マサテツ〜食べ鉄旅日記〜

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のと鉄道の観光列車「のと里山里海号」|能登の風景を楽しみながら寿司御膳とスイーツを

鉄道コム

JR七尾線と接続する「七尾駅」を「穴水駅」を結ぶのと鉄道の観光列車「のと里山里海号」。能登の里山・里海の風景を楽しみながら、能登のまいもん(美味しいもの)をいただく、魅力盛りだくさんな列車旅でした!

能登の伝統工芸品をちりばめた観光用車両

旅のスタートは「七尾駅」から。金沢から新幹線に接続する特急「能登かがり火」や観光列車「花嫁のれん」に乗って約1時間。

のと鉄道は、その名ズバリ「のとホーム」から発着します。

「のと里山里海号」の車両は「NT300形」と呼ばれる形式で、従来の車両と共通ながら「観光列車専用」の仕様になっています。

ボディーカラーは日本海の深い青をイメージした濃紺、その名も「日本海ブルー」。キラキラと輝くように美しいのは、塗装面を鏡面仕上げしたから。

正面には「のと里山里海号」のヘッドマーク。

「のと里山里海号」は2両編成で運転され、それぞれ「里山編成」「里海編成」の名前が付けられています。ブルーのシートは「里海編成」。そしてオレンジのシートは「里山編成」。

飲食付きプランの場合は、サービスカウンターがある「里山編成」に案内されるそうで、今回の旅も「里山編成」に乗車します。

ボックスシートの他、窓向きのカウンター席、その後ろには一段上がってソファー席も。どちらも海側に向けられていて、景観が見やすいようになっています。

また車内の至るところに「輪島塗」や「田鶴浜建具」など沿線の伝統工芸品が用いられています。能登の風景とともに、能登の匠の技が見られるのも「のと里山里海号」の魅力です。

新鮮な能登の海の幸を堪能!豪華な寿司御膳弁当

能登の『まいもん』(美味しいもの)がセットになった食事付きプランは土日祝日限定。
和倉温泉の寿司の名店「能登すしの庄 信寿し」が手掛ける、のと里山里海号限定の寿司弁当が頂ける『寿司御膳プラン』は、七尾12:25発の「のと里山里海3号」に設定されています。

この日のお品書き。にぎり、煮物、揚げ物、デザートなど。

能登産のコシヒカリを使用した寿司。平目の昆布〆、煮あわび、こはだ、ずわい蟹など、豪華なネタばかり!

どのネタもみずみずしくて新鮮。寿司の「弁当」などとは思えないほど。寿司はもちろん、おかずの一つ一つも丁寧に作られていて、大変美味しく感激でした!

現存するの日本でたった2両!鉄道郵便車でを見学

列車は「能登中島駅」で停車。

能登中島駅では、日本にわずか2両しか現存しない鉄道郵便車「オユ10」が見学できます。

窓には「郵便〒」のマーク。

両開きの扉から中へ。

走行しながら郵便の仕分けをしていた。まさに、走る郵便局。

荷物とか、手紙とか、当時をそのまま忠実に再現されています。

揺れる列車の中の作業は、大変だっただろうな。

おみやげにひとつ頂いて。列車は再び穴水へ向けて走ります。

能登の海を眺めながら終点穴水へ

海が見えるスポットでは一旦停止。
ゆっくりと、時間をかけてのんびり走ります。

記念スタンプを押したり。

帽子を被って記念撮影したり。

去りゆく景色をボーッと眺めたり。
思い思いの列車の旅を楽しみながら。列車は終点の穴水駅に到着。

奥能登地区のご当地『能登丼』をいただく!

穴水駅では、折返し列車まで1時間ほどあったので、奥能登地区のご当地丼『奥能登丼』を頂いてきました。

能登丼とは石川県奥能登地区2市2町(珠洲市、輪島市、能登町、穴水町)の店舗が提供する地元素材を使ったオリジナル丼です。

能登丼の定義

【食 材】
奥能登産のコシヒカリ(米)を使用しています。
奥能登の水を使用しています。
メイン食材に地場でとれた旬の魚介類 、能登で育まれた肉類・野菜又は地元産の伝統保存食を使用しています。
【食 器】
能登産の器を使用しています。
能登産の箸を使用しています。
箸はお客様にプレゼントいたします。
【調 理】
健康、長寿、ヘルシーにこだわっています。(塩分控えめ、動物性油を使わない、もしくは少量使用)
オリジナリティ(奥能登らしい、店独特のもの)あふれる丼です。
奥能登地域内で調理し、提供いたします。

www.okunoto-ishikawa.net

伺ったのは、穴水駅から徒歩10分のところにある「福寿司」。

能登の『まいもん』がたっぷり詰まった「地物海鮮能登丼」。

まるで宝石箱みたい!その日にあがった旬の魚だけを贅沢にのせた海鮮丼。味もボリュームも大満足です。

足早に穴水駅へ戻って、折り返し七尾行きに乗車。留置線には「花咲くいろは」のラッピング列車が止まっていました。

復路はスイーツ列車!辻口シェフ監修のスイーツが楽しめる

折り返し七尾行きの「のと里山里海号」。今度は3両編成で、そのうち先頭1両は普通列車として運転するので、里山里海号も各駅に停まって行きます。(ドアが開くのは先頭車両のみ)

復路は、七尾出身の世界的パティシエ「辻口博啓氏」監修のスイーツプラン。こちらも土日祝日のみの設定です。

ロールケーキは甘さ控えめのクリーム、しっとり食感の生地。反対にマカロンは、爽やかな柚子の香りに甘さがしっかり。おかわり自由のコーヒーが進みます。

スイーツプランは、お菓子セットのおみやげ付き。能登の塩を使ったバームクーヘンとサブレ。里山里海号をかたどったボックスは、素敵なおみやげになりますね!

先に紹介した通り、普通列車を連結しているので、観光スポットでは簡単な解説のみ。「行き」の列車であった郵便車の見学もありません。食事や見学など少し慌ただしかった「行き」とは違い、沿線ののどかな風景を楽しみながら一息つけるのはいいですね。

終点のひとつ手前「和倉温泉駅」で「のと里山里海号」とお別れ。

和倉温泉から金沢までは、JR西日本が運行する観光特急「花嫁のれん」が走ります。「のと里山里海号」とともに観光列車で能登半島もいいですね。

satoyama-satoumi-go.net