マサテツ〜食べ鉄旅日記〜

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JR・東海道本線の夜行快速 「ムーンライトながら」|18きっぱー御用達[旅行記]

鉄道コム

春夏冬の長期休暇期間に走る臨時列車。「東京駅」と岐阜県の「大垣駅」を結ぶ夜行快速「ムーンライトながら」に乗ってきました。

今や唯一の夜行快速列車

東京〜大垣間を走る夜行普通列車は通称「大垣夜行」と呼ばれ、急行型電車を使用し長きに渡り運転されていました。1996年には373系に置換え、全席指定の快速「ムーンライトながら」となりました。

しかし、低料金の高速バスが台頭したことで利用客が減少し、2009年以降は臨時列車扱いに。現在は春・夏・冬の「青春18きっぷ」のシーズンを中心に運転されています。

大垣駅は22:48発。

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 約15分前に入線。闇夜を照らす「臨時快速」のヘッドマーク。

「ムーンライトながら」に使用されるのは、国鉄時代の特急型電車である185系。緑の斜めストライプが特徴的。

主に、東京〜伊豆急下田・修善寺間を走る「特急踊り子」で活躍する185系。しかし、今年度中に置換え引退が決まっており、185系引退後のムーンライトながらの去就にも注目が集まっています。

国鉄の雰囲気を醸し出す、無機質な車内。

ヒーターがあるので足元が窮屈なのが難点。

185系は窓を開ける事ができる、特急型の中では珍しい仕様。寒い夜、さすがに窓を開ける人はいませんでした。

レトロなくずもの入れ。

レトロな洗面台。水を出すのに実はちょっとコツがいる…

一路東京へ、6時間の旅

ムーンライトながらは一路、東京へ向けて発車。

乗った車両は「モハ」つまりモーターがある車両。「うーーーっ」と唸るようなモーター音が子守唄。

いつもの景色も、なんだか違って見えます。

豊橋を発車すると眠りにつく人も増えて、車内は静かに。

ただし、車内灯は減灯する事なくずっと明るいまま。アイマスクは必須ですね。

「ムーンライトながら」はいくつかの駅で10分前後の停車時間があります。まずは「浜松駅」。

浜松の発車は0:55。

隣の4番線には「サンライズ瀬戸・出雲」の案内。上下で夜行列車が止まる光景も、かなり貴重です。

ホームに降りる人はちらほら。

降り続く雨の中、ムーンライトながらは再び発車。

次は「沼津駅」で小休止。

発車時間は3:21。

時間も時間だけに、ホームに降りる人もなくて静か。

東京まで、あと2時間。

心地よい揺れにうとうと。

引退が迫る185系、ムーンライトながらの未来は?

次に目覚めたのは、横浜手前のおはよう放送。

時刻は5:05。東京駅定着。

大垣駅から約6時間。決して良い眠りが取れた訳ではありませんが、今や貴重な夜行列車の旅。

使用されている185系は老朽化のため引退が迫っており、ムーンライトながらの今後も心配なところ。機会があればぜひ『夜行列車の旅』体験して頂きたい。ただし、アイマスクは絶対必須です。