マサテツ〜食べ鉄旅日記〜

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大井川鐵道ずらし旅|奥大井湖上駅とSLかわね路号に乗車[旅行記]

鉄道コム

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コロナ禍の中注目を集める『ずらし旅』を大井川鐵道で。今回は朝の南アルプスあぷとラインに乗って奥大井湖上駅、復路の「SLかわね路号」に乗車。比較的空いている時間帯を狙って『ずらし旅』してきました!

*2021年5月の情報を基に作成しています

早朝発の電車で千頭へ

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JR東海道線と接続する「金谷駅」から旅はスタート。
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駅員さんに「奥大井湖上駅まで往復」と伝えると、周遊きっぷの方がお得だと教えてくれました。嬉しい心遣い。
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乗車するのは金谷7時47分発の千頭行き。車両は元南海で「ズームカー」と呼ばれた21000系。
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少ないながら観光客もいますが、1車両5~6人と空いていました。
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日切駅の次は「合格駅」「門出駅」と縁起の良い駅名が続きます。
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これは2020年11月の門出駅開業に伴い、五和駅から改称されたもの。縁起にあやかりたいと多くの受験生が訪れたそうです。
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新緑の中を走る列車。
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たくさんの信楽焼のたぬきが並ぶ「福用駅」。SLなら通過するだけですが、普通列車ならゆっくり見られます。
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やがて車窓には雄大な大井川。
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旧型客車の旅もいいですが、レトロな電車に揺られて眺める大井川も、また素敵です。
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金谷から約1時間15分で「千頭駅」に到着。

山岳地帯をゆく南アルプスあぷとライン

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12分の待ち合わせで、今度は9時13分発の南アルプスあぷとライン井川行きに乗車します。
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客車4両だけど、1両に数人程度。
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山間部を走るため勾配やカーブの連続。車輪の軋む音を響かせながら、列車はゆっくりと山を登って行きます。
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今年は例年より早い梅雨入りでしたが、この日は梅雨の中休み。いい天気!
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大井川ともうひとつ、目を惹くのが茶畑。そろそろ茶摘みの頃でしょうか。

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「アプトいちしろ駅」に到着した列車は、ここで後部にアプト式電気機関車を連結。
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強力なパワーを持つ電気機関車は車体もビック!奥に見える客車と比べるとサイズの違いがよくわかると思います。
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日本で唯一のアプト区間を走る列車。最大勾配は90‰。
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眼下には「長島ダム」が見えてきました!すごい!デカい!

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「長島ダム駅」に到着。ここでアプト式電気機関車とはお別れ。
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トンネルを抜け、長島ダムのダム湖であ「接岨湖」が眼下に広がります。
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東京のレインボーブリッジより早く命名された「奥大井レインボーブリッジ」を渡ると、今回のずらし旅の目的地「奥大井湖上駅」に到着します。

絶景の奥大井湖上駅


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10時18分。列車は「奥大井湖上駅」に到着。この時間なら観光客はまばら。ゆっくり過ごせそう!
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井川へと行く列車を見送ります。
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帰りは12時12分発に乗車するので滞在時間は約2時間。まずは、奥大井湖上駅を眼下に見渡せるビュースポットを目指します!

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湖に囲まれた「奥大井湖上駅」から対岸へ渡る手段は、鉄橋沿いに設けられた歩道のみ。線路は目と鼻の先。列車が通る時は大迫力でしょうね。
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安全を見張る風速計。
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トンネルの前に立ちはだかる階段。
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急な鉄階段を登っていきます。
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階段の途中で後ろを振り返ると、さっき渡ってきた鉄橋が眼下に。
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この先も急な階段と登り坂が。ここを登りきらないと、ビュースポットには辿り着かない…

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「奥大井湖上駅」がひたすら登って約15分。ようやく上までたどり着きました。ヘトヘトの私を待っていたのは…

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おぉー!素晴らしい景色!あまりの美しさにしばらく言葉を失ってしまいました。

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巨大な接岨湖にぽつんと佇む半島が、奥大井湖上駅です。

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先ほど渡ってきたレインボーブリッジ。
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接岨湖を囲む山々。秋には紅葉が美しいことでしょう。

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名残惜しいですが、そろそろ「奥大井湖上駅」へ戻りたいと思います。

土日限定の湖上駅cafe

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再び「奥大井湖上駅」へと戻ってきました。

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ホームには「Cafe OPEN」と書かれた看板が。
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駅を見下ろす展望コテージには、土日限定でカフェがオープンしているのです。
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次の列車まで、残りの時間はカフェでゆっくり過ごしたいと思います。

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その名も「湖上駅cafe」。

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1階のテラスにはハンモック。楽しそう!
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私はコテージ2階のテラス席で過ごすとします。鳥のさえずり、心地よい風、自然を満喫できる空間。気持ちいい!

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「蒼い湖上カレー」が気になりますが、この後食事の予定があるのでグッと我慢。
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オリジナルコーヒーと抹茶のジェラート。
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抹茶の味がとっても濃厚!山を登ってきたので、火照った体に冷たいジェラートが沁みます。
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のんびりしていると、千頭を10時20分に発車した列車が到着。そろそろ観光にはいい時間。この列車からも多くの観光客が駅へと降り立ちました。

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さて、そろそろ帰りの列車の時間。12時12分発に乗車し、千頭へと戻ります。ビュースポットまで登ってカフェで休憩して、約2時間の滞在時間はちょうどいい感じでした。

千頭駅で長島ダムカレー


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「千頭駅」に着いたのは13時15分。そろそろお腹も空いてきたので、ここでランチタイム。駅からすぐのところにある「cafeうえまる」へ。
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全国に数あるダムカレーのひとつであり、日本ダムカレー協会のサイトでも紹介されている「長島ダムカレー」を頂きます!

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こちらがモチーフとなった長島ダム。先ほど南アルプスあぷとラインで眺めましたね。

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そしてこちらが「長島ダムカレー」。立派なダム!美味しそう!

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貯水池、いやカレーを堰き止めるご飯。カレーに浮かぶベーコンは「アプト式電車」、ゆで卵は「奥大井湖上駅」をイメージ。
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エビフライは、ダムの放水路にかかる「しぶき橋」。そして日替わりのお惣菜で自然溢れる山々を表現。こだわりがすごい!

辛いのが苦手な人でも食べやすいカレーのルー。どっしりと構えるご飯はボリュームがあります。日替わりのお惣菜には地元の食材を使っているそう。この日はなんと筍でした。どれも美味しくて大満足!

比較的空いている新金谷行きSL急行

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大井川鐵道ずらし旅も終盤へ。
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「千頭駅」から乗車するのは、14時55分発の「SLかわね路号」。SL急行は復路の新金谷行きの方が空いています。おそらく団体客が少ないのと、復路は普通列車に乗る乗客もいるから。
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この日は「C11 227号機」を先頭に客車3両の編成。

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雄大な山々をバックに出発の時を待つ蒸気機関車。何度見てもカッコいいですね。
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機関室では発車に向けて準備が進んでいます。
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3両の客車はいずれも昭和時代に製造された「旧型客車」と呼ばれる車両。
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あらゆる所が木で作られたレトロな車内に、歴史の深さを感じることでしょう。
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大井川に沿って走る「SLかわね路号」。窓を開ければ山の木々と蒸気機関車の石炭が織りなす、SLの旅ならではの香りが楽しめます。
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前日の雨でやや濁っていますが、これも自然の姿。
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「川根温泉笹間渡駅」に到着した列車。
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鉄橋から見る川根温泉の露天風呂。今日も生まれたままの姿をした皆さんが、手を振ってくれていました。
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「家山駅」に到着。反対列車と行き違いのため、数分の停車時間。
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機関士さんの後ろ姿がカッコいい。
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新金谷へ向けていよいよラストスパート。
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川を囲む視界が開けてくるとやがて金谷の町中へ。
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16時11分。「SLかわね路号」は終点の「新金谷駅」に到着しました。

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最後はSL急行に連絡する普通列車に乗って「金谷駅」へと戻ります。車両は元近鉄の12200系。特急車両なだけあって車内もゴージャス。
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という事で今回は、朝早い時間を狙った大井川鐵道ずらし旅を楽しみました。

他にも大井川鐵道では期間限定で午後から終列車まで使える「ごこゆるきっぷ」があり、午後から混雑を避けつつお得に旅が楽しめるきっぷを発売しています。自然いっぱいの大井川鐵道で『ずらし旅』を楽しんでみては?

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大井川鐵道公式サイト

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