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熊本電鉄の「5000形運転体験」|1950年代に製造された青ガエルを運転

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熊本県を走る「熊本電鉄」の運転体験に参加。運転したのは、1950年代に製造され2016年に引退した、元東急電鉄の「5000形」。動態保存された貴重な車両を運転してきました!

*2022年4月の情報を基に作成しています

くまモン電車で北熊本駅へ

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まずは会場となる「北熊本駅」へ。JRと接続する「上熊本駅」から熊本電鉄に乗車します。

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やってきたのは、なんとくまモン電車!熊本電鉄に2編成しかない「くまモン電車」。ラッキー!
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車体にも車内にもくまモンがいっぱい!

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熊本電鉄では、かつて東京で走っていた電車が第二の人生を送っています。くまモン電車は、元東京メトロ銀座線の「01形」。
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熊本電鉄の路線は2路線あり、御代志〜藤崎宮前間の本線と、上熊本〜北熊本間の支線。JRと接続するのは「上熊本駅」だけど、市街地は「藤崎宮前駅」の方が近いそう。
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約10分で「北熊本駅」に到着。
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ちょうど藤崎宮前行きの電車もやってきました。こちらは元都営三田線の「6000形」。

1950年代に製造された青ガエル

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さぁ、いよいよ運転体験の会場へ。立入禁止の看板を超えると、目の前にはもう一本のくまモン電車と、今日の主役「5000形」の姿が!
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「5000形」は元東急電鉄の「5000系」で、1952年~1959年の間に105両が製造されました。航空機の技術を応用した超軽量構造という、当時としては画期的な車両だったのだそう。

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下ぶくれの車体と緑一色の塗装から付いたあだ名は「青ガエル」。なるほど、確かにカエルみたい。

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ちなみに反対側は、単行運転ができるように後から運転台が取り付けてあって、こちらは通称「平面ガエル」なんだとか。
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台車や床下の機器が目の前に。こんなに間近で見られる機会は滅多にない!

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では、車内へ。
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車内は、東急時代からほぼ変わらないのだそう。
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1950年代の車両に冷房がついている訳もなく、天井には扇風機のみ。
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吊り革の広告が渋谷109。これも東急時代のまま。
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昔ながらの網棚。
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広告も2016年に引退した時のまま。
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昔って、なんで非常機器が剥き出しなんだろう。

操作が難しい自動ブレーキ

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車両見学もそこそこに、運転体験がスタート。受付でいただいたマニュアルと、おみやげの熊本電鉄カレー。赤牛を使っているそうで、どんなお味か楽しみ!
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マニュアルの説明は簡単に。「操作は見て覚えよ」と言わんばかりに、さっそく指導運転士さんのデモンストレーションへ。「5000形」の運転台。わくわくします!

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体験では、本物の運転士さんと同じ動作をします。まずは扉を開扉。車掌スイッチの下にあるボタンを押してベルを鳴らして、閉扉。
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マスコンの出っ張りはデッドマン。運転中はこれを常にギュッと押さえておかないと、電車が止まってしまいます。
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ブレーキは、いわゆる自動ブレーキというやつ。写真の位置が中立で、右に動かすと加圧、左が減圧。目標の圧力になったら中立に戻す。これでブレーキ圧を微妙に調整しながら止まるのです。これがとっても難しい!

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手信号旗の合図を確認して汽笛一声。1、2とゆっくりマスコンを投入。
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踏切の手前で一旦停止。
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再び発車し、停目は右側の赤いコーン。
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反対側の運転台へ。帰りも踏切手前で一旦停止。
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停目は全国交通安全運動。

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最後は修了証をいただいて「5000形」の運転体験は終了。

電車1日乗り放題とくまでんSHOP1000円割引

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運転体験に参加すると「北熊本駅」隣にある「くまでんSHOP」の1000円割引券が付き、さらに熊本電鉄が1日乗り放題。
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帰りは「藤崎宮前駅」まで乗車します。
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熊本電鉄で見られるめずらしい光景といえば、黒髪町〜藤崎宮前間にある併用軌道。家の玄関の前を電車が走る姿はワクワクしますね!道路から見ると凄い迫力なんだろうな。
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終点「藤崎宮前駅」に到着。
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11階建ての駅ビルの中にある「藤崎宮前駅」は、熊本電鉄の熊本市内側のターミナル。バス以外の公共交通機関に接続しませんが、少し歩くと熊本の繁華街に出ることができます。

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105両製造された「5000形」ですが、今でも現役で動くのは目の前の1両のみ。そんな車両を運転できて、とっても貴重な体験となりました。

自動ブレーキはハンドルの位置の見極めとか、ブレーキを強めたり緩めたりする調整が難しかったですが、これもまた運転体験のおもしろい所ですね。

今後は静岡からやってきた「1000形」の運転体験もあるそうなので、またぜひ参加したいと思います!

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熊本電鉄公式サイト

www.kumamotodentetsu.co.jp