JR九州など数々の列車デザインで知られる水戸岡鋭治氏の手でリニューアル。京都と丹後エリアを結ぶ特急車両「丹鉄の海」に乗ってきました。
海原のようにキラキラ光る藍色メタリックカラー
京都丹後鉄道の「丹後の海」は、京都と丹後エリアを結ぶ特急「はしだて」「まいづる」や、丹鉄線内の特急「たんごリレー号」などに使用されています。
今回乗車するのは、東舞鶴発京都行き特急「まいづる14号」。丹鉄の車両にも関わらず、丹鉄線内を走らない特急です。
ホームに上がると、すでに列車が停車していました!
京都丹後鉄道が所有するKTR8000系「丹後の海」。1996年に「タンゴディスカバリー」としてデビュー。2015年に水戸岡鋭治氏のデザインで現在の姿にリニューアルされました。
タンゴディスカバリーの時代から、おでこでっかちな前面がなかなかのインパクト。水戸岡氏も「元々の車両は、大きなおでこ、丸い形で不細工に見えた」と話しています(笑)
逆にそのおでこを活かしたり、海の京都をイメージした藍色メタリックカラーにする事で、高級のある車両に変身したのです。
藍色メタリックカラーのクールな外観に、ゴールドで描かれたシンボルマークやロゴ。
前面にはシンボルマークのエンブレム。
運転席の後ろ、大きな窓の空間が気になりますね。
温かみのある車内と贅沢なフリースペース
では車内へ。
これはすごい!おしゃれ!
木材を多用した、温かみのある空間。
壁面と天井、よーく見ると数種類の模様がドットのように描かれていました。
電球色の照明も、落ち着いた空間を演出しています。
カラフルな座席。場所によって色が違っていました。ふかふかでしっかりした座席で、JRの289系と比べても高級感があります。
木枠で囲まれた窓枠は、まるで額縁のよう。
窓枠の間、壁面、デッキには飾り絵。おしゃれ!
運転席の後ろ、のれんの向こうには…
誰でも利用できるフリースペースになっていました。
ソファーとテーブルが並び、列車の中とは思えない空間。
気になったのは、フリースペースの天井。下から当たる光が反射するこの造形物。どういう意図のデザインなのか、気になります!
丹後の海同士が連結
出発進行!東舞鶴を発車。
運転席の隣が開放的な空間になっているので、前面展望は抜群です。
列車は「綾部駅」に到着。ここで、天橋立から来る「はしだて」と連結します。
前面のプラグドアが開き「はしだて」の到着を待ちます。
向こうから「はしだて」がやってきました。
慎重に前進。
連結しました!
乗務員さんの手早い作業が見学できるフリースペース。乗車した時はぜひ必見です。
運転席の隣の空間は車両間を結ぶ通路に変わりました。
列車は綾部を発車。ここから京都までは約1時間10分。
京都から発車する「丹後の海」は、12:25発「はしだて5号・まいづる5号」と20:37発「はしだて9号・まいづる15号」の2本。
その他、福知山でJR特急と接続する「たんごリレー号」や「通勤ライナー」などに使用されています。
タイミングが合えばぜひ「丹後の海」に乗車してみてはいかがでしょうか!