前回のブログでは「観光列車 ながら」の「鮎号」に乗ってランチを楽しんできました。今回は郡上八幡から足を伸ばし、長良川鉄道の北端「北濃駅」まで「森号」に乗ってきました!
*2020年11月の情報を基に作成しています
プラス510円で乗れる!水戸岡氏デザインのおしゃれ空間
2両編成の「観光列車 ながら」のうち「森号」は、乗車区間の運賃と510円の乗車整理券で乗ることができる「ビュープラン」として発売しています。こちらも事前予約が必要ですが、空席があれば当日でも乗車可能とのこと。
「郡上八幡駅」で「鮎号」と一旦お別れ。ここからは「森号」1両で北濃まで走ります。
郡上八幡までは賑わいを見せていた「森号」でしたが、北濃まで乗車する人は誰もおらず、私たちだけの貸切状態でした。
ボックス席、カウンター席、どちらも大きなテーブルが備え付けられています。「森号」は食事の持ち込みも可能なので、駅弁片手に乗り込むのも良さそう!
のれんのモチーフは、郡上八幡の街中を流れる水路に生息する「鯉」。
窓と窓の間に掛けられたファブリックは、水戸岡氏の手で描かれたもの。ひとつひとつ絵柄が違います。
ケースの中には、沿線の関市名産の「刃物製品」を展示。列車に乗りながらその土地の名産品が知れるのはいいことですね!
今やめずらしいタブレットの受け渡し
あちらこちらと車内を見学している間に、列車は「美濃白鳥駅」に到着。ここでは、鉄道ファンなら注目のイベント「タブレット」の受け取りがあります。
北濃からやってきた「チャギントン号」と列車交換。
チャギントン号に乗せられていた「タブレット」が、駅係員を通じて「森号」に乗せられました。この「タブレット」がないと、美濃白鳥から先へ進む事はできません。
無事「タブレット」を受け取った「鮎号」は、一路北濃を目指して発車。
紅葉で色づき始めた山々を眺めながら、列車はさらに北上。
長龍白山神社の前にある「白山長滝駅」。ここまで来ると、紅葉もかなり色づいています。
道半ばで途切れた線路と貴重な手動式転車台
美濃太田から2時間15分で「観光列車 ながら」は長良川鉄道の終点「北濃駅」に到着。
長良川鉄道の前身「国鉄 越美南線」は、岐阜県と福井県を結ぶ「越美線」として着工されました。しかし、山間部の難工事や鉄道需要の変化などで道半ばで線路は途切れ、全通を果たす事はできませんでした。
かつてはここから福井県の九頭竜湖駅までJRバスで連絡していたそうですが、現在は途中の石徹白集落まで走るコミニュティバスがあるのみです。
北濃駅の片隅には、有形文化財に指定されている転車台があります。
1902(明治35)年に作られたアメリカンブリッジ社製の手動式転車台。大井川鐵道にある1897年製のものに次ぐ日本最古級のものだそう。
「北濃駅」で蒸気機関車の向きを変えるために、1969年まで使用されていました。
ディーゼルカーが走る現代に使われる事はありませんが、歴史的遺産が大切に保存されているのは嬉しい事です。
約10分停車したのち折り返し、再び美濃太田を目指して走ります。
真っ直ぐに伸びる線路。緩やかな下り坂を軽快に走る「森号」。
透かして撮りがちなやつ。
美濃白鳥駅。
美濃白鳥駅のホームに「カーキャッチャー」を発見。これは過走した鉄道車両の車輪を受け止め、レール上を滑らせて摩擦により停止させるための道具。1970年代に急勾配の下方にある駅や信号場に整備されました。
美濃太田からやってきた列車。今度はクロネコヤマト号でした。
再び「鮎号」と連結し美濃太田へ
13:51。「観光列車ながら」の「森号」は「郡上八幡駅」に到着。
約20分の停車時間の間に、往路で切り離した「鮎号」と再び連結。
「森号」は、スイーツプラン」として運行する「鮎号」とともに、美濃太田を目指して走ります。
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