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小田急の50000系「VSE2編成追いかけっこリレー」|引退迫るVSEに乗車と写真撮影会

鉄道コム

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2023年秋頃に引退する、小田急の50000系ロマンスカー「VSE」。今回は引退迫るVSE2編成に乗車、さらに最後は海老名電車基地での写真撮影会が実施されるツアーに参加してきました!

*2023年5月の情報を基に作成しています

VSEで復活した展望席

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今回参加したのは、小田急トラベル主催の『「ありがとうVSE!~Special Thanks & Forever~」乗り鉄・撮り鉄・音鉄の皆さま大集合!GW特別企画 大人気の“VSE2編成追いかけっこリレー”が新行路を運行!』というツアー。

「VSE」2編成が並走したり抜きつ抜かれつしながら運行。行路は当日までお楽しみのミステリーツアー。さらに車内に録音車両が設けられて、音鉄さんも楽しめる。そして最後には、海老名電車基地で「VSE」2編成並べての撮影会。これでもか!というぐらい、内容盛りだくさんのツアーです!
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ツアーのスタートは「経堂駅」。複々線のうち緩行線の1番線側に入線してきます。
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「VSE」がやってきました!カッコいい!
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停車時間が短いので早速乗車。まずは車内を探検します。
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おぉー!天井が高い!おしゃれ!
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「VSE」は「Vault Super Express」の略で、「Vault(ヴォールト)」の意味する通り「ドーム型の天井」が特徴なのです。その高さは2.55mで、従来の車両に比べて45cmも高いのだそう。
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窓は長さ4mの大きな連続窓。窓枠や窓と窓の間の壁に邪魔されることなく車窓が楽しめるのです。リクライニングシートは窓に向かって5度傾けてあり、車窓がより楽しめるように配慮されています。さらに床にはカーペットが敷かれ、まるでホテルのような高級感。
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ロマンスカーといえば展望席!1963年に登場した「NSE」以来、ロマンスカーのシンボルとして親しまれてきました。
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中央に柱がない大きな窓から望む景色は、迫力があって素晴らしいことでしょう!「VSE」は引退してしまいますが、展望席は「GSE」が後を引き継ぎます。
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車内を移動していると、カフェカウンターを発見!「VSE」では、往年の「走る喫茶店」を彷彿とさせる車内サービスが行われていました。これは、ワゴンによる車内販売ではなく「ロマンスカーアテンダント」と呼ばれる乗務員にドリンクなどをオーダーすると、座席まで届けてくれるというもの。ドリンクの入れ物はガラス製だったのだとか!
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しばらくすると、車内では今日の記念品が配られました。缶バッチ、ダウンロードの壁紙、そしてパスケース。このパスケースがおしゃれでカッコいい!

VSE2編成がぴったり並走

「VSE2編成追いかけっこリレー」のツアータイトルの通り、2編成のVSEが追い越したり追い抜かれたり、さらに複々線区間では並走!ぴったりと並んで走るのは並大抵ではない技術!ロマンスカーの運転士さんは凄い!


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「経堂駅」を発車した「VSE」は海老名電車基地へ。しばらく停車したのち「新百合ヶ丘駅」へ折り返し、多摩線へ。
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「唐木田駅」では「VSE」2編成がホームに並んで停車。ここで乗車する車両が変わり、50002編成から50001編成に乗換えます。1日で2編成の「VSE」に乗車できるのも、このツアーの見どころのひとつなのです。
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「VSE」は「唐木田駅」の留置線へ。車内ではお弁当タイム。「小田原駅」の駅弁を手がける「東華軒」のお弁当。おかずたっぷりで豪華!ご飯は、駅弁でも有名な鯛めし!鯛のおぼろはほんのり甘くて、香ばしい茶飯と絶妙なバランス。美味しい!

「唐木田駅」を発車した「VSE」は一路新宿へ。複々線区間では再び2編成の「VSE」が並走!天気も良くて、沿線には多くの鉄道ファンがいました。


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「新宿駅」に到着。先頭の展望席に行ってみると、ちょうど運転士さんが運転席が降りてきたところ。こうやって梯子が降りてきて運転席に登り降りするんですね!貴重な様子が見られました!
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「VSE」は再び「海老名駅」へと戻ります。最後に車内では、今日の行路が書かれた硬券が配られました。
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「VSE」は「海老名駅」に到着。「VSE」の旅は終わりですが、ツアーはまだまだ続きます。次は「VSE」の撮影会です!

VSE撮影会

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ツアー一行は海老名電車基地へ移動。途中、撮影会の線路へ移動する「VSE」が目の前を通過していきました。
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向こうに「VSE」が見えた!
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おぉー!カッコいい!素晴らしい!
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2編成の「VSE」がきれいに並んでいます!
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横から見ると「VSE」の流線美がよくわかる!
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正面から!
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こんな角度から写真が撮れるのも、撮影会ならでは。
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「VSE」は2005年3月にデビュー。流線形のスタイリッシュな外観とおしゃれな内観でロマンスカーの主役を担ってきました。2018年に最新のフラッグシップ車両「GSE」が登場するも人気が衰える事がなかった「VSE」ですが、2022年3月に定期運行を終了しました。
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デザインは、建築家の岡部憲明氏が代表を務める「岡部憲明アーキテクチャーネットワーク」。鉄道車両を手掛けたのは初めてだったのだそう。この後、ロマンスカーMSE、EXEα、GSEや、箱根登山鉄道の「アレグラ号」、大山ケーブルカーのデザインへと続いていくのです。
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VSEの寿命を縮めた要因のひとつと言われている、連節台車と車体傾斜制御装置。車両と車両の間に台車がある連接構造で、車体傾斜装置と併せて乗り心地の向上を図ったのだそう。

引退の理由は小田急電鉄によると「車両の経年劣化や主要機器の更新が困難になる見込みであるため」と説明されています。
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「ありがとう!Thanks!」「感謝をこめて!」「VSE」がいかに愛されてきた車両なのかがよくわかります。
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「VSE」は2023年秋頃に引退をする事が発表しており、それまではイベント列車や貸切列車などで最後の活躍を見ることができます。皆さんもぜひ「VSE」最後の勇姿を見に行ってみては!

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小田急トラベルVSEツアー特設サイト

www.odakyu-travel.co.jp