マサテツ〜食べ鉄旅日記〜

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JR四国の「志国土佐時代の夜明けのものがたり」開花の抄|土佐流の熱烈おもてなし

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2020年7月にデビューしたJR四国の新たなものがたり列車。土佐の国 高知県の高知〜窪川間を走る「志国土佐時代の夜明けのものがたり」に乗ってきました!

*2020年9月の情報を基に作成しています

龍馬たちがみた激動と新しい時代をイメージした列車

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今回は「志国土佐時代の夜明けのものがたりおもてなしツアー」に参加。復路の窪川発高知行きに乗車します。

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ホームにはすでに「志国土佐時代(トキ)の夜明けのものがたり」が止まっていました!カッコいい!

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日本が激動の時代を迎えるきっかけとなった「黒船」と、龍馬たちが夢見た新しい時代の夜明けがコンセプト。
1号車は幕末の歴史を象徴する「クロフネ」。2号車は新しい時代の夜明けを連想させる「ソラフネ」と名付けられています。

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正面にはインパクトのあるヘッドマーク。これは太陽をあらわしていて、「船の舵」、坂本家の家紋を模した「組あい角」、列車名称にある時代(トキ)を刻む「時計」をモチーフにしているのだそう。

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日が暮れてくると、より「太陽の光」がイメージできますね。

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検温と消毒をしてから車内へ。

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おぉー!なんと斬新な空間!
私が乗車したのは「KUROFUNE」と名付けられた1号車。

果て無き青空のもと、仲間達と新たな時代への「志」を語りながら大海をゆく蒸気船をモチーフに、文明開化期から萌芽する19世紀末芸術を想起させるデザインをあしらいました。(公式HPより)

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照明が、機械の配管のようやポールに配されています。

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大海原をイメージさせる、青い天井。

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トンネルに入ると、これまた幻想的な雰囲気に。

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乗務員室の扉の前には「KUROFUNE」の舵。実際にクルクルと動かせるので、列車の中だけど気分は船長さん!
そして最後部は、なんと巨大なスクリーンになっています!この日は後部展望が映し出されていました。

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お隣の2号車へ。

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2号車は「SORAFUNE」と名付けられています。

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宙船の名の通り、天井は「銀河」をイメージさせます。照明の造形も1号車とはまた違っていますね。

土佐の食材をふんだんに使った和食コース

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駅の係員さんやスタッフの方など多くの人のお見送りを受けながら、列車は窪川駅を発車。

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列車は「安和駅」で運転停車。駅の目の前は海!絶景!
往路の窪川行きでは停車時間があって駅に降りられるそうなので、次回はぜひ降り立ってみたいですね。

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車内では、予約制の食事の用意が始まりました。高知行き「開花の抄」で頂けるのは『高知家満喫“土佐流のおもてなし”コース』。

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四万十のヒノキで作られた器を開けると…

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おぉー!美味しそう!!

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【壱の重】

しまんと鶏の西京焼き 梅肉添え
しまんと野菜の和え物
しまんと鰻とほうれん草の湯葉巻きと秋キノコの炙り添え

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鶏肉、鰻、野菜と"しまんと"の食材を使った3品。

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中でも鰻とほうれん草を湯葉で巻いた一品は、鰻の新たな美味しさを発見したようで、印象に残りました。

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【弐の重】
玉子巻き
赤魚塩麹焼き
四万十ターキー春巻き
蓮根の梅肉蜂蜜漬け
海老旨煮
南京シナモン煮
鰹たたき
四方竹の押し寿司
天然鯛の昆布〆手毬寿司
穴子の押し寿司
松茸の炊き込みご飯 ~高知県産米使用

卵黄味噌漬け

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高知には、巻き寿司、姿寿司、握り、押し寿司など海・山・川の幸を使った「田舎寿司」がものすごい数あるのだそう。
3品の寿司の中でも四万竹の押し寿司は、「四万十竹」という秋に採れる全国的にも珍しいたけのこを使用。バリッという歯ざわりが印象的で美味!

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そして、高知といえばやはり「鰹」でしょう。今回のコースにももちろん「鰹のたたき」があります。アルミホイルの中にはニンニク。タレをかけて赤玉ねぎとともに口の中へ。赤身の美味しさとわら焼きの香ばしさが相まって絶品!
列車の中で"お刺身"というのは衛生的にも大変そうですが、やはり鰹のたたきは高知グルメの象徴。自然とテンションが上がります。

絶品!希少なハランボをマルシェで発見

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さて、列車は途中の「土佐久礼駅」に到着。ここでしばらく停車します。

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駅では列車の到着に合わせて、地元のお店によるマルシェが。

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マルシェで購入したのは「ハランボ串」。
ハランボとは、カツオの腹の部位で、マグロで言うトロの部分。1尾からたった1枚しか取ることができません。
高知では馴染みのある食材だというハランボ。ぷりっとした食感ですが、身はとっても柔らかい。ものすごく脂がのっていて、加えて鰹の濃厚な旨みが口の中に広がります。これはめちゃくちゃうまい!!
貴重な食材がゆえ数に限りがあるので、どうしても食べたい方は「土佐久礼駅」に着いたらまずはマルシェへ行かれることをおすすめします。

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土佐久礼で出迎えてくれたのは…
JR四国の「すまいるえきちゃん」。JR四国がだいすきな、列車の妖精さんと駅の妖精さん。かわいい♡

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客室乗務員の「銅鑼」の音が出発の合図。

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熱烈なお見送りの中、列車はゆっくりと動き出します。

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車窓に見えてきたのは、まるでラピュタに出てきそうな工場。これは「白石工業」という会社の工場で、炭酸カルシウムを作っているのだそう。夜にはライトアップもされるそうで「工場萌え」にはたまらない光景です。

歌えや踊れ!須崎駅の熱烈なおもてなし

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列車は「須崎駅」に到着。ここでもしばらく停車します。

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ホームに降りたらびっくり!

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おばあちゃん達が、歌えや踊れやお祭り騒ぎ!

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警察署長さんまで!恐縮です。秋の全国安全運動のPRとの事。

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なぞのレンジャー。あとで調べたら「防犯特捜マモルマン」でした。

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こちらでは、ゆるキャラ同士がご挨拶。高知県警のポリンくんです。

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何がなんだかわからないうちに、発車時間。もうホントにすごい。そして、おばあちゃん達もお客さんもみんなみんな楽しそうで。なんだかほっこり幸せな気分になっちゃいました。

たった数十分だけなのに、お別れがすごく名残惜しい。また乗りにこなくちゃ!

食べ出したら止まらない!スイーツを頂きつつ旅は終盤へ

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「佐川駅」に到着。ここでは、食事の最後を飾るデザートが提供されます。

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コーヒーは、佐川町出身の水野龍氏創業の「銀座カフェーパウリスタ」の焙煎豆を使用。
そしてデザートは「芋屋金次郎本店」の揚げたて芋けんぴ。芋けんぴって、実は土佐が発祥なのだそう。ザクザクの歯ざわりと甘さ広がる懐かしい味わい。ひと口、またひと口と、やめられない止まらない!

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沿線では、至るところから地域の皆さんが手を振ってくれています。ガラス越しでも互いに手を振り合うって、不思議と心が通い合う気がします。地域の皆さんの温かい心を噛みしめながら、旅は終盤へと差し掛かります。

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あれっ?こんなところで「すまいるえきちゃん」が手を振ってくれていました!ありがとう!

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夕陽に照らされる列車。

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鏡川を渡ると、まもなく終点の高知。

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窪川から高知まで約2時間40分。土佐流のおもてなしを楽しみながら走る「志国土佐時代の夜明けのものがたり」でした。

最後に。

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志国土佐時代の夜明けものがたりからリレーする、岡山方面の「南風26号」はアンパンマン列車!この先もJR四国の楽しい旅が続きます。

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志国土佐時代の夜明けのものがたり公式サイト

www.jr-shikoku.co.jp