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秩父鉄道の「夜行準急 奥秩父アルプス」|懐かしの夜行快速を再現

鉄道コム

かつては数多く走っていましたが、現在では風前の灯である夜行快速列車。それをなんと秩父鉄道で再現。10月17日~18日に運行された夜行準急「奥秩父アルプス」に乗ってきました! 

旅情をかきたてる演出

夜汽車の旅の始まりは、秩父鉄道「熊谷駅」から。

今回の「奥秩父アルプス」に乗車できるのは、抽選に当選した人のみ。まずは改札前で受付から。

改札口に吊るされているのは、昔ながらのサボ式の発車標。

さらにテレビモニターの発車標にも「奥秩父アルプス」表示。過去・現代どちらの発車標にも細かく再現されていて、発車前から旅情をかきたててくれます。

こちらは受付で頂いた記念品。なんと「奥秩父アルプス」の愛称板ではありませんか!すごい!!

そして、乗車証明書と今夜の座席票。座席票は手書きでした、実際の急行にも使われているのかな?

ホームでは、熊谷に到着した最終電車が車庫へと回送されていきました。

本来ならこの後は明朝までしばらく明かりが消えるところですが、この日はいつもと様子が違います。

ホームには夜行準急の到着を待つ人々。

足元乗車口表示の前で、電車の入線を待ちます。

1日限りの愛称板と貴重な種別表示

23時40分。いよいよ「奥秩父アルプス」の入線です!

車両は、普段は「急行 秩父路」に使用されている6000系。

羽生方の正面には、先ほど記念品にもあった愛称板が誇らしげに飾られています。

三峰口方の種別表示は「準急」。通常ダイヤでは秩父鉄道に準急は走っていないので、これまた貴重です。

車内はこんな感じ。リクライニングこそしませんが、見るからに快適そうなシート。

なんでもこのシートは、西武特急レッドアローに使われていたシートなのだそう。どおりで座り心地がいい訳ですね。
残念ながら回転することはできず、ほとんどがボックスで固定されています。今回の夜行準急の旅では「2席占有の相席」と「ボックス独占」の2タイプが募集されていました。

秩父鉄道線を行ったり来たり

そうこうしているうちに、発車時間。

今回の「奥秩父アルプス」のダイヤ。熊谷を発車した奥秩父アルプスは羽生へ。その後折り返し再び熊谷、そして三峰口。再び折り返し、熊谷に明朝5時44分の到着。

0時13分。「羽生駅」に到着。

お隣の東武線は最終列車が発車。静まりかえったホーム。

羽生では30分の停車時間があり、改札を出ることもできました。

ここにもサボの発車標が。

すでに最終電車は発車したあと。いつもとは違う光景が広がっています。

進行方向を変え0時43分、奥秩父アルプスは羽生を発車。夜の奥秩父を目指します。

熊谷、寄居とそれぞれ5分ずつ停車。電車にトイレがないので、トイレ休憩も兼ねています。

寄居を出ると、次は三峰口まで約1時間止まりません。

そろそろ寝たい時間ですが、室内灯の明かりが煌々と照らす車内で眠りにつくのは至難の業。私も「ムーンライトながら」に乗車したときは、アイマスクを用意していました。これも当時の夜行快速らしいところですね。

お夜食は夜鳴そば

2時30分「三峰口駅」に到着。途中あちこちで鹿が出没したそうで、定刻より数分遅れての到着となりました。ここでは約1時間停車します。

ここでお待ちかねの"お夜食タイム"。駅前の蕎麦屋さんで「夜鳴そば」が頂けるのです。

受付時にもらったチケットを手に、蕎麦を待つ行列へ。

奥秩父の山奥は気温が低くて寒かった中で、温かいお蕎麦が体に染み渡ります。夜遅い時間に営業して下さったお蕎麦さんに感謝です。

 

まだ発車まで時間があったので、突如始まった正面の種別表示の幕回し(厳密には幕ではないですが)。

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なんと「快速」まで用意されているのですね。「ワンマン」は乗務員さんも『こんなのあるんだー』なんて驚かれていました。たぶん本邦初公開!?

霧が出てきた三峰口をあとに。

夜明け秩父路を走る夜行準急

次は「上長瀞駅」。30分停車。

ホームを渡る踏切からの撮影会。

前照灯の明かりが灯された電車。

改めて見ても、このヘッドマークはカッコいいですね。

朝5時の寄居駅。お隣東武線の電車にはすでに明かりが灯されています。

夜行快速の旅もまもなく終わり。まるで名残惜しいかのように、この先は終点の熊谷まで各駅に運転停車しながら時間をかけて走ります。

5時44分、夜行準急「奥秩父アルプス」は終点「熊谷駅」に到着。5時間49分の夜行快速の旅は終わりを迎えました。

最後に奥秩父アルプスの姿を撮影する、参加者皆さん。
昔懐かしの夜行快速の雰囲気を十分に感じられた時間でした。電車を動かすためには、たとえ一列車でも大変多くの人が携わっています。夜通し安全運行に努めて下さった関係者の皆さま、本当にありがとうございました。

空の向こうは明るくなり、昨日は真っ暗だった電車には電気が。また新しい1日が始まろうとしています。

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