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ありがとう485系「ジパングみちのく号」の旅|引退間近のジパングが東北・常磐線を快走

鉄道コム

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2021年10月をもって引退する、JR東日本のジョイフルトレイン「ジパング」に乗車。最も原形の姿をとどめた485系に乗って、東北・常磐特急を追憶する旅へ!

*2021年10月の情報を基に作成しています

485系の原形の姿をとどめるジョイフルトレイン

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今回は「鉄道旅倶楽部」が主催する『ありがとう485系「ジパングみちのく号」で行く東北特急追憶の旅』に参加します。
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発車標には「ジパング原ノ町」と表示されていました。「団体」じゃない所にびっくり!

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さらにホームでは駅スタッフさんによる盛大なお見送りが!仙台駅のおもてなしに感激です。

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ジョイフルトレイン「ジパング」が入線してきました。先頭はさっそく撮影の嵐。

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「ジパング」は、2012(平成24)年に開催された「いわてデスティネーションキャンペーン」に合わせてデビューしたジョイフルトレイン。国鉄時代に特急列車として全国を駆け抜けた「485系」。鉄道ファン目線では、実は先頭1・4号車と中間2・3号車で元となった車両が異なるのが注目ポイントです。
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元はお座敷列車「やまなみ」の先頭車だった1・4号車。前面は大きな1枚窓、ドーム状の屋根と「485系」の面影はありません。
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中間の2・3号車は、北海道新幹線開業前の「はつかり」そして「白鳥」用に改造された3000番台という車両。
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窓の配置や屋根上のクーラー、パンタグラフ周りのごちゃごちゃした感じなど「485系」の面影が残ります。
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元となった車両が異なるので、連結面もなんだかチグハグ。お座敷列車「やまなみ」は如何に大改造されたのかがよくわかります。

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車内の様子も全く違います。まずは先頭1・4号車。大きな1枚窓の前面に、運転席のすぐ後ろにある8席の展望席からの眺めは最高!
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座席はすべて窓向き。窓が大きくて眺望がいい!
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元はお座敷列車だったので、車内はもちろん畳敷きでしたが、今は見る影もありません。唯一面影が残るのが天井の照明。確かに和テイストな気がする。
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続いて中間2・3号車。こちらは「はつかり」「白鳥」の頃にリニューアルされた時のまま。
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雰囲気はガラッと変わりましたが、それでも国鉄時代の「485系」の姿を一番とどめているのがこの車両なのです。

常磐線を南下するジパングみちのく号

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という訳で気分は、かつて東北本線を賑わした「はつかり」「やまびこ」、いや今は常磐線を走っているので「ひたち」か!
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なんて追憶に浸りながら「ジパングみちのく号」の旅へ。まずは仙台から常磐線の「原ノ町駅」を目指します。

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ふと車窓に「名取 仙台せり」の文字が。宮城県はせりの生産高が全国トップクラスで、さらにそのほとんどがここ名取市で生産されているのだそう。
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やがて東北本線と分かれ、「ジパングみちのく号」は常磐線へと入ります。
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黄金色に染まった田んぼが美しい!季節はすっかり秋ですね。

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列車は「相馬駅」に到着。
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ここで9分の停車時間がある予定でしたが、途中反対列車が遅れて停車時間が短くなったので、慌ただしく写真撮影。

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車内では、今回の旅の記念品の配布が。ジパングのパンフレットに記念乗車証、そしてジパングのロゴが入ったポーチ。これは色々使えそう!

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記念乗車証に押すスタンプまで用意されていました。本当に手が込んでる!
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続いてお弁当の配布。仙台駅の駅弁店「こばやし」謹製の「仙台名物牛たん弁当」。
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ヒモをぴっ!て引っ張ればお弁当が温かくなるやつ!
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ヒモを引いてしばらく待つと…
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熱々の牛たん弁当が完成!この仕組み考えた人天才。
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断面見ると、わかります?結構厚切りなのです。それでいてスッと噛めるほどの柔らかさ。滲み出た脂が麦飯に馴染んで、これもまた美味。

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モグモグしてる間に、もう終点!?「ジパングみちのく号」は「原ノ町駅」に到着。
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ここでも駅スタッフさんによるお出迎えが!

黄金の国・ジパング

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ここで1時間弱停車するので、外観をゆっくり観察する事にしましょう。

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主に仙台・盛岡と平泉を結ぶ「ジパング平泉号」で活躍した「ジパング」。その名前の由来は、マルコ・ポーロの「東方見聞録」に出てくる黄金の国ジパングは、中尊寺金色堂がモデルと言われていることから。

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ボディカラーは、伝統的な日本画の手法をイメージしているのだそう。重厚感があって落ち着いた雰囲気。
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「やまなみ」「華」「なのはな」と、一時期のJR東日本のジョイフルトレインといえばこの顔でした。
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ヘッドライトの部分がボコって出っ張っているのが個性的。

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ピラーのない大きな一枚窓は本当に展望がいい!

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まだたっぷり時間があるので、一旦改札の外へ。
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「原ノ町駅」がある南相馬市は、毎年4月に開催される「相馬野馬追」が有名。
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その「相馬野馬追」を紹介する展示スペースが駅構内にありました。
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実際に使われる馬具や甲冑を展示。さらに甲冑は試着体験もできるみたいでしたが、コロナの影響で見合わせ中だったのが残念。

青空の下を走るジパング

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さぁ、そろそろ出発の時間。再び「原ノ町駅」の駅スタッフさんのお見送り。「ジパング」がこの地にやってくるのも、おそらくこれが最後。
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「ジパングみちのく号」は来た道を戻り、常磐線から東北本線へ入ったのち、旅の終着駅「盛岡駅」を目指して走ります。
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雲ひとつない青空。絶好のジパング日和!
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展望席の大きな窓からの眺めは最高。
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運転席後ろの"かぶりつき席"も大人気。

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車内では、車内改札がスタート。
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指定席券に入鋏。さらに車掌さんがジパング専用の改札印を押してくれました!
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単線の常磐線を順調に走る「485系」。
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反対列車と行き違い。
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やがて高架の真新しい区間へ。ここは2011年の東日本大震災により線路が架け替えられた区間。震災では津波に流された列車もありましたが、幸い死傷者は出なかったのだそう。最後まで乗客の安全を守った乗務員には頭が下がります。

かつての東北特急を追憶

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「ジパングみちのく号」は東北本線へと戻ってきました!左手に見えるのは東北本線を北上してきた貨物列車。貨物列車を待たせて「ジパング」が先を行きます。
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右手から「仙台空港アクセス線」が合流。
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皆の注目を浴びる中「ジパングみちのく号」は「仙台駅」へ進入。
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「仙台駅」に到着した「ジパングみちのく号」。写真には無いですが、駅スタッフさんがホームに並んで敬礼する姿には感動。たった2分の停車時間なのに盛大な出迎えに、485系ジパングは本当に愛された車両なんだなと、改めて思いました。
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もう二度と来ることのない「仙台駅」に別れを告げた「ジパングみちのく号」は、再び東北本線を北上。485系に乗って東北本線を走れる日が来るとは、感激です。

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ほんの数秒だけ見えたのは、松島の海。
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のどかな景色にうっとり。

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列車は「小牛田駅」で運転停車。ここではホームのない線路に到着。営業列車ではあり得ない、貴重な経験です。

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「一ノ関駅」に到着した「ジパングみちのく号」。ここから先は「ジパング」のホームグランド。世界遺産に登録された「平泉」へのアクセス列車として、盛岡〜一ノ関間を走る「ジパング平泉号」として運転されていました。
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ジョイフルトレイン「ジパング」のテーマはズバリ平泉。まさに平泉のために登場した「ジパング」が「平泉駅」を華麗に通過。
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その頃、平泉をイメージさせる豪華絢爛なデッキでは、485系の写真を集めた写真展の上映が始まりました。

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本来は、世界遺産平泉や中尊寺の歴史などを紹介する動画が流れているモニター。
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そこに映し出されたのはTwitterで応募作品を集めた「485系」の写真の数々。その枚数の多さに、485系はみんなに愛された車両だったんだと改めて気付かされました。

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東北本線を順調にひた走る「ジパングみちのく号」でしたが、旅の終盤でトラブル発生。
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停車したのは「前沢駅」。
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前を走る貨物列車が遅れているため、この先進むことができないとの事。「前沢駅」を発車した時には約15分の遅れが発生していました。
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「水沢駅」で15分の撮影タイムがある予定でしたが、それが全くなくなってしまった状況。しかしここで、車掌さんの計らいで2分だけ停車時間が設けられたのでした。
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わずかな停車時間の間に、ジパングの姿をササっと撮影。見事、2分数秒の停車時間で発車する事ができたのでした。
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遅れを取り戻すべく「485系」は本領を発揮。時速110kmで東北本線を爆速。まさに往年の特急「はつかり」の姿を見ているよう。おそらく「ジパング」最後の力走です。

ジパングは2021年10月をもって引退

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日が暮れてゆくととともに「ジパング」と過ごす時間も残りわずか。最後に「ジパング」の活躍を労いお別れの放送が流れ、「ジパングみちのく号」は終着「盛岡駅」に到着。
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2012年にデビューした「ジパング」。余った車両の寄せ集めのような過程でしたが、世界遺産・平泉へのアクセスだけでなく、東北の復興を応援する列車など数々の臨時列車で活躍してきました。
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2021年10月10日の団体列車を最後に引退する「ジパング」。9年という期間は短命だったかも知れませんが、それでも多くの人の心に残った車両だった事でしょう。「485系」の原形をとどめた車両もこれが最後。「485系」の新たな転換点となります。

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