九州の「西日本鉄道」が運行するレストラン列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO (ザレールキッチンチクゴ)」。今回は2021年9月~11月まで提供している『地域を味わう季節限定コース』に乗車してきました!
*2021年10月の情報を基に作成しています
お家のリビングに招かれたような空間
日常時間が流れる「西鉄福岡(天神)駅」の中で、ひときわオーラがある電車。
「西日本鉄道」のレストラン列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO (ザレールキッチンチクゴ)」(以下レールキッチン)です!
キッチンクロスのような、赤いチェック柄のお洒落な列車。エントランスの向こうは…
沿線の伝統工芸品をふんだんにちりばめた車内。
家具、建具は大川市にある「大川家具」の手によるもの。
天井は八女産の竹を使った竹編み生地で、こちらは「井上らんたい漆器」が守り続けている伝統的な技法。
壁面は久留米市で作られている城島瓦。光沢のある真っ白なタイルには、よーく見ると沿線をイメージしたデザインが施されています。
まるでお家のリビングに招かれたような、煌びやかすぎず落ち着いた空間でゆったり時間を過ごせそう。
すでにテーブルにはカトラリーが用意されていました。列車のデザインと同じ、チェック柄のランチョンマットがおしゃれ。
2021年9月~11月までの『季節限定コース』は、旅館料亭・秋月清流庵の総料理長が監修。福岡初のジビエ料理専門店では料理長としてオープニングから携わったそうで、今回のメニューではジビエ料理が楽しみなところ。
出発合図の鐘が鳴り、今宵の旅がスタート!
ジビエ尽くしのコース
まずはウェルカムドリンクから。頂いたのは、あまおうのスパークリングワイン。100%あまおうで作られたワインは、甘酸っぱい香りで溢れていました。
お料理のサーブが始まりました。
[前菜盛り合わせ]地野菜の一口キッシュ・鹿のしぐれ煮のテリーヌ・猪のリエット シュー仕立て・いちじくのクリーミー白和え・アチャラ漬け
フランス料理のリエットに仕立てた猪肉をシュー生地に挟んで。ちょこんと少量なのに肉の旨みがガツンと強くて驚き!
ゼリーのようにぷるんぷるんのテリーヌ。鹿肉のしぐれにを使った濃厚なお味。
田主丸産のいちじくは、クリーミーな白和えとともに。地野菜が入ったひと口サイズのキッシュ。こちらには猪ハムが入っています。そして福岡県の郷土料理アチャラ漬け。
ここでアルコールを追加。うきは産のぶどうを使用した「うきはフルーツエール」。ワインのソレとは違った、芳醇なぶどうの香りが広がります。
[スープ]10種類の地野菜と自家製猪ロースハムのミネストローネ
玉ねぎ人参セロリなど、野菜がたっぷり入ったミネストローネ。猪肉の旨味が染み込んだスープは濃厚!
[お肉のプレート]鹿ロースのステーキ ふき味噌クリームソース・ジビエのハンバーグ ジャポネソース・焼きリゾット・キノコのソテー
八女市産の猪肉、豊前市産の鹿肉を使った、ジビエ肉ハンバーグ。牛肉より肉の味が濃厚な印象。ジビエ尽くしなのに、くさみがなくてとてもジューシー!
鹿ロース肉のステーキ。しっとりと柔らかくてさっぱりした味わい。別添えのふき味噌クリームソースを付ければ、ほろ苦い味が肉の旨みを引き立ててくれます。
付け合わせは、焼きリゾットときのこのソテー。こちらも、筑前町産の米や大木町産のきのこを使うなど、食材の産地は筑後地方でこだわり。
メインディッシュは焼きたてピザ
「花畑駅」に到着。レールキッチンはここで折返し、再び西鉄福岡へと戻ります。ホームに降りることができるので、夜風にあたりに外へ。
2号車のキッチンへ足を運んでみました。列車内に電気窯が設置されているのは、日本で唯一レールキッチンだけ。カウンターにはこの後登場するピザの食材、ひょうたんみたいなカタチのバターナッツかぼちゃが置かれていました。
今宵のメインディッシュ、ピザの調理中。
生地から伸ばして具材をのせて窯で焼くんだから、列車の中とは思えないほど本格的!
[ピザ]バターナッツかぼちゃとキノコのハーフ&ハーフ
生地の小麦は筑後産の"ミナミノカオリ"。小麦の風味が強くてモチモチ!
福岡県大木町は、九州一のキノコの生産地。大木町産の椎茸は肉厚でジューシー。あの、椎茸特有のえぐみが無いので食べやすい!意外にも、ミルキーなモッツァレラとの相性も良い感じ。
バターナッツかぼちゃは、福岡県大牟田市産。サクサクと食感がよくて甘い!最後にほんのりナッツのような風味がして、なるほどバターナッツかぼちゃだなーって思う。
食後にはハーブティーを。中村園というお茶屋のオリジナルブレンド。3種類ある中から、和紅茶とカモミールの香り高い組み合わせをチョイス。
[プティフール]レンコンのガトーショコラ
デザートはガトーショコラですが、なんと中にレンコンが練り込まれたもの。確かにレンコンのコリコリ食感がある!お味は濃厚なチョコレート。
最後に、車掌さんから手渡された記念乗車証。今日の日付の所が入鋏されていて、旅の記念に。
約2時間20分で、再び「西鉄福岡(天神)駅」に戻ってきました。
特に景観の見どころがない通勤路線を走るレールキッチンは、純粋に料理を楽しむ列車。それなだけあって、車内で調理した温かいお料理が出てきたり、季節毎にメニュー変わるなど、レストラン列車の中でもレベルが高いと思います。
ランチ時間に走る『地域を味わうランチコース』は、これとはまた違ったメニューが楽しめます。何度乗っても楽しめる「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO (ザレールキッチンチクゴ)」に、あなたも出かけてみては!
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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