午前中に「軽井沢駅」を出発する「ろくもん」の洋食ランチコースがリニューアル。旧軽井沢駅舎にあるレストラン「プリモ フィト 軽井沢駅舎店」のランチコースをいただきました!
*2022年9月の情報を基に作成しています
国鉄時代の電車がおしゃれに変身
長野県のしなの鉄道を走る観光列車「ろくもん」。午前に「軽井沢駅」を出発する『洋食コース』と、午後に「長野駅」を出発する『和食コース』、さらに日本三大車窓の姨捨駅に乗り入れる『姨捨ナイトクルーズ』等のコースがあります。
今回乗車するのは「軽井沢駅」を10時34分に出発する『洋食コース』。受付は、軽井沢駅北口を一旦出たところにある旧軽井沢駅舎。明治43年に建てられた駅舎を復元したもの。平成9年から旧軽井沢駅舎記念館となった後、現在はしなの鉄道旧駅舎口として整備され、再び現役の駅舎となりました。
2階にある「ろくもんラウンジ」。旧軽井沢駅舎記念館の貴賓室だった空間が、水戸岡鋭治氏の手によってリニューアル。ウェルカムドリンクをいただきながら出発までのひとときを過ごします。
ホームにはすでに「ろくもん」が停車していました!
「ろくもん」をデザインしたのは、JR九州をはじめ全国の観光列車のデザインを手掛けてきた、水戸岡鋭治氏。
元は、国鉄時代に製造された「115系」という車両。武骨な姿はそのままに、濃い赤で包まれたボディには、真田一族の家紋である「六文銭」「結び雁金」「州浜」をゴールドで配したデザイン。カッコいい!
真田氏が出陣の際にほら貝を吹いたことにちなみ、アテンダントさんが吹く"ほら貝"を合図に扉がオープン。
おしゃれな車内!シート、床、壁面など、木がふんだんに使われています。アテンダントさんによると、車両毎に使用されている木材の種類が違うのだそう。
「トラットリア プリモ」の洋食コース
テーブルにはすでに、前菜が入ったBOXが用意されていました。今回はどんなお食事がいただけるのか、楽しみ!
「ろくもん」の『洋食コース』でいただけるのは、軽井沢町にある「トラットリア プリモ」の姉妹店として旧軽井沢駅舎に2021年8月にオープンした「プリモ フィト 軽井沢駅舎」の洋食コース。それでは、前菜が入ったBOXをオープン。
おぉー!美味しそう!
まずはサラダから。栄養素が豊富で野菜の王様とも呼ばれるケール。軽井沢産のキングケールをふんだん使用。さらに、スモークした黄金シャモが入った豪華なサラダ。信州林檎を使ったドレッシングが甘くて美味!
長野県の銘柄豚"蓼科麦豚"と"信州茸"を使ったテリーヌ。きのこの香りが豊か。軽井沢産のルバーブのソースがいいアクセント。
マスの新しい品種である"信州サーモン"のポワレ。これを軽井沢産の枝豆のブランマンジェとともに。脂ののった信州サーモンは絶品!
トマトのジェラティーナ(トマトゼリー)とクリームチーズとバジルソース。カプレーゼのような味わいで、ワインに合いそう。
"戸隠大根ソルト"とは、大根の塩漬けを時間をかけて発酵、熟成、乾燥させて砕いた野菜の粒。グリルした高原野菜の美味しさを引き立てます。
続いてサーブされたのは2種類のパン。上田市産の小麦を使った、ヨモギのフォカッチャ。そして軽井沢合わせ味噌を塗ったバケット。どちらも温かい状態なのが嬉しいですね。
ドリンクメニューには、しなの鉄道沿線のワイナリーから厳選したワインなどが揃います。ろくもんの沿線地域は『千曲川ワインバレー』と呼ばれているそう。私は、ヤッホーブルーイングの「軽井沢高原ビール」で乾杯!
続いては、軽井沢産の南瓜を使ったポタージュ。南瓜の味が濃厚で甘い!さらに南瓜がゴロゴロ入ってるのもいいですね。まさに南瓜がギュッと詰まったポタージュ。
いよいよメインディッシュ!なんと肉料理と魚料理の2種類。なんて贅沢なのでしょう!
肉料理は、長野県産でもトップクラスの牛肉である"信州プレミアム牛"のロースト。とっても柔らかくて旨みも濃厚!信州らしく、赤ワインを使った芳醇な香りのソースが肉の美味しさを引き立てます。
魚料理は、信濃の名前を冠した魚"シナノユキマス"のソテー。川魚特有の臭みがないのが特徴。身が分厚く、味は淡白であっさり。"八幡屋蜂五郎"の、ろくもんオリジナル七味とカリフラワーのソースとともに。ろくもんオリジナルの七味は車内でおみやげとして購入する事もできて、山椒の香りが効いてて美味でした!
最後はデザート。
信州産のフルーツがたっぷりのったタルト。タルトの中には、信州林檎のキャラメリゼ。上品な甘さと程よい酸味が広がります。
軽井沢産の人参を使い、ほんのりスパイスが効いたキャロットケーキ。添えられたソースが、人参をそのまま凝縮したかのような濃厚なソースで、まさに人参尽くしのケーキでした。
ろくもんのロゴがデザインされたカップがかわいい!
ゆっくりと信濃路を走るろくもん
食事をしていると、車窓に現れたのは浅間山。標高は2568mで、現在でも火山活動が活発な活火山。山頂が少し雲に隠れていますが、その姿をくっきりと見せてくれました。
「ろくもん」は、浅間山が一番近く望める地点で一旦停車。雄大な姿が目の前に広がります。
「ろくもん」は、いくつかの駅で約10分の停車時間があり、ホームでおみやげの販売や記念撮影、息抜きをすることができます。
「軽井沢駅」を出て最初の休憩ができる駅は「田中駅」。
田中と名のつく駅はここが唯一なのだそう。全国の「田中さん」ぜひ訪れてみては!
「上田駅」そばにあるしなの鉄道の本社を通過。従業員の皆さんが手を振ってお出迎え!
「上田駅」に到着。
皆さん列車の前で記念撮影!
ホームでは、上田市にある飯島商店の"みすず飴"の販売が。「みすず飴」は、国産の果実を寒天・グラニュー糖・水飴で固めた、長野県の伝統的な乾燥ゼリー菓子。皆さん次々と買い求めていました。
最後は、戸倉上山田温泉の玄関口「戸倉駅」。
ホームでは、戸倉上山田温泉にある笹鈴製菓の"六文銭まんぢう"の販売。黒糖風味でもっちりした薄皮の中に、程餡子がたっぷり。程よい甘さで美味。おみやげにぜひ!
「戸倉駅」では、後から来た普通列車に先を譲ります。やってきたのは、しなの鉄道の新型車両。国鉄時代の115系は順次新型車両に置き換わって行くそうです。
千曲川を渡ると、終点の「長野駅」が近づいてきました。
最後におみやげをいただきました。沿線の千曲市にある「味噌蔵たかむら」の「さらしな味噌 田毎」。長野県産の大豆と米を使ったお味噌だそう。お家でいただくのが楽しみ!
軽井沢から2時間15分。「ろくもん」は終点の「長野駅」に到着。
今回の旅で驚きだったのが、僕が何度かろくもんに乗車してる事を、客室乗務員さんが把握されていた事。「おかえりなさい」のメッセージカードまで頂いて、感激でした。ろくもんはホスピタリティも素敵です。
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