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東武鉄道をほぼ1日満喫する旅|8000系が伊勢崎線を力走&SL大樹ふたらに乗車[旅行記]

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東武鉄道の名車8000系が伊勢崎線を力走。「SL大樹ふたら」で日光・鬼怒川へ。最後は引退が噂される350型に乗車。東武鉄道をほぼ1日満喫する旅へ出かけてきました!

北千住は都内随一のターミナル

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「北千住駅」から旅はスタート。東武スカイツリーラインの他、東京メトロ日比谷線・千代田線、JR常磐線、つくばエクスプレスが乗り入れる、都内でも随一のターミナル駅です。
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乗車する貸切列車の到着までまだ時間があるので、北千住駅をぶらぶらしながら、東武鉄道について観察。
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東武といえば特急列車。「スペーシア」「リバティ」「りょうもう」といった列車が、沿線の都市と都市や観光地を結んでいます。
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今回の目的地日光・鬼怒川温泉へ向かう列車は「けごん」「きぬ」の2列車。一部は野岩鉄道・会津鉄道へと乗り入れ、東京と会津地方を結ぶルートでもあります。
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時代の流れで各社廃止しつつある時刻表も、東武では健在。特急や観光利用の多さが理由でしょうか。
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やってきた区間急行はステンレスボディの10000型。
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半蔵門線を経て東京メトロ車両や東急車両も乗り入れるため、車両の種類はバラエティ豊か。
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これから走る「東武スカイツリーライン」こと「東武伊勢崎線」。渋谷〜伊勢崎間114.5kmの路線距離を有し、これは大手私鉄の中でもっとも長いのだそう。

8000系が伊勢崎・日光線を快走[5283レ 北千住〜東武日光・5784レ 東武日光〜下今市]


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いつの間にか、ホームには人だかりができていました。
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駅員さん直々に横断幕でお見送り。旅の気分が盛り上がりますね!
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「団体」の表示が出ました。まもなく電車の到着です。
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やってきました!8000系!
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「団体専用」と書かれた行先幕の特別感。わくわく!
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入線から発車まで時間はわずか。早々に車内へ。
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それでは、ほぼ1日東武鉄道を満喫する旅へ出発!

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北越谷まで続く複々線区間18.9kmは私鉄最長です。電車は外側の急行線を快走。f:id:masa-tetsudo:20210411171450j:image

車内は換気のためにすべての貫通扉が開け放たれています。
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窓が開く電車も、関東圏ではほぼ見かけなくなりました。コロナ対策はバッチリ。

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「北越谷駅」を通過するとまもなく、内側の緩行線には車止めが。長く続いた複々線区間が終わり。
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電車は「春日部駅」で運転停車。窓の向こうは日常、こちらは非日常。
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ここで「特急スペーシア」に先を譲ります。
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向こうに見えるのは、普段8000系が走る「東武野田線」。「東武アーバンパークライン」なんておしゃれな名前が付き、急行の新設や新型車両の導入など、どんどんと進化を続けている路線です。

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電車はいつの間にか「東武動物公園駅」から日光線へと入っていました。南栗橋の車両基地を通過。
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栗橋駅で見えてきたのは、JR東北本線との渡り線。この渡り線を通り、日光・鬼怒川から大宮・新宿へ直通特急が走っています。
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渡良瀬川手前のカーブでジャーナル撮り。
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住宅街を抜け、車窓にはのどかな田園風景。
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やがて山々が迫り、通勤電車から眺めているのが不思議な光景が目の前に。

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SLの車両基地がある「下今市駅」を発車。日光駅の標高538mへ向けて、最後の勾配を登って行きます。
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歴史あるJR日光駅の駅舎を隣に見ると、やがて終点の「東武日光駅」に到着となります。

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山小屋をイメージした三角屋根が特徴的な「東武日光駅」。
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駅前には、かつて日光の地を走っていた「東武鉄道日光軌道線」の車両が保存されています。霧降高原の観光施設に保存されていた東武100型がここにやってきたのは2020年3月。駅前のランドマーク的な存在として、観光客の写真スポットにもなっています。
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駅舎の中では駅弁の特設販売。
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SL大樹のグッズコーナーでは、なんと本物のつり革をプレゼントしてくれるサービスも。思わず購入してしまった!

私鉄の103系!東武の名車8000系

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さて、折返しまでしばらく時間があるので、ここで8000系車両をじっくり観察。

東武8000系は1963年から1983年まで、なんと約20年に渡って製造された通勤電車。製造両数712両は私鉄最多で、その両数の多さと製造期間の長さから「私鉄の103系」とも呼ばれているのだそう。f:id:masa-tetsudo:20210411172145j:image

今回乗車してきた8150編成は、現在走る東武鉄道の車両の中で最古参となる1969年製。

この車両だけはLED行先表示やLED前照灯に改造されおらず、修繕工事で顔が変わったこと以外は原型の姿を保っています。

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現在は野田線で活躍。東武アーバンパークラインのロゴマークが付けられています。
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最近は硬めのシートが主流ですが、8000系のロングシートはフカフカ!こういう座席、好きです!
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シンプルで機能的。

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クーラーの吹き出し口にラインデリアはありません。
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側面の行先表示も幕式。
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乗務員室立入り禁止。
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奥のホームには、最後に乗車する350型が止まっていました。今日の主役が束の間の共演。
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8000系の乗車は「下今市駅」まで。

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下今市に到着後は早々に回送されて行きました。

SLで日光・鬼怒川エリアへ[5703レ 下今市〜東武日光・5704レ 東武日光〜下今市・5187レ 下今市〜鬼怒川温泉・5188レ 鬼怒川温泉〜下今市]

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続いてはお待ちかね!「C11 325号機」が牽引する「SL大樹 ふたら」に乗車!
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後部に連結された補機は「DE10 1099号機」。そして客車は14系特急型客車。国鉄で活躍した車両達が東武鉄道という私鉄で再び巡り会うなんて、まるで夢を見ているよう。
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バッタンシートなんて揶揄される簡易リクライニングシートで、日光で購入した「油源日光幕の内辨當 大樹」を頂きます。

今年3月に発売されたばかり。C11 207の焼印が入った玉子焼きがインパクト大。日光湯葉や日光産豚肉など、地産地消にもこだわった駅弁。美味しい!
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「SL大樹 ふたら」は下今市から東武日光、下今市へ折返し今度は鬼怒川温泉へ。転車台で方向転換ののち列車名が「SL大樹」に変わり、再び下今市へと戻ります。
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運行を終え機関庫へと引き上げる「C11 325号機」。「SL大樹 ふたら」「SL大樹」に乗車した模様は、こちらの記事で紹介しています。

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国鉄特急をイメージさせる350型[5292レ 下今市〜北千住]


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陽が落ちつつある「下今市駅」に入線してきたのは、この旅最後のランナー「350型」。
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「団体専用」の幕を表示して下今市を発車。北千住を目指します。

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350型はかつて「急行りょうもう」用だった1800型を改造して登場。製造は1969年、すでに50年以上経過した大ベテラン。
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ボディーカラーは、デビュー当時のスペーシアと同じ。
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現在の運用は、土休日のみ浅草〜東武日光間の臨時特急「きりふり」に使用されています。
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国鉄時代の特急をイメージさせる、シンプルな車内。
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茶色一色のシート。なんとリクライニングしない、回転クロスシート。スペーシアやリバティと比べるとかなり見劣りする設備のため、「きりふり」は他の特急よりお得な料金になっています。
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リクライニングはしないものの、観光列車らしくテーブルは充実。
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スペーシアと同じ、窓ぎわの折りたたみテーブルも存在。
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ヒーターがあるので足は伸ばせないものの、フットレストを完備、特急の面目を保っています。
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時代を感じさせる、空缶入れ。
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デッキとの仕切り扉。窓がオレンジ色なのが350型らしさ。
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かつては「尾瀬夜行」や「スノーパル」といった夜行列車にも使用されていた350型。写真のように減灯機能もあり、道中でも披露されました。
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貫通扉のオレンジ色の窓は、デッキの明かりが漏れないためなのかもしれません。
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伊勢崎線を力走してきた「350型」は、この旅の終点「北千住駅」に到着。
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東武鉄道が誇る名車とSL・DLをめいっぱい堪能した旅でした。

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