近鉄の「青の交響曲 (青のシンフォニー)」は、近鉄南大阪線・吉野線を走る観光特急。まるで『走る喫茶室』のような豪華ラウンジ車両やゆったりとしたシートに揺られながら、桜の名所吉野へ行ってきました!
*2021年7月の情報を基に作成しています
上質な大人の列車旅
旅のスタートは、近鉄南大阪線の始発駅「大阪阿部野橋駅」から。「青の交響曲 (青のシンフォニー)」は特急専用の6番線から発車します。
頭端式ホームにゆっくりと「青の交響曲」が入線!
おぉー!エレガントな姿が素敵!
元は「6200系」という通勤車両を改造。顔には当時の面影が残ります。
「青の交響曲」のコンセプトは『ゆったりとした時間を楽しむ、上質な大人旅』。濃紺に包まれた重厚感のあるボディ。ゴールドのラインとエンブレムが豪華!
列車は3両編成ですが、そのうち座席車両は前後の2両のみ。中央の車両はラウンジ車両で、丸々1両がフリースペース。まさに、ゆったりとした時間を楽しめる!
扉が開くと、列車から優雅な音楽が流れてきました。ハイドンの交響曲101番「時計」の第2楽章。さすが「青のシンフォニー」というだけある!
すごい!豪華な客室!
床はカーペット敷。座席は大型でゆったり。まるでソファーのような優しい座り心地です。
グループで旅行なら、中央に大きなテーブルを備え付けた2人または4人掛けのサロン席が良さそう。
広々としたデッキに置かれた書棚とベンチ。書棚には奈良の歴史に関する本や写真集がズラリ。旅の予習にバッチリですね。
高級感のある乗車記念証。こちらはラウンジ車両に置かれていました。
ラウンジ車両で車内限定オリジナルケーキを
ラウンジ車両にやってきました。これまた豪華な空間です!
まるで高級ホテルのラウンジにいるみたい。ここが電車の中とは思えません。
優雅な音楽と電車のモーター音が入り混じる。不思議な感覚。#青の交響曲 pic.twitter.com/2Gx9ZVNzNn
— マサテツ (@masatetsudo) 2021年7月4日
車内を見学しているうちに「青の交響曲」は「大阪阿部野橋駅」を発車。大阪の街並みが車窓に流れます。ラウンジ車両は横長で小さな窓ですが、席に座るとちょうどいい目線の高さ。
バーカウンターでオーダーしたのは「大阪マリオット都ホテル」料飲部ぺストリーシェフ・山口 裕氏考案のケーキ。「青の交響曲」の車内でしか食べられないオリジナルケーキで、内容も季節毎に変わります。
乗車した時に頂いたのは「トロピック」。トロピカルフルーツとココナッツクリームの爽やかなムースを、マンゴー&パイナップルのジュレで包み込んだ一品。フランボワーズが香りに花を添えます。
列車に揺られながら本格的なケーキが頂けるなんて、なんて贅沢なのでしょう!
青の交響曲は吉野の山へ
思いのほかカーブが多い、南大阪線。加速減速を繰り返しながら走る「青の交響曲」。通勤車両の改造だからか、揺れと振動が大きいのは残念ポイント。
「橿原神宮前駅」を過ぎると、車窓はのどかな田園風景。
やがて吉野の山へと分け入ります。
吉野川鉄橋を渡れば、まもなく吉野。
さくらさくらの車内チャイムが吉野らしい。#青の交響曲 pic.twitter.com/nobmRzHfpC
— マサテツ (@masatetsudo) 2021年7月4日
「青の交響曲」は吉野線の終点「吉野駅」に到着。桜でも紅葉でもないこの時季は、静かな吉野。
ラウンジカーで食事をしたり、座席でゆったりしていたら、吉野までの約1時間20分はあっという間でした。短い時間でしたが、非日常な気分が味わえる上質な大人の旅。皆さんもぜひ「青の交響曲」で出かけてみては?
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