大阪の「水了軒」といえば「八角弁当」という幕の内が有名で、大阪駅・新大阪駅の駅弁屋でも1・2を争うほどの人気なのだそう。今回は同じ水了軒でも、八角弁当よりリーズナブルだった「汽車弁当」を頂きます。
「滊車辨」と書かれた掛け紙。描かれているのは、明治45年に建設された初代通天閣。当時は東洋一の高さを誇ったのだそう。
俵型に型取りされたご飯。ベトベトではない程度の柔らかさなので、スッとご飯が取り分けられます。
おかずの中心は、煮物。どれも関西らしく薄口で、大変上品な味わい。出汁の味を効かせつつ、食材の美味しさをしっかり引き立てています。
大変きれいに盛り付けされていて、丁寧な仕事ぶりがわかります。
焼き魚は鮭、鶏肉の煮物、だし巻き玉子、なます、そして煮豆。
おかずは決して華やかでは無いかもしれませんが、素朴で上品な味わいの正統派な幕の内弁当です。
駅弁DATA
「汽車弁当」
発売駅:大阪駅、新大阪駅
製造:水了軒株式会社