駅舎の一部を改装した、たった2部屋だけの特別なホテル。高野下駅の駅舎ホテル「NIPPONIA HOTEL 高野山 参詣鉄道」に宿泊してきました!
*2021年11月の情報を基に作成しています
改札口から徒歩0秒、駅舎がホテル
南海電鉄「なんば駅」から「特急 りんかん」に乗車。
橋本を出ると、こんな時間に観光客が居るはずもなく寂しい車内。
なんばから約1時間で今宵の宿「高野下駅」に到着。
他に降りる人は、誰もいません。
周りは真っ暗。駅の明かりだけが夜を照らします。
そんなひと気のない駅舎の中に、2つの扉。これが今回宿泊する高野下駅舎ホテル「NIPPONIA HOTEL 高野山 参詣鉄道」です。
ホテルと言ってもフロントはありません。あらかじめメールで送られてくるパスワードで扉の鍵を開けます。
本物の電車のパーツがあちこちに
では、いよいよ室内へ。
いやーすごい!駅舎で泊まれるなんて、夢みたい!!
ここはかつて、乗務員の待機場所だったそう。故に暖簾の向こう、扉を開けるとすぐホームにつながっています。ステッカーにも面影が残っていますね。
駅舎で泊まれるだけあって、室内は鉄道要素が満載。内装には、1970年頃から活躍し2019年に引退した「7100系」のパーツがあちこちに隠れています。
カウンターには「南海小さな資料館」と題して、南海電鉄の歴史や貴重なチラシなどが紹介されています。
そのカウンターには運転台のメーター。
壁には吊り革。
サイドチェアかと思いきや、運転席の椅子。
その向こうには、禁煙ステッカー。
まだまだある。扉には製造工場の銘板。
こちらは車両更新の銘板。
カーテンの裏に無線の受話器が隠れてた!
バストイレの扉の裏にも隠れてた!
もう無いかな?と思いきや、天井に吊り広告!これ、翌朝に見つけました(笑)
電車のパーツを探すだけでも楽しくてたまりません。
そして何より、窓を開けると線路が目の前。まさに究極のトレインビュー!
暗闇の中へ消えゆく電車。
本日の極楽橋行き最終をお見送り。おやすみなさい
— マサテツ (@masatetsudo) 2020年11月22日
(寝れるかな…) pic.twitter.com/ENU7hsICsf
気分は駅員さん。
極楽橋行きの最終電車を見送っておやすみなさい…
究極のトレインビュー
おはようございます。始発電車が目覚まし代わり。しあわせ。
— マサテツ (@masatetsudo) 2020年11月22日
(NIPPONIA HOTEL 高野山 参詣鉄道) pic.twitter.com/jRYWdkeeeu
気分は駅員さん。
高野下駅の始発は5時18分。電車の音がめざまし時計。
まだ薄暗い外へ。
高野下駅の標高は108m。秋口といえど、朝は冷え込みます。
外は明るくなってきました。電車のすぐ隣に見える窓、あそこが泊まっている部屋です。
窓を開けると電車は目の前!こちらに迫ってくるように、駅へ入線して行きます。まさに究極のトレインビュー!
高野下駅からおはようございます! pic.twitter.com/Td1forDvft
— マサテツ (@masatetsudo) 2020年11月22日
「おにぎりスタンド くど」で朝ごはん
朝ごはんは、部屋に置かれたこの「チケット」。
『「#駅舎に泊まったー」記念』と書かれたチケットは、九度山までの往復乗車券と「おにぎりスタンド くど」の朝食切符。
ということで、電車に乗って朝ごはんを食べに行こう!
昨日は暗くてよくわからなかった駅構内。
ホームから駅舎へ渡る踏切。
古そうな路線地図。
ベンチには、優しさを感じるふわふわの座布団。
ホームの柱はすべて外国製の古レールが使われているそう。
レールの製造会社や製造年月が書かれた刻印が、看板付きで紹介されています。
他にもホームには古レールやレールを固定する犬釘などが展示されていて、さながら「レール博物館」になっていました。
電車が来ました!
九度山は1つ隣の駅。ホームに降りるとすぐ目の前が「おにぎりスタンド くど」。
朝だから、炊き立てのご飯が頂ける!高野下駅舎ホテルに泊まった特権!
「おにぎりスタンド くど」についてはこちらの記事で詳しく紹介します!
新型ケーブルカーで神の聖域、高野山へ
高野下駅舎ホテル「NIPPONIA HOTEL 高野山 参詣鉄道」に泊まったあとは、高野山まで足を伸ばします。年中多くの人で賑わう高野山エリアですが、朝は空いているのでおすすめ!
高野下から高野山までは約35分です。
電車は「極楽橋駅」まで。駅は先日リニューアルされたばかり。
駅名の由来である「極楽橋」。駅から望むことができます。
極楽橋から高野山までは「高野山ケーブル」に乗車!
ケーブルカーの車両は、2019年にデビューしたばかり。
高野山ケーブルの最大勾配は562.8‰。わずか0.8kmの距離で高低差328mを登るのです!
下りケーブルカーとすれ違い。
約5分で、標高867mの「高野山駅」に到着。
駅舎の2階にある展望室からは、この絶景が目の前に広がります。
ここから金剛峯寺や奥之院などへはバスで移動となります。
帰りは極楽橋から「特急こうや」でなんばまで。
観光列車「天空」に乗車するのもおすすめです!
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