マサテツ〜食べ鉄旅日記〜

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JR九州の「海幸山幸」|木のぬくもりを感じる観光特急

鉄道コム

宮崎に息づく神話「海幸彦・山幸彦伝説」からネーミングされた日南線のリゾート特急「海幸山幸」に乗ってきました!

車体にも車内にも飫肥杉をふんだんに使用

旅のスタートは「宮崎駅」から。ホームへ上がる階段には、JR九州の列車の中でも最高峰と言えるクルーズトレイン「ななつ星in九州」の絵が、人々を出迎えています。

10:11発、南郷行き特急「海幸山幸」に乗車します。

ホームにはすでに「海幸山幸」が停車していました!

2両編成の車両は、先頭1号車は「山幸」2号車は「海幸」と名付けられています。

ボディやのれん、そして車内にも「海幸」「山幸」の文字がデザインされています。

「海幸山幸」を見てびっくりするのが、車両のボディに本物の木材を使用している事。

遥か昔には木造客車が存在しましたが、現代の鉄道では消防法などによって、木材を使用することは考えられない事なのだそう。

そんな不可能を可能にしたのが「海幸山幸」。車体のサイドに使われているのは、日南地方の銘木「飫肥杉」。

飫肥杉は車内にもふんだんに使用。
床、壁、座席、テーブル、そして荷物棚。美しい木目が温かみと贅沢さを感じさせてくれます。

座席は1+2列でゆったりとした配置。

各車両にあるソファーはフリースペース。

フリースペースの一角にあるサービスカウンター。

飫肥杉で作られたおもちゃや、海幸山幸のペーパークラフトが展示されていました。

旅の記念に、プレートを持って撮影はいかが?

海へ山へ!風光明美な日南線

ひと通り探検が終わり席に着く頃、列車はゆっくりと宮崎駅を発ち、日南線の「南郷駅」を目指します。
しばらくは宮崎市街地の電化区間を走ります。宮崎空港への線路が分かれると、日南線は非電化の単線に。

やがて車窓に海が近づく頃、見えてきたのは「鬼の洗濯岩」。長い時間をかけて、軟らかい岩の部分だけが波で削られてできた光景はまさに自然の神秘。

ロゴを入れて撮るのもおすすめ!

列車は、九州の在来線で4番目に長い谷之城トンネル、そして九州で1番長い直線区間を走ります。その距離はなんと5262m。海が見えたり、山並みが続いたり、風光明美な車窓が続く日南線。

車内では、客室乗務員さんによる紙芝居が始まりました!列車名の由来になった神話「海幸彦・山幸彦伝説」を紙芝居で紹介します。

列車は「飫肥駅」に到着。ここで約10分ほど停車。

ホームでは駅マルシェ。地元の特産品やお土産物を販売しています。

海幸山幸の10周年を祝う垂れ幕。

「海幸山幸」はさらに南へ走り終点の「南郷駅」を目指します。名残惜しいですが、私はここ飫肥駅で下車。

九州の小京都、飫肥の城下町を散策

飫肥城を模して作られた、立派な駅舎。

九州の小京都とも呼ばれている、飫肥の城下町を散策。
水路を気持ちよさそうに泳ぐ鯉。

立ち寄ったのは、飫肥城のそばにある「おび天 蔵」。

この地方の郷土料理「おび天」と「厚焼き玉子」が楽しめる「おび天定食」をいただきました!

近海で獲れた魚のすり身のほかに、豆腐も使われているのだとか。鹿児島のさつま揚げと比べると、ふわっと柔らかくて滑らかな印象。美味しい!

飫肥の厚焼き玉子は、ぷるんとツルツルな食感で、卵の味が濃くて甘め。まるでプリンのような味わいなのです。美味しい!

帰りは、九州色に塗られた「キハ40」で宮崎へ戻ります。

海幸山幸とは打って変わり、ボックスシートが並ぶレトロな車内。観光列車も素敵ですが、ローカル線にはキハ40の雰囲気も似合いますね。

www.jrkyushu.co.jp