マサテツ〜食べ鉄旅日記〜

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天竜浜名湖鉄道の「天竜二俣駅」転車台見学ツアー|シンエヴァ劇場版の聖地「第3村」のモデルとなった駅

鉄道コム

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アニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のモデル地のひとつとして描かれている、天竜浜名湖鉄道の「天竜二俣駅」へ。貴重な鉄道遺産である転車台と扇形車庫を見学してきました!

 

80年前が今でも現役の天竜二俣駅

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天竜浜名湖鉄道、通称「天浜線」は静岡県掛川市の掛川駅から浜松市天竜区の天竜二俣駅を経て湖西市の新所原駅に至る約67kmの鉄道。旧国鉄二俣線を引き継ぎ、1987(昭和62)年に開業しました。

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無人駅の駅舎内に飲食店や物販店があったり…


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カモメの大群がやってくる駅があったり…

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地元の企業やアニメとコラボしたラッピング車両が多数あったりと、魅力と話題が絶えない鉄道なのです。

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いま人気のアニメ「ゆるキャン△」のラッピング列車に乗ってやってきたのは「天竜二俣駅」。
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天竜二俣駅は1940(昭和15)年の国鉄二俣線開通とともに開設。遠江二俣機関区を併設した二俣線の中心駅でした。
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1940年の開設当時のまま残されたホームの本屋、上屋、プラットホーム、機関車転車台、機関車扇形車庫、運転区事務所などは国の登録有形文化財に指定されており、今なお現役で使われています。 

貴重な鉄道遺産を見学する「転車台・扇形車庫見学ツアー」

そんな貴重な鉄道遺産を間近で見学できるのが、今回参加した「転車台・扇形車庫見学ツアー」。平日は1日1回、土休日は1日2回開催、さらに予約不要とあって気軽に参加できるのでとっても人気なのです。

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まずは駅の窓口で参加費を支払い、見学記念の硬券を頂きます。
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集合時間になったらスタッフさんの先導の元、ホームへ。
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先ほどホームに止まっていたゆるキャン号が引上線に入ってきました。天竜二俣駅に到着した列車は一旦この引上線に入り、車庫へと入っていくそう。
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レトロなホームを向こうに見ながら、線路沿いを歩いて行きます。
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コンクリート製の大きなタンクが見えてきました!f:id:masa-tetsudo:20210305172613j:image

これは蒸気機関車に給水する水を貯める貯水槽。なんと70トンも水が入るのだとか!

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昭和が香る通路。
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両側の建物もすべて文化財。つまり1940年当時のまま。

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浴場。当時は蒸気機関車の煤で汚れた体を流していたのでしょう。今は懐かしのヘッドマークが飾られていました。
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洗濯室。ちなみに中は最新ドラム式洗濯機でした。
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どの建物も現役。
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どこかで見たことあるステッカー…f:id:masa-tetsudo:20210305173823j:image

干された手袋。
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通路の先には、いよいよ転車台と扇形車庫が見えてきます。

車両を乗せて目の前で回る転車台

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蒸気機関車が活躍していた時代に、機関車を進行方向に向けるための転車台。今の車両は両方向で運転できるため転車台が不要となり、今でも可動するものはごくわずかです。
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天竜二俣駅では扇形車庫に車両を格納するために、今でも現役で転車台が使われています。

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転車台と線路の継ぎ目がぴったり合わないといけません。
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転車台を回転させるための操縦室。今は電動式ですが、作られた当初は手動式だったのだそう。
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早速、転車台の実演がスタート!


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車両がぴったり収まると、回転!
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回転が終わると車両は再び線路へ。

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転車台の先へ伸びる線路を通り、列車は駅へと向かうのです。

木製の扇形車庫

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続いては扇形車庫を見学。転車台を中心に、扇形に建設された機関車の格納庫なので「扇形車庫」と呼ばれています。

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日本に残る最大の扇形車庫である梅小路機関庫はコンクリート製ですが、戦争の最中に建設された天竜二俣駅の扇形車庫は木製。
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車庫で休む車両たち。二俣線全通80周年を記念して、かつて国鉄二俣線で活躍した「キハ20」の色に塗装。
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スローライフトレインは車内がマリメッコで装飾されてとってもかわいいのですが、残念ながら故障してしまったそうで…1日も早い復活を願います!
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こちらは一番新しいラッピング車両。伺った日の翌日がお披露目だったそうで、一足早く覗き見させて頂きました。
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昔はこの一角も車庫でしたが、今は建物を取っ払い洗車をする線路になっています。
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扇形車庫ではないですが、車両の保守点検をするところ。線路の下に潜れるようになっています。

国鉄時代の貴重な品々を展示

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最後は鉄道歴史館を見学。

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国鉄二俣線の時代に、実際に使われていた貴重な品々を展示しています。
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ホーロー製の駅名板は昭和レトロの定番アイテム。
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昔懐かしのタブレット閉塞器。
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駅内の信号を操る信号盤。
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これは…

腕木式信号機か!こんなに近くで見たのは初めて!
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二俣線のさよならヘッドマーク。

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約40分の見学時間でしたが見所はたっぷりあるし、なんと言っても解説してくれる方のお話がとても上手。天浜線を訪れたなら「転車台・扇形車庫見学ツアー」は参加しないと損ですよ!

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駅舎の中にあるラーメン屋さん「ホームラン軒」

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3列車が並んだ駅のホームに戻ってきました。

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今度は、国の登録有形文化財である「天竜二俣駅」駅舎の中にあるラーメン屋さん「ホームラン軒」へ。
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中華そば!こく醤油とあっさり醤油の2種類がありますが、今回はこく醤油をチョイス。チャーシュー、メンマ、海苔、なると。駅と同じく昭和レトロな香りが広がる中華そば。
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こく醤油といっても、角がなくてまろやか。
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コシのある中華麺。うまい!うますぎて箸が止まらない!
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こちらは中華そばのあっさり醤油。見た目は塩ラーメン?って思うぐらいですが、ちゃんと醤油のコクが広がります。
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半チャーハンと餃子も。いやー、どれを頼んでも間違いない!

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最後は天浜線の売店で「転車台マドレーヌ」を購入。しっとりした生地、優しい甘さで美味!天浜線みやげにもぴったりですね。

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という事で、昭和の懐かしさがそこかしこに残る「天竜二俣駅」を満喫してきました。皆さんもぜひ天浜線に乗って訪れてみては!

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天浜線公式サイト

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