JR九州の車両整備の中枢を担う小倉工場の工場見学と、水戸岡鋭治氏監修の鉄道テーマパークを満喫。JR九州の「小倉工場鉄道ランド」に行ってきました!
2022年10月の情報を基に作成しています
いさぶろう・しんぺいが小倉工場へ直接乗り入れ
今日は10月4日火曜日。2022年4月からオープンしている「小倉工場鉄道ランド」ですが、この日が本当のグランドオープン。理由は、小倉工場行きの特別列車が今日から小倉工場に直接乗り入れることになったから。博多駅の発車標の行き先も「小倉工場」になっています。
「小倉工場鉄道ランド」に行くには「小倉工場鉄道ランドツアー」に参加する必要があります。今回参加したのは「小倉工場グランドオープン記念ツアー」で、普段のツアーとは異なる内容になっていました。
私たちを小倉工場まで連れて行ってくれるのは、真っ赤なボディの「いさぶろう・しんぺい」。
シックで落ち着いた色合いの木材がおしゃれ。乗車する際は号車だけ指定されていて、座席は自由席でした。
ホームではJR九州の社員の皆さんがお見送り。
それも凄い人、人、人!こんなに盛大なお見送りは初めて!手を振り合いながら、列車はゆっくりと博多駅を離れます。
博多から小倉工場までは約2時間。しばらくは列車の旅を楽しみます。
車内にはアテンダントさんも乗車。売店では飲み物やグッズなどが販売されていました。「いさぶろう・しんぺい」のグッズがあったのでゲット。懐かしの黄色い口ばし時代の「白いかもめ」のクリアファイルがあってびっくり!
普段のツアーでは小倉工場鉄道ランド内でランチとなりますが、今回の記念ツアーは車内で駅弁を提供。頂いたのは、鳥栖駅中央軒の「焼売弁当」。
日本で最初に販売されたかしわめしと、中央軒名物の焼売が一度に味わえる贅沢な駅弁です!うまい!
「いさぶろう・しんぺい」は、本来なら肥薩線を走っているはずの観光列車ですが、豪雨災害で肥薩線は運休。この小倉工場行き特別列車に抜擢されました。いつかまた、ループ線から見える日本三大車窓を楽しみたい。
列車は「小倉駅」で折返し、何度か停車しながら小倉工場へ入線。待っていたのは盛大なお出迎え!
「いさぶろう・しんぺい」が初めて乗客を乗せて小倉工場に到着。
ちゃんと駅名板もありました!
出迎えてくれたのは、なんとバイオリニストの大迫淳英氏の生演奏。大迫氏は「ななつ星in九州」や「ザロイヤルエクスプレス」の音楽演出をプロデュースしているバイオリニスト。すごい!
皆さん作業の手をとめてお出迎えして下さっているみたい。嬉しいですね!
そして今回の記念ツアーのスペシャルゲストが、なんと水戸岡鋭治氏!この後のプログラムには、水戸岡鋭治氏とJR九州の古宮社長との特別対談があり、とても楽しみ!
小倉工場を見学
まずは小倉工場の工場見学へ。
クレーンで車体を持ち上げるところを見学。
車体だけで約35tある813系が宙に浮く!凄い迫力!
この日は平日。よくある工場開放イベントとは違って"生きた工場"が見られる貴重な機会。皆さん作業されているところを見学させていただきました。
次にやってきたのは「新車・D&S列車制作場」。ここでJR九州のD&S列車が生まれるのです。
最近デビューしたばかりの「ふたつ星4047」もここで製作されました。製作中はトップシークレットで、工場の方も関係者以外は近づけないのだそう。
小倉工場は1891(明治4)年に、当時の九州鉄道の工場として開設されました。
今でも、歴史あるレンガ造の建物が現役で使用されています。
最後にやってきたのは、天井の高い巨大な空間。ここでは蒸気機関車「58654号機」が整備されるのだそう。
大人も子どももワクワクする鉄道テーマパーク
小倉工場の見学を終え最後に見えてきたのが「小倉工場鉄道ランド」。元は小倉工場の体育館だった場所を改装したのだそう。
鉄道ランドに入館する前に。屋外で展示されていたのは、かつて九州の特急車両として活躍した、国鉄生まれの485系。昔の「にちりん」のヘッドマークが懐かしい!なんと運転席が見学できるとの事で、早速行ってみました。
運転席までの階段がかなり急で狭かった。昔の運転士さんは大変だったんだなー。
でも眺めはすごくいいです!目線は2階と同じぐらいの高さ!
記念に1枚撮っていただきました!出発進行!
さぁいよいよ「小倉工場鉄道ランド」の中へ。
1階では水戸岡氏のイラスト原画が展示されています。
D&S列車で多用されている大川組子でできた茶室。すごい!
奥へ進むと鉄道ショップが。
水戸岡デザインのグッズが所狭しと並びます。「ここでしか買えない」となると心が惹かれて、あれやこれやとついつい購入。
続いて2階へ。
どーんと広いスペースには、水戸岡デザインの多彩な座席や展示パネルが並んでいます。水戸岡氏のドーンデザイン研究所を再現したブースもありました。
真っ赤でかわいらしい機関車。鉄道ランドの中を一周するミニトレインです。
ひとりで乗るのはちょっと恥ずかしいので、アテンダントさんと乗せていただきました。童心に帰った気分!めっちゃ楽しかった!
水戸岡氏と古宮社長の特別対談
いよいよ今日のメインイベント!水戸岡氏と古宮社長による対談。
まずはバイオリニストの大迫淳英氏による浪漫鉄道の生演奏。素晴らしい音色に聴き惚れる!
水戸岡氏と古宮社長が登壇。司会は鉄道アナウンサーの久保さん。鉄道ランドのことやななつ星の誕生秘話など、貴重なお話が聞けました!
最後は鉄道部品のオークション。
出品されたのは「急行えびの」のさよならヘッドマーク、吉松駅に設置されていた「はやとの風」の看板、小倉工場鉄道ランドのヘッドマークの3種類。どれも高額で買値がついててびっくり!
楽しかった時間はあっという間。小倉工場からお別れする時間となりました。
工場見学やミュージアム見学と、学生の頃に戻った気分でわくわくした1日でした。
何より水戸岡先生と少しお話ができたのが嬉しくて嬉しくて。最高の思い出になりました!
関連リンク
鉄道イベント情報
島原鉄道 クリスマストレイン(ツアー)(2022年12月17日) - 鉄道コム
えちごトキめき鉄道 D51 夜間移動撮影会(ツアー)(2022年12月16日) - 鉄道コム
京成 3400形 千葉線・千原線入線ツアー(2022年12月18日) - 鉄道コム
千葉支社・小湊鉄道・いすみ鉄道 ディーゼルマニアツアー(2023年1月15日) - 鉄道コム
三陸鉄道 初日の出号(ツアー)(2023年1月1日) - 鉄道コム