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終焉近づく6050系に乗って南会津へ|2022年春改正で大幅削減[旅行記]

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東武鉄道の日光・鬼怒川エリア、野岩鉄道、会津鉄道で活躍する6050系。老朽化により2022年春の改正で運用が大幅に減少するそう。今回は終焉近づく6050系に乗って、雪積もる南会津へ出かけてきました!

*2021年2月の情報を基に作成しています

旅情感あふれるボックスシートの車内

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「東武浅草駅」から「鬼怒川温泉駅」まで特急きぬで約2時間。そこからディーゼル列車の「AIZUマウントエクスプレス」に乗り継ぎやってきたのは、野岩鉄道の始発駅「新藤原駅」。
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駅に着くと早速、東武日光行きとして発車を待つ「6050系」がお出迎え!
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1986年に「野岩鉄道」が開業。6050系は東武鉄道から直通する車両として、旧6000系を改造更新して製造されました。6000系は1964年から1966年にかけて製造された車両。つまり、見た目は36歳ですが中身は58歳。老朽化が深刻な訳です。
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クロスシートがずらりと並ぶ車内。ドア付近の一部のみがロングシート。かつて6050系で運用され、運賃のみで乗車できた「快速」は、浅草から乗換えなしで日光・鬼怒川へ、そしてボックスシートの快適な車内で非常に人気があったそう。
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ずらりと並ぶ赤いモケットのボックスシートは、国鉄の急行形列車を彷彿とさせます。
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国鉄急行形といえば以前「えちごトキめき鉄道」の観光急行に乗車しましたが、明らかに違うのがシートの座面。まるでソファーのようにふかふか!
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そして、折り畳み式のテーブル。あると便利、かゆいところに手が届くような装備は、さすが私鉄。f:id:masa-tetsudo:20220212150845j:image

つり革もなくスッキリとした天井。

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めずらしいのが、車内にも設けられた行先幕。浅草から直通していた頃は行き先が3つもある列車もあったそうで、誤乗防止のために設けられているのですね。
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車内の観察を終え再び外へ。細かな雪が降り続いています。
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車両にはパンタグラフは2基。うち1基は架線の霜を取るためのもの。迫力のある前パンタは冬の間しか見ることができないのです。

6050系が頻繁に見られるのも今だけ

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4番線には会津田島からやってきた6050系が到着。これと接続し3番線の東武日光行きが発車します。
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渋い色合いのこちらは、旧6000系の塗装を施したリバイバル車両。1編成しかない車両に偶然出会えました!
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リバイバル車両が引き上げた4番線。続いてやってきたのは試運転幕を出した6050系。こんなに頻繁に6050系が見られるのも今だけ。貴重です。
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1番線にやってきたのは、6050系の存在を脅かす新しい車両「20400系」。新しいといっても、元は日比谷線直通の各駅停車で活躍した車両で、ワンマン運転ができるように改造されて順次6050系を置き換えています。

トンネルを越えるたびに雪深くなる車窓

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2番線に折返し会津田島行きになる列車が到着。いよいよ6050系に乗車します!
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下今市から来た列車と連絡し「新藤原駅」を発車。

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1986年開業と比較的新しい野岩鉄道らしく、真っ直ぐなトンネルと高架で快調に走ります。
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だんだんと積もる雪の量が増してきました。
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トンネルの中に駅がある「湯西川温泉駅」。
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湯西川温泉のトンネルを出てすぐ渡る川は、まるで雪原のように真っ白!おそらく川が凍ってその上に雪が積もったから、このような光景なのでしょう。
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「ようこそ塩原温泉へ」の暖簾がかかる「上三依塩原温泉口駅」。温泉と名の着く駅名が続きます。
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「会津高原尾瀬口駅」からは会津鉄道に変わります。トンネルを越えるたびに、どんどん深くなる積雪。

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もはや雪がベンチに座ってる(笑)
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列車は終点「会津田島駅」に到着。
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「会津田島駅」は、土産物店や観光案内所などを併設した大きな駅。2階にはトレインビューの喫茶店もあります。「リバティ会津」で浅草まで乗換えなしで行くことができ、まさに南会津地方の玄関口。
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駅の中でめずらしいものを見つけました。なんと地酒の自動販売機!南会津の地酒5種類の中から好きなものを選び、1杯200円で飲めるそう。呑み鉄にはたまらない自販機ですね!

大人気店!牛乳屋食堂のカツ丼とラーメン

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さて、6050系とは一旦お別れし、会津鉄道を先へ進みたいと思います。白い雪に映える真っ赤なボディが素敵な車両。
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巷で話題の赤べこがかわいい!
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浅草からやってきた「リバティ会津」と接続し発車。
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雲は広がっているものの雪はパラパラ程度。冬の会津にしては天気が良いほうだと思います。
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真っ白な雪のキャンバスに伸びる、2本の黒い鉄路。
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列車は「芦ノ牧温泉駅」に到着。
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「芦ノ牧温泉駅」はなんと"ねこが働く駅"として有名。
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駅舎の前には歴代の駅員のパネルがずらりと並びます。猫ちゃんの撮影は禁止。かわいい猫ちゃんの姿は、ぜひ自分の目で確かめてみて下さい。
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駅舎の隣に"会津鉄道神社"があったので参拝。
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鉄道の安全を願って建立されたとありましたが、猫の絵馬や猫の写真ぎっしりで、もはや猫神社になってました(笑)
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神社の奥に見えてきたのは、かつて会津鉄道でトロッコ列車として活躍した車両。元は国鉄のキハ30で、この地で保存されています。ちなみに行先幕の「上三寄」は、昔の芦ノ牧温泉駅の駅名。

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さて「芦ノ牧温泉駅」までやってきた理由はこれ!「牛乳屋食堂」に行くため!暖簾にもある通り、ラーメン、カツ丼で有名。テレビにもよく登場する大人気店です。
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頂いたのは、ソースカツ丼と半ラーメンのセット。牛乳屋食堂の二大名物が両方味わえる、欲張りなセットです。
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たっぷりソースがかかったカツ。甘くフルーティーでちょっぴり酸味が効いた濃厚なソース。なんでも創業以来ずっと継ぎ足している、秘伝のソース。
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見て下さい!この分厚いカツ!柔らかくて旨みのある豚肉に、サクッと食感が残る衣。キャベツが重たさをいい感じに中和させてくれて、勢いよくご飯がススム!
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続いてラーメン。半ラーメンのはずだけどボリュームたっぷり!煮干しの旨みがふわっと広がり、コクがあります。
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麺は2種類から選べるのですが、チョイスしたのは極太手打ち風麺。ずっしりモチモチで噛みごたえが凄いのに、表面はつるっとしてるのでスルスルと麺が進む!お腹いっぱい!美味しかった!

会津鉄道を去る6050系

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再び「芦ノ牧温泉駅」へ戻り、会津田島行きに乗車。
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ポカポカの車内から見る雪景色こそ、冬の列車旅の醍醐味!
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「会津田島駅」に到着。
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「リバティ会津」が接続しますが、私は1本あとの列車まで待ちます。
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2022年春の改正以降は、会津鉄道線内はリバティ以外全て気動車で運転する事となり、会津田島で6050系の姿は見られなくなります。
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真っ白なホームと6050系。この光景が見られるのも残りわずか。
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雪に埋もれたホームに、昔の痕跡を発見。リバティが登場するまで浅草とを結んだ「急行 南会津」の乗車位置案内。まだ残ってるんですね!
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行き先は下今市。
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会津田島に別れを告げ、列車は下今市を目指して発車。
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途中、行き違いの停車があったので、外に降りてみました。腰の高さぐらいまでそびえる、雪の壁。
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もはや何駅かもわからない。

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「新藤原駅」に到着。行き違いのため、しばらく停車します。
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反対列車は「リバティ会津」。2022年春の改正では野岩鉄道線内の普通列車も本数が削減され、日中はほとんどが「リバティ会津」になります。
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あたりはすっかり暗くなり、列車は終点「下今市駅」に到着。国鉄の急行形列車を彷彿とさせる車内。ボックスシートの旅情感あふれる6050系で旅ができるのも今だけです。残り短い6050系に会いに、南会津を訪れてみては!

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