大阪・名古屋・京都と伊勢志摩を結ぶ近鉄の観光特急「しまかぜ」。今回は私鉄特急としては最長距離を走る、京都発の「しまかぜ」に乗車しました!
*2021年8月の情報を基に作成しています
しまかぜの豪華な車内
旅のスタートは「近鉄京都駅」から。新幹線の真下にあるので乗り換えは便利。
京都発賢島行き「しまかぜ」は10時ちょうどの発車。
「しまかぜ」が入線してきました!
「しまかぜ」の"顔"は何度見てもカッコいい!
志摩に吹く爽やかな風をイメージした「しまかぜ」の列車名とロゴ。
カフェ車両は2階建て。昭和の時代から近鉄特急の顔として走ってきた「ビスタカー」の伝統を引き継ぐ車両です。
最前部と最後部の車両は客席が一段上がったハイデッカー仕様。
今回はハイデッカーではない車両に乗車しますが、こちらも窓が上下に大きいので車窓の眺めは抜群です。
「しまかぜ」といえば、何と言ってもこの豪華なシートが魅力。革張りのシートにグリーン車並みのシートピッチ。リクライニング、オットマンなど全て殿堂。まるで"社長イス"に座っているかのよう!
扉の前ではアテンダントさんがお出迎え。「しまかぜ」はまもなく発車時間です。
海の幸たっぷりのピラフ
「しまかぜ」は時刻通り「京都駅」を発車。しばらくすると右側には「東寺」が見えてきます。
発車後5分ほどでカフェ車両オープンの放送が流れました。早速カフェ車両へ向かいます。
1階席と2階席がありますが、もちろん眺めのいい2階席へ。
温かい食事は4種類。ピラフと松阪牛カレーはしまかぜデビュー当時から。松阪牛重とラーメンは新たに加わったメニュー。
お食事をオーダーし、しばし待ち時間。
いつの間にか京都の街並みを離れ、のどかな田園地帯へ。どんよりとした曇り空ですが、なんとか雨は降らなさそう。
お食事がやってきました!オーダーしたのは「海の幸ピラフ」。メニュー表の一番上を飾る「海の幸ピラフ」は、個室でも頂くことができます。
ピラフの上にはドーンと伊勢エビで豪華な見た目!海の幸の名の通り、伊勢エビの他にもたこイカあさりと魚介たっぷり!
かつては、温かい料理が食べられる食堂車が特急列車や新幹線には必ず連結されていましたが、今は豪華列車でしか楽しむことができません。そんな中、乗客なら誰でも利用できる「しまかぜ」のカフェ車両は、まさにあの時代の食堂車を彷彿とさせます。列車の中で食べる料理は、きっと思い出のひとつに刻まれることでしょう。
大阪線へ入りスピードアップ
自席へ戻った頃、列車は京都線と大阪線を結ぶ短絡線を走行。
大阪線へ入ると、ぐんとスピードがアップ。
車内ではおしぼりのサービスが。一緒に記念乗車証も配られました。おしぼりサービスも今や新幹線のグリーン車ぐらい。
ワゴン販売がやってきたので、伊勢志摩で獲れたみかんのストレートジュースを購入。甘くて濃厚!美味しい!
「しまかぜ」は中川短絡線を通過。
京都マールブランシュのケーキ
宇治山田を出たところで再びカフェ車両へ。宇治山田で乗客の半分くらいが降り、さっきまで賑わっていたカフェ車両も貸切状態。
今度はデザートタイム。京都発の「しまかぜ」では、京都にある「マールブランシュ」のケーキがいただけます。
やってきました!モンブラン!
南フランス産の栗を使用。マロンクリームがたっぷり、美しいデコレーション。ひと口食べると、濃厚な栗の味わいと共にラム酒の香りがほんのり広がります。美味しい!
賢島では近鉄特急が揃い踏み
ケーキを頂いている間に、列車は「鳥羽駅」を発車。2階席から眺める鳥羽湾は、より一層視界が広がって見えます。
鳥羽湾を巡る観光船の姿が。
「しまかぜ」から海が眺められるのは、ここが最初で最後。
遠く向こうには「志摩スペイン村」が見えてきました。スペイン村への玄関口「鵜方駅」を出ると、まもなく終点の賢島です。
「しまかぜ」は終点「賢島駅」に到着。
ホームでは、しまかぜ・伊勢志摩ライナー・Aceと近鉄特急が揃い踏み!
私鉄最長距離195.2km、京都から2時間47分。「しまかぜ」の旅を十分満喫しました。
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