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JR四国の「しまんトロッコ」|日本最後の清流・四万十川を間近に眺められる列車

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日本最後の清流「四万十川」の眺めを間近で楽しめるトロッコ列車。JR四国・予土線の「しまんトロッコ」に乗ってきました!

*2021年11月の情報を基に作成しています

トロッコ車両は貴重な二軸貨車

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「しまんトロッコ」が走る「予土線」は、愛媛県の「宇和島駅」と高知県の「窪川駅」を走る約76kmの路線。(厳密には北宇和島〜若井間)。高知県内では四万十川の上流に沿って走ることから「しまんとグリーンライン」の愛称があります。
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「しまんトロッコ2号」は、宇和島を9時33分に発車。

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駅のコンコースでは「しまんトロッコ」の発車に合わせてグッズの販売が行われていました。クリアファイルとか、缶バッジとか、マフラータオルとか、おみやげにぴったりなグッズがたくさん!
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ホームへ向かうと、すでに「しまんトロッコ」の姿が!
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こちらがトロッコ車両。ボディが木でできている!?
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車両番号「トラ152462」。「トラ」とは「無蓋車」の意味で、蓋が無い車両。つまり、雨に濡れても構わない荷物を運ぶ貨車。そう、この車両は荷物を運ぶ"貨車"なのです。という事は、乗客は荷物!?

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「トラ」の台車は二軸車といって、一つの台車に4輪あるところ二軸車は2輪だけ。「ガッタンゴットン」という独特な走行音とゴツゴツした乗り心地が楽しめる、貴重な車両です。

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先頭は「キハ52」という車両。これでトロッコを引っ張ります。
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車両のデザインは水戸岡鋭治氏。四国で水戸岡デザインの車両が走るのは「しまんトロッコ」が唯一。
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トロッコ車両に乗れるのは江川崎〜土佐大正間。江川崎までは「キハ52」の車両に乗車します。
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アンパンマンの「宇和海」と連絡し「宇和島駅」を発車。
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のどかな里山の風景の中を、列車は走ります。

四万十川の美しい眺め

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列車は「江川崎駅」に到着。
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いよいよここからトロッコ車両に乗車します!
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無蓋車という貨車に座席と屋根をつけて改造。
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車内には地元のガイドさんが乗車。沿線案内をしてくれます。
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「江川崎駅」を発車するとすぐに四万十川の姿が!
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眼下には沈下橋が見えてきました。普段は穏やかな四万十川ですが、洪水時には水中に沈下します。そのため水の抵抗を受けないように、欄干が付いていないのです。
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沈下橋は、あるがままの自然を受け入れて生きていこうという、流域に住む人々の生活様式の象徴です。
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平家にゆかりのある珍名駅「半家(はげ)駅」。
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江川崎から先の予土線は1974年に開通した、比較的新しい路線。そのため地面より高い位置に線路が敷かれたため、国道から見るよりも四万十川の眺めがいいのです。
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この高さから四万十川を眺めることができるのは、鉄道だけです。

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四万十川が「日本最後の清流」と呼ばれる所以は、四国最長の川で、本流に大規模なダムが建設されていないから。
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また柿田川、長良川とともに「日本三大清流」の一つとも呼ばれるほど美しい川です。
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どこか懐かしい里山の風景が広がります。

しまんトロッコはクライマックスへ

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「土佐昭和駅」「土佐大正駅」と、元号の駅名が続くのが面白いところ。「土佐昭和駅」を過ぎると「しまんトロッコ」の旅はクライマックスへ。
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鉄橋、トンネル、鉄橋、トンネルと連続して通過。
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四万十川の流れは右へ左へ。
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大正地区の町が見えてくるとまもなく「土佐大正駅」に到着です。

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「土佐大正駅」では「鉄道ホビートレイン」と行き違い。トロッコ車両に乗れるのはここまで。
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記念乗車証とかわいい缶バッジを頂きました!

複雑な入換作業

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土佐大正から約30分で終着「窪川駅」に到着。
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窪川に到着するとすぐ、入換作業が始まります。「キハ52」が必ず先頭にこないといけないので、その工程は複雑。せっかくなのでぜひ、入換の様子も見学してみましょう。
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まずはトロッコ車両を切り離し「キハ52」だけ高知方へ入換。
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ぽつんと残されたトロッコ車両。
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「キハ52」は別の線路を使って、駅の宇和島方へ移動します。
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トロッコ車両に近づく「キハ52」。
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トロッコ車両の宇和島方に「キハ52」を連結。
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トロッコ車両を押しながらホームがある位置へ移動。
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「キハ52」が宇和島方に連結されて、入換作業が完了となります。

日本最後の清流・四万十川の眺めを間近に見られ、さらに貴重な二軸貨車の乗り心地も楽しめる「しまんトロッコ」。皆さんもぜひ乗車してみては!

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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