
『特急だけど急がない』まるで普通列車のようにのんびりと走る、長野電鉄の観光列車「特急ゆけむりのんびり号」に乗ってきました!
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改札で野菜を売ってる!?地域密着のながでん長野駅


長野電鉄は長野駅の地下から発車します。改札前は一気に昭和のレトロ感満載。

しかも券売機の前でお蕎麦とか、

きのことか、

お野菜なんかも売っていて、まるで産直市場みたい。しかもお会計は出札窓口へ。まさに地域密着な「ながでん」ですね。
憧れのロマンスカーに乗って
さて今回乗車するのは、長野〜湯田中間を特急で通常45分のところを約1時間10分かけてのんびり走る「特急ゆけむりのんびり号」。
土日祝日のみ運転。4分前に通常の特急(停車駅が少ないA特急)とのんびり号(S特急)、2本続けて特急が発車します。
ホームに降りると…

おぉー!HiSEが2本並んでる!!
「のんびり号」が走る日にしか見られない貴重な並びです!

のんびり号は左側、パネルが目印。

ゆけむりのんびり号に使われるのは、元小田急ロマンスカーHiSEとして活躍した10000系。

運転席の下は、ロマンスカー伝統の展望席。

他の車両も、階段を数段登ったハイデッカー仕様なので、眺めがいい!

座席はリクライニングシートで快適です!
美しい山並のパノラマを展望席で楽しむ

出発進行!長野駅を発車。しばらくは地下区間。
善光寺下駅を通過していよいよ地上へ。

ちょうど長野に向かう「特急スノーモンキー」とすれ違い。列車は本当にのんびり走ります。

普通列車と行き違い停車。

のんびり号は、「北陸新幹線」「長野電鉄」「しなの鉄道」の三立体交差で徐行。

ナイスタイミングで北陸新幹線が通過しました!やった!

しばらく走って近づいてきたのは、千曲川を越える「村山橋」。

のんびり号は橋の真ん中で停車。

白化粧した山々と雄大な千曲川が見渡せる絶景スポット。列車が停車してのんびり眺める事ができるのは、この「ゆけむりのんびり号」だけです。

村山橋を発車しまもなく須坂に到着。長野電鉄の車両基地がある須坂では、東京から長野電鉄へ移籍してきた「元日比谷線3500系」「元東急8500系」「元成田エクスプレスのスノーモンキー」が並び、東京と錯覚してしまいそう(⁉︎)

さらに奥の工場では、長野電鉄にやってきたばかりの「元日比谷線03系」の姿が。
ちょうど整備の真っ最中で、今年(2020年)にはデビューするのだとか。塗装はこのまま?それともりんごカラーになるのかな?

次の「小布施駅」では約10分停車。電車内にトイレがないので、トイレ休憩も兼ねているみたい。構内踏切から眺める「ゆけむり」。パノラマスタイルの電車はカッコいいですね!

小布施駅構内で保存展示されている2000系の元へ向かいます。
アテンダントさんが「昔は長電も自前の特急を作ってたんですよー」って話してたけど、ロマンスシートが並んでて当時はかなり豪華だったんだろうなー!雰囲気が名鉄パノラマカーを思い出しました!

信州中野駅を出ると、終点湯田中駅まで最高40‰の急勾配。モーター音を響かせながらグングン登ります。

そういえば、途中いくつかのカーブの架線柱に、まるで添え木のように真新しい柱が立ってます。あとで調べてみると、スノーモンキー号が走る際に車両限界を支障しないようにカーブ区間は架線柱の片側をカットしたんだって。なるほど!

信濃竹原駅で行き違いしたのは、長野駅を先発した「特急ゆけむり号」。もう折り返してきたんだ!

美しい山並みのパノラマを「展望席」という名の特等席で眺めながら。
目の前が温泉!終点湯田中駅

長野駅から約1時間10分。電車は終点「湯田中駅」に到着。

道路からは列車が正面に。
列車を見て右側は、今は使われていない旧1番線と旧駅舎。旧駅舎は「楓の湯」という名の日帰り温泉になっています。

実は今回使った切符が「日帰り楓の湯クーポン」と言って、長野〜湯田中間の往復と特急券、さらに楓の湯の入浴券がついた、とってもお得な切符。温泉はめっちゃ気持ち良かったです!!
国際色豊かなスノーモンキー
温泉にのんびり浸かって外へ出ると、駅から聞こえてきたのは『美わしの志賀高原』。列車到着時に流れる元気な音楽♪

ちょうど帰りに乗車する「特急スノーモンキー号」が入線してきました。

元「成田エクスプレス」として活躍し長野にやってきた253系は、「スノーモンキー号」の愛称でゆけむり号と同じく特急列車として第二の人生を過ごしています。

1号車はリクライニングシートの座席と4人用個室(個室のみ指定制)。
ですが、せっかく「スノーモンキー号」に乗るならぜひおすすめなのが2号車、3号車。


1991年の成田エクスプレス登場時に採用されたボックス配置(現在は集団見合い配置)のシートそのまま。しかもこれ海外製(フランス・コンパン社製)なんだって。

座席の一部は片持ち式で、座席の下にスーツケースが収められるように設計されたのだとか。

荷物棚は飛行機のように「ふた」が付いたハットラック式。

日本語と英語が同時に流れる2段ディスプレイ。

デッキに行先表示があるのは、成田エクスプレスが横浜行と新宿・大宮行を併結していて誤乗防止の名残り。
随所に空港特急らしさを残した、国際色豊かな「スノーモンキー号」。近年インバウンド需要が拡大する中、この日のスノーモンキー号も海外からの旅行者が多くいて、場所が変われど253系らしさを発揮していました。
「ゆけむりのんびり号」と異なって快調に走る「特急スノーモンキー号」は、約45分で終点の「長野駅」に到着。

往年の「成田エクスプレス」が止まる東京駅のような光景でした。
信州の美しい景色を望みながらのんびり走る「特急ゆけむりのんびり号」。皆さんもぜひ乗車してみては!
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ゆけむりのんびり号公式サイト
www.nagaden-net.co.jp