JR西日本の呉線を走る観光列車「エトセトラ (etSETOra)」に乗車。車窓に広がる瀬戸内海の絶景と、事前予約制の食事「瀬戸の小箱」を楽しんできました!
*2023年8月の情報を基に作成しています
海の青と波の白!そして大きな窓の車両
「エトセトラ」は広島〜尾道間を走る観光列車。山陽本線経由で約1時間45分の区間を「エトセトラ」は呉線経由で3時間かけて走ります。
9時20分。エトセトラが広島駅に入線! pic.twitter.com/M8EHKKlIJr
— マサテツ (@masatetsudo) 2023年8月5日
「エトセトラ」が入線してきました!
海の「青」と波の「白」をイメージしたカラーリング。海に沿って走る観光列車らしい見た目ですね!
「エトセトラ」はラテン語で「その他いろいろ」。「えっと」は広島弁で「たくさんの」「多くの」という意味があるそう。「エトセトラ」のロゴマークは人・食・伝統などがひとつのレールで繋がる思いを「etSETOra」の文字が繋がることで表現しています。
海側は、大きな窓から景色を楽しむことができます。
では、車内へ。
1人掛けのカウンター席、2人掛け・4人掛けのボックスシート。
車両によって座席の色が変わります。
テーブルは大きいので、ゆったり食事が楽しめますね。USBポートも付いていて便利!
テーブルの上には、今日の乗車証明書と「エトセトラ」のロゴマークのコースターが置かれていました。
バーカウンターの前には、乗車記念スタンプが設置されています。旅の思い出にぜひ!
発車後しばらくすると、バーカウンターがオープン。ソフトドリンク・アルコール・おやつ・おつまみ・おみやげなどが販売されています。
まずは「島ごころレモンサイダー」で乾杯!瀬戸田レモンのレモン果汁を使ったソーダ。レモンの香りが爽やかでスカッとします!
呉線は単線なので、行き違いのため途中駅でいくつか停車します。レッドウイングと行き違い。
瀬戸内海が見えてきました!この先チラチラと海が見える場所があります。
遠くに造船所が見えてくると、海軍ゆかりのまち「呉駅」に到着。
事前予約制の「瀬戸の小箱〜スイーツ&セイボリー」
「呉駅」を発車すると、テーブルには事前に予約しておいた食事が運ばれてきました。今回予約したのは、3種類ある「瀬戸の小箱」のうち「瀬戸の小箱〜スイーツ&セイボリー」。では、オープン!
おぉー!煌びやかな小箱が並んでる!美味しそう!
「ホテルグランヴィア広島」が手がける「瀬戸の小箱」。セイボリー3種類、スイーツ3種類の計6種類の小箱が横一列に並びます。
国産黒毛和牛のローストビーフは、なんと牡蠣醤油で風味をつけながらロースト。しっとり柔らかなお肉に、牡蠣醬油の上品な風味が広がります。さらに底には広島産のキノコのローストも隠れています。
2種類のチーズを使ったキッシュ。中にはじゃがいもとベーコン、さらにトリュフが入った贅沢な一品。
海老・帆立貝・タコといった、魚介類のマリネ。瀬戸内レモンを使った爽やかなドレッシングが素敵です。
セイボリーを頂いたあとは、スイーツを。
ティラミスは、マスカルポーネに瀬戸内レモンジャムを混ぜ込んでいるそう。上には広島の製粉所「上万」のきな粉を使ったクッキー。さらに広島県産レモンのシロップ漬けも入っています。ティラミスとレモンのシロップ漬けを一緒に頂くと、今までに食べたことない味に感激!
ジャムで有名な「アヲハタジャム」は、なんと全て広島県竹原市で作られているそう。そんなアヲハタのリンゴジャムを使ったショートケーキ。上にはリンゴのシロップ漬け。
カスタード、クリームチーズ、そしてベリーを重ねたタルト。タルトの生地には藻塩が使われていて、甘さを引き立てます。
「瀬戸の小箱」にはドリンクがセットで付きます。オーダーしたのは、宮島でスペシャリティコーヒーを焙煎している「伊都岐コーヒー」。変わっているのが、ディップスタイルであること。淹れ置きされたコーヒーより、香りが引き立っていて美味しい!
車窓には瀬戸内海と、牡蠣の養殖いかだが見えてきました。広島の名産品といえば牡蠣ですもんね。
列車は「安芸津駅」に到着。ここでは7分停車します。
この日の呉市の最高気温は33℃。外は灼熱の太陽が降り注いでいました。
車内に戻り、バーカウンターで購入したアイスコーヒーでクールダウン。呉市にある「昴珈琲」の「KING OF ICE」で、ビターだけどスッキリした味わいで飲みやすい!
コーヒーと一緒に購入したのが「瀬戸田レモンケーキ 島ごころ」。レモンジャムを練り込んだ生地からはレモンの爽やかな香りが広がり、さらにゴロゴロと大きなレモンピールが甘酸っぱくて絶品!コーヒーとも絶妙にマッチしてました!
呉線で1番の絶景スポット
「忠海駅」を発車した列車はしばらくすると、呉線で1番の絶景スポットで一旦停車。
瀬戸内海をゆっくり一望!なんて美しい風景なのでしょう!
まるで海の上を走っているかのよう!
船をイメージした丸い窓から海を覗くと、まさに気分は船の中!
エトセトラから望む瀬戸内海。美しい! pic.twitter.com/6idzMQgK9Q
— マサテツ (@masatetsudo) 2023年8月5日
その後も、海浜公園などを見ながら瀬戸内海に沿って走る列車。
沼田川を渡ると三原市内へ。「三原駅」で山陽本線と合流。
車両基地がある「糸崎駅」を過ぎ、再び車窓に瀬戸内海を望みながら、列車はまもなく終点の尾道です。
「広島駅」から3時間。列車は終点の「尾道駅」に到着。
ホームでは横断幕を持った駅員さん達がお出迎え!
尾道駅到着後。エトセトラはすぐに回送されます。楽しかった! pic.twitter.com/DzdAtsGxUS
— マサテツ (@masatetsudo) 2023年8月5日
列車はこの後すぐ回送列車として発車して行きました。
呉線内は瀬戸内海の姿がそこかしこに見られるので、長く海の車窓が楽しめます。予約制のスイーツは往路で3種類、復路で2種類あるので、他のスイーツを食べ比べるのもいいかもしれませんね!
尾道と瀬戸内の島々が望める!千光寺ロープウェイ
この後は尾道をじっくり観光します!
尾道の商店街を歩き東へ。
やってきたのは「千光寺ロープウェイ」の山麓駅。
ロープウェイに乗って山頂を目指します!
山頂までは約5分。尾道の町を眼下に見ながら、山へと登って行きます。
山頂駅に到着。すぐ目の前に現れたのは、斬新なカタチの展望台!
2022年3月にオープンしたばかりの新しい展望台。
細く長い展望台からは、どこからでも瀬戸内の島々が一望できるのです。
見てください!この景色!
美しすぎて感動!夜は夜景もきれいでしょうね!
展望台を後にして、ここからは千光寺へと続く散歩道「文学のこみち」を歩きます。ここには、尾道ゆかりの作家・詩人の名作が刻まれた自然石の文学碑が25基あります。
「千光寺」に到着。806年の開基で、中興は多田満仲公宿願により造立したと伝えられているそう。舞台造りの本堂は、日本でもめずらしいのだそう。
本堂から望む尾道の町と尾道水道。運が良ければ、ロープウェイが登ってくるところが見えます。
境内には風鈴がたくさん。心地よち音色を響かせていました。
千光寺から階段を下っていきます。
見えてきたのは、天寧寺の三重塔。現在は三重塔ですが、建築当時は五重塔であったと伝えられているのだとか。
ちょうどロープウェイが交差するところが見られました!
尾道らしい細い小道と階段をひたすら下り、再び山麓駅へと戻ってきました。
このように、千光寺ロープウェイは片道券だけ購入し帰りは徒歩で下山してくるのがおすすめ。運が良ければ猫ちゃんに出会えるかも!
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