーをおかわりしてのんびり。「大三東駅」を発車すると島原まではわずか10分。右側に雲仙普賢岳の姿が見えてくると、島原はもうまもなく。
諫早からちょうど2時間で、終着「島原駅」に到着。
ソーシャルディスタンス猫ちゃんとか、素朴な接客のアテンダントさんとか、手作り感があってなんだかほっこりしちゃう列車でした。スイーツもどれも美味しかった!
島原といえば湧水を泳ぐ鯉。ホームの池で鯉が泳いでいて、さすが島原の玄関口。
島原の子守唄の銅像にもご挨拶。
島原市内を一望できる島原城
折返し列車まで約2時間。「しまてつカフェトレイン」のチケットに付いていた入場券を使うべく、島原城へ行ってきました!
駅を出るとすぐ正面に島原城。
お堀の中を通って城内へ。
立派な天守閣!こちらは1964(昭和39)年に復元されたもの。館内はキリシタンの史料や島原藩の史料を展示する歴史博物館になっています。
天守閣の頂上まで登れば、島原市内が一望。眼下に見えるお城風の建物が「島原駅」。
こちらは雲仙普賢岳。
眉山の斜面は、1792年に起きた「島原大変肥後迷惑」の時に崩落したところだそう。
城から降りるとちょうど、駐車場の所では島原城武将隊の演舞が披露されていました。
島原の名物スイーツ、かんざらし
さて島原城を離れて、近くにあるカフェ「青い理髪館」で休憩。大正12年に建てられたブルーの洋風木造建築。
建物の中は元は理髪店だった面影が残っています。
理髪店だった当時の写真。大きな鏡が当時のままなのがわかります。
「青い理髪館」で頂いたのは、島原の名物スイーツ「かんざらし」。
白玉粉で作った小さな団子を島原の湧水で冷やし、蜂蜜・砂糖等で作った特製の蜜をかけたもの。モチモチで喉越しつるん、上品な甘さが広がります。
あっ!ハートのお団子が隠れてた!
帰りは「しまてつカフェトレイン」のチケットに付いていた復路の切符を使います。やってきたのは「古部駅」ですれ違った赤パンツ塗装の列車でした。
皆さんもぜひ「しまてつカフェトレイン」と島原観光を楽しんでみては!
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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