JR小海線を走る観光列車「ハイレール1375(HIGH RAIL 1375)」。今回は「小海線高原ブランチ」を事前に予約。JR最高地点を走る列車に乗って優雅にブランチをいただきました!
*2023年8月の情報を基に作成しています
天空と夜空をイメージした車両
旅のスタートは中央本線と接続する「小淵沢駅」から。
「ハイレール1375」が走る小海線は、山梨県の「小淵沢駅」から長野県の「小諸駅」を結ぶ約78kmの路線。
途中の清里〜野辺山間には標高1375mのJR線最高地点、そして「野辺山駅」は標高1345mのJR線最高駅でもあります。
ホームでは売店が営業中。駅弁やお菓子などが販売されていました。
ホームにはすでに「ハイレール1375」が停車していました!
「ハイレール1375」のネーミングは、標高の高さの「HIGH」と線路の「RAIL」そして清里〜野辺山間にあるJR線標高最高地点の1375mから。外観やロゴは、標高を高いところを走る小海線から見上げる天空や星空をイメージしています。
乗車口は1箇所。アテンダントさんに指定席券を確認して車内へ。
1号車は、窓側を向いたリクライニングシートと、ソファーのようなペアシート。
▽1号車に乗車した時の記事はこちら!
今回乗車するのは2号車。ビビットなカラーの仕切り扉。宇宙をイメージした壁面もかわいい!
座席は標準的なリクライニングシートになっています。
2号車の前寄りにあるのは、なんとプラネタリウム!天井を見上げると、そこには星空が輝いています。凄い!
「ハイレール星空号」では、野辺山駅の停車中に小海線沿線の星空案内人による「星空観察会」があるのだそう。いつか乗ってみたいですね!
他にも、1号車の後部には販売カウンターがあります。お菓子やドリンク、コーヒー、アイスクリーム、オリジナルグッズなとが販売されていました。
JR標高最高地点とJR最高駅
列車は「小淵沢駅」を発車。中央本線と分かれ、ぐんぐんと標高を上げていきます。
しばらくは八ヶ岳東山麓の高原を目指して続く登り坂。
「ハイレール1375」は「清里駅」に到着。
標高は1274.7m。JR駅第2位の標高です。
駅前には蒸気機関車が保存されていました。「C56 149号機」はかつて小海線で活躍した蒸気機関車で、別名「高原のポニー」とも呼ばれているのだとか。
ハイレール1375は、JR鉄道最高地点の標高1375mを通過! pic.twitter.com/Fb67BC1ruZ
— マサテツ (@masatetsudo) 2023年8月23日
「清里駅」を発車ししばらくすると、アテンダントさんの放送が。進行方向左側に標高1375mのJR鉄道最高地点の標柱が見えました!
やがて列車は「野辺山駅」に到着。
標高は1345.7m。JR線の中で1番最高の高い駅です。ホームに降りると、体感が涼しく感じます。Apple Watchで見てみると、小淵沢駅では34℃だった気温はここでは24℃。なんと10℃も差があります!
洋風のかわいい駅舎。
駅舎の前にもJR最高駅の看板が堂々と掲げられています。
駅舎内のアーチ型の天井は、フラッシュ撮影するとなんと天体が浮かぶ仕掛けが!皆さんもぜひ挑戦してみて下さい!
事前予約制の「小海線高原ブランチ」
列車は11分停車し「野辺山駅」を発車。
ここで、事前に予約しておいたお弁当「小海線高原ブランチ」をいただきます!
ボックスを開けると「ハイレール1375」が飛び出すしかけ!八ヶ岳高原の雄大な景色とJR最高駅地点の標柱がデザインされています。
お弁当は、小淵沢駅の「駅弁 丸政」。「高原野菜とカツの弁当」や「元気甲斐」といった駅弁を手がける人気駅弁屋さんです。
お品書きを見ながらいただきたいと思います。では、オープン!
おぉー!美味しそう!
ご飯はなくてサンドイッチが主体のお弁当。柔らかくてしっとりした豚かつを挟んだサンドイッチ。ポテトサラダを巻いた、めずらしいパンロール。
玉子サンドは、駅弁の「八ヶ岳高原玉子サンド」でも人気。ふわふわで肉厚なたまごは、甘くて美味しい!
サイコロステーキ、下には山芋、芽キャベツと人参。
大きなコロッケは、コーンクリームコロッケ。素揚げした野菜も添えられています。奥には信州サーモンのマリネ。
嬉しいのは、生野菜のサラダがセットされていること。人気駅弁の「高原野菜とカツの弁当」でも、駅弁ではめずらしく生野菜が入っているので、丸政らしいこだわりでしょうか!
レタス、きゅうり、セロリ、とうもろこし、ミニトマト。高原野菜の栽培が盛んな小梅線を走る列車ならではのお弁当ですね!
「小海線高原ブランチ」は「ハイレール1号」のみの取扱いで、JREモール「ネットでエキナカ」からオーダーできます。皆さんも「ハイレール1375」に乗車する際はぜひ予約してみては!
野辺山高原から千曲川沿いへ
「野辺山駅」を出ると、左右の車窓に広がるは広大なレタス畑。八ヶ岳山麓に広がる野辺山高原エリアは朝晩の寒暖差があるので、レタスやキャベツなど高原野菜が盛んに作られています。
やがて小海線は千曲川に沿って走ります。
甲武信ヶ岳にその源を発する千曲川。新潟県に入ると、日本最長河川の信濃川に名が変わり、日本海へと注ぎます。
信濃川上〜中込間では、運転席隣が展望スペースとして開放されます。
ハイレール1375は、信濃川上〜中込間では先頭の展望スペースが開放されます。
— マサテツ (@masatetsudo) 2023年8月23日
ダイナミックな前面展望から千曲川を渡る、ハイレール1375。 pic.twitter.com/TOYnh44osR
前面窓からダイナミックな車窓が一望できるのです!
車内Wi-Fiに接続すると、季節の星空や星座などを紹介するコンテンツがあります。
コンテンツの中には、車載カメラからの前面展望も!
販売カウンターでホットコーヒーを購入。「ハイレール1375」のロゴマークが貼られているのは、写真映えしていいですね!
「ハイレールスゴクカタイアイス」もいただきましたー。
小海線から浅間山が正面に望める区間。残念ながらこの日は雲の向こうでした。
「中込駅」に到着。すぐの発車ですが「ハイレール1375」の旅の中で1番の盛大なお見送りがありました!
ハイレール1375とは、佐久平駅でお別れ。楽しかった! pic.twitter.com/sGBvcCwTwq
— マサテツ (@masatetsudo) 2023年8月23日
「ハイレール1375」は、北陸新幹線と接続する「佐久平駅」に到着。今回はここでお別れです。
JR線で1番高い線路を走る観光列車。山岳地帯から高原そして川沿いと、車窓の変化も楽しかったです。そして、事前予約制の「小海線高原ブランチ」は「ハイレール1375」でしか食べられないお弁当なのでおすすめ!皆さんもぜひ「ハイレール1375」に乗車してみては!
関連リンク
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