マサテツ〜食べ鉄旅日記〜

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京都丹後鉄道の「丹後くろまつ号」欧風朝食コース|列車に揺られながら優雅に朝食を

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京都府北部の丹後地方を走る「京都丹後鉄道」のレストラン列車「丹後くろまつ号」。今回は、列車に揺られながらちょっと豪華な朝食を頂く「欧風朝食コース」に乗ってきました!

丹後の味覚を満喫できる4つの食事コース

旅のスタートは「福知山駅」から。大阪から「特急 こうのとり」で約1時間30分、京都から「特急 きのさき」で約1時間20分。京都丹後鉄道は、ここ福知山から天橋立方面へ走ります。

ホームには、くろまつ号の仲間「丹後あおまつ号」が停車していました。「くろまつ号」と「あかまつ号」は事前予約が必要ですが、「あおまつ号」は予約の必要はなく乗車券のみで乗れるので人気。この日も車内はお客さんでいっぱいでした。

しばらくすると、今回乗車する「丹後くろまつ号」が入線!

JR九州を中心に全国各地の観光列車を手がける水戸岡鋭治氏がデザインした「丹後くろまつ号」。その名の通り、漆黒のボディカラーが特徴的です。

「丹後くろまつ号」は『欧風朝食コース』『戦国イタリアンコース』『絶品スイーツコース』『宮津の地肴コース』1日4種類の食事付きコースを運転しています。(2020年11月現在)
コース内容はシーズン毎に変わるので、何回訪れても飽きない!リピーターには嬉しいレストラン列車なのです。

「丹後くろまつ号」については、こちらのブログでも詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください!

www.masatetsudo.com

ちょっぴり贅沢な朝食を!北近畿の食材をつかった欧風朝食コース

では、早速車内へ。テーブルにはすでにカトラリーがセッティングされています。どんなお料理なのか、ワクワクしますね!

今回いただくのは、福知山にある「パティスリーカタシマ」プロデュースの「欧風朝食コース」です。

福知山を発車ししばらくすると、いよいよお待ちかねの料理が運ばれてきました。

いやー!!美味しそう!!

まずは、地元野菜のミニサラダ。地元で採れた「天滝ゆず」のドレッシングをかけて頂くのですが、これが爽やかで香り良くて美味しい!

続いては、パテ・ド・カンパーニュ。朝からワインが欲しくなる!もちろん、丹後くろまつ号にはアルコール類も取り揃えております!
添えられているピクルスは、但馬の野菜を使用しているそう。お口直しにさっぱりと。

朝食プレートのメインは、世界に誇るブランド牛「但馬牛」を贅沢に使用したミートパイ。中には、家康にも献上された山椒の高級品「朝倉山椒」が入っています。山椒のピリリとした刺激と香りのアクセントが効いて絶品!
パイ生地はサクサク、アツアツ。車内でもあたたかいお料理が頂けるって凄くないですか!

続いて運ばれてきたのは、地物のきのこを使ったポタージュスープ。こちらも香りがとっても良くて舌触りも滑らか。美味しい!

鬼伝説が息づく大江山へ

ついつい食事に夢中になっちゃいますが、窓を見るとのどかな車窓が広がります。

福知山〜宮津間の宮福線はトンネル区間が多いですが、暗くなるとまた違った表情を見せてくれる車内にもぜひ注目して下さい。

列車は、元伊勢皇大神社の白い鳥居の前で一旦停車。バックに広がるのは、鬼伝説で知られる大江山。

その元伊勢皇大神社の玄関口「大江山口内宮駅」でしばらく停車。ここではホームに降りることができます。

外の美味しい空気を吸ったり、列車と一緒に記念撮影。

隣のホームからは、京都丹後鉄道の新型車両が発車。鬼の目のような凛々しいライトが印象的。丹後くろまつ号の車内でも、この新型車両のことが案内されていました。

停車時間の間に、記念乗車証にスタンプを押しましょう。

車内にあるスタンプ台でポンッ!もうちょっと絵柄がかわいかったらいいのになぁ…

秋らしさが感じられるボリューム満点のスイーツプレート

テーブルには新たなカトラリーがセッティングされていました。

最後は3種類のスイーツがのったデザートプレート。美しい!「秋」って感じ!

大江山の鬼伝説をイメージして作られた「赤鬼ほうじ茶」を使ったオペラ。香ばしいほうじ茶の香りとリンゴの酸味がとってもマッチ!

こちらは「クープ」と呼ばれる、グラスデザート。底には、丹後で育ったさつま芋を使ったムース。上にはキャラメルのジュレ。素朴で優しいさつま芋の甘さにキャラメルのほろ苦さが合わさって、これまた美味。

最後はなんと、黒ごまと青のりのチョコレート。3つの食材ともに疑問に感じてしまう組み合わせですが、これが想像以上に美味しかった!黒ごまの香ばしさとダークチョコレートがぴったりマッチ、そこに青のりの香りがふわーっと抜けていく。口の中では複雑な味わいが広がります。お土産であれば買って帰りたい!

コーヒーは「丹鉄珈琲」という、京都丹後鉄道のオリジナルブレンド。城崎にある「城崎珈琲焙煎所」で焙煎した5種類のブレンドがあり、そのうち1種類がおかわり自由で頂けます。

この日のコーヒーは『大江山の霧のようなさわやかな味わい』と表現された「福知山ブレンド」。ブラジル産コーヒーのブレンドなので、コーヒーらしいコクと深みがあり、甘いスイーツにぴったり。後味がスッキリしているので、確かにさわやかな印象が感じられます。

この後は、アテンダントさんが車内をまわりながら丹鉄オリジナルグッズの販売。先ほどの丹鉄珈琲のドリップパックもありますので、おみやげにぜひ購入してみては!

日本三景のひとつ「天橋立」へ

福知山から約1時間40分で終点「天橋立駅」に到着。

「丹後くろまつ号」を楽しんだ後は、日本三景のひとつ「天橋立」を観光。時間があれば、ロープウェイに乗ってぜひ「股のぞき」をして、天橋立神話に登場する天上世界に触れてみましょう。

最後は天橋立の駅前にある日帰り温泉で、1日の汗を流してスッキリ。

皆さんもぜひ「丹後くろまつ号」に乗って丹後エリアへ訪れてみては!

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