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【高野山へ向かう観光列車】南海高野線の「天空」に乗ってきました!

鉄道コム

世界遺産を有する高野山と難波を結ぶ南海高野線。中でも山岳区間である橋本〜極楽橋間を走る観光列車「天空」に乗ってきました。

 

急行に乗って橋本駅へ

「天空」の始発駅「橋本駅」までは、難波から急行または快速急行で。

列車は「極楽橋駅」が終点ですが、その先はケーブルカーが「高野山駅」まで連絡しているので、行先は「高野山(小さく極楽橋)」。

ホーム上の案内も同じく「高野山」。

急行はほとんどの車両がロングシートなのが残念。ですが、2扉の「2100系」が来たらラッキー。車端部はボックスシートになっているのでおすすめです。

ちなみに高野線といえば「特急こうや」に乗って橋本まで行きたいところですが、残念ながら「天空」との接続は考慮されていません。

「橋本駅」に到着。

天空に乗る前に、まずは指定席券の引換を。

あらかじめ電話予約ののち、ホームにある引換所で指定席券と引換えます。ちなみに、席が残っていれば当日購入も可能。

ズームカーが観光列車に変身

指定席券の引換をしている間に、ホームには高野山行き「天空」が到着してました。

山岳区間の森林をイメージした緑に、高野山にある根本大塔をイメージした朱色のラインが入ったボディ。

先頭には10周年の記念ヘッドマーク。

行先表示は特別なやつ。

これから最大で50‰という急勾配を走る「天空」。

使用される車両は、1970年に製造したズームカー22013-22014号車。ズームカーとは、橋本〜極楽橋間を走るために山岳仕様を施した車両のこと。

ではさっそく列車に乗り込みます!

おぉー!座席が全部右側に向いてる!

高野線で一番景色の良い、極楽橋に向かって右側に向かって座席が並んでいます。

前にカウンターがある窓際の座席に座ると、大きな窓から景色が一望!

後ろのピンク色の座席は一段高くなっているので、前に人が座っていても車窓が眺めやすい!

おもしろいカタチの窓から、桜の木がチラリ。

標高差443m、最大50‰の勾配を登る山岳区間

列車は橋本駅を出発。さっそく坂をぐんぐん登っていきますが、まだまだ序の口。

まだ家並みが近く見えますが…

下古沢を通過したあたりから、家や谷底ははるか下に。

もう木の緑しか見えない。

キーキーと音を立てながら、すごい勾配とすごいカーブをゆっくりと走る「天空」。

「天空」の一番の魅力が、2両目の最後部にある展望デッキ。

どんな感じかというと、元は扉があった所を、扉全開のまま走ってるようなイメージ。

そう!こんな感じ!

窓がないから風がビュンビュン!

ガラス越しの景色とは全く違って見える!高野山の自然を全身で感じることができるのが、この展望デッキ。特に夏は気持ちいいだろうなー。

山の中にポツリとある駅、まさに秘境駅。

朱塗りの鮮やかな橋「極楽橋」が見えてきたら、天空の終点「極楽橋駅」に到着。

高野線の看板列車、特急「こうや」と「天空」。

標高92mだった橋本駅から、わずか45分で標高535mまで登ってきました。

新型ケーブルカーで一気に標高867mへ

連絡通路から極楽橋と桜を眺めながら、ケーブルカー乗り場へ。

極楽橋から高野山までは、このケーブルカーに乗ります!

2019年3月にデビューした新しいケーブルカー。ヨーロッパ風のスタイリッシュな外観と木のぬくもりを感じる、和洋折衷なデザインが特徴です。

高野山ケーブルの最大勾配は562.8‰。わずか0.8kmの距離で328mも登るのです。

だから車内はこんなに急斜面。

先に見える線路もこんなに急斜面。

「ブーッ」とブザーの合図のあと、ケーブルカーは出発。

どんどん小さくなっていく駅。

途中で下りケーブルカーとすれ違い。

急勾配とカーブのある線路をぐんぐん…

ぐんぐん登り…

約5分で終点の「高野山駅」に到着。

駅のホームから線路をチラリ。この急勾配を登ってきたんですね。ケーブルカーってすごい!

高野山駅は2015年に、高野山開創1200年記念大法会に合わせてリニューアル。外観は昭和5年の開業当時の姿が復元されました。

2階には休憩室や資料展示コーナーが。

特に展望室は絶景!コーヒーでも飲みながらのんびりしたい気分になります。

真田幸村ゆかりの地「九度山」

極楽橋駅へ戻り、再び「天空」に乗車。今度は難波方2両に繋がれた自由席車に乗り、途中の九度山駅を目指します。

九度山駅は、真田家の六文銭一色。

九度山町は、真田幸村の蟄居の地。そこで2016年にNHK大河ドラマ「真田丸」が放映された際にリニューアルされ、真田ゆかりの地を演出しているのです。

鉄道ファンの心をくすぐる!駅ナカおむすびスタンド

おや?なぜかホームにお店らしきものが。

ここは、九度山駅の駅舎内にある「おむすびスタンド くど」。

頂けるのは、かまどで炊いたごはんの握りたておむすび。お米も具材も和歌山県産。どれも美味しそう!

さらにこのおむすびスタンド、鉄道ファンをワクワクさせてくれる仕掛けがいっぱいあります。

店先にあるのは、カウンター?

いや、どう見てもこれは「網棚」ではありませんか!

駅舎の隣にはイートインスペース。

扉かと思いきや、これは電車の正面の貫通扉じゃないですか。車号の「7127」もそのまま。

しかもこの扉は入口じゃなくて、その奥にある通路がホンモノの入口。

これ、車両のホロ!

その先はダメ押し!本物のドア。いやもう参りました(笑)

中から見たら、どう見てもここは電車の中でしょう。

イートインスペースはこんな感じ。

窓の外は、ご覧の通りトレインビュー。

奥にあるのは、なんと!CTCの操作盤ではありませんか!

レトロ感満載の沿線案内図。こちらは1957~61年頃に制作され、難波駅に設置されていたのだとか。

おむすび2つとお味噌汁のセット。

手前は釜揚げしらすの玉子焼きが入っためはりむすび。奥はひじきむすび。お米はどちらも黒米。

トレインビューで頂くおむすびは格別にうまい!

美味しいおむすびはもちろん、鉄道ファンの心をくすぐる仕掛けがいっぱいの「おむすびスタンド くど」。天空のあとはぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

列車DATA

「こうや花鉄道 天空」
運行区間:橋本〜極楽橋
運行日:3月~11月水曜日・木曜日を除く毎日運行 ※ただし水曜日・木曜日が休日の場合は運行 12月~2月土・休日のみ運行 ※年末年始(12月30日~1月3日)は運行
料金:大人520円 小児260円 (別途運賃) 自由席車両は運賃のみ
公式HP:https://www.nankai.co.jp/koya/tenku/