宇野駅から岡山駅を約1時間で走る観光列車「ラ・マルせとうち」に乗ってきました。瀬戸内国際芸術祭のアートディレクターがデザイン・監修した、おしゃれでアートな列車の旅をご紹介します!
おしゃれでアートな観光列車
「宇野駅」は、かつては本州と四国を結ぶ連絡船の発着地として栄えていました。
瀬戸大橋が開通した今は、地域の人が使うローカルな駅として、また近年アートな島として国内外問わず観光客が訪れる「直島」「豊島」「小豆島」へのフェリーの発着地としても賑わっています。
遠くからも目を惹くアートなデザインの駅舎から「ラ・マル・ド・ボア」の旅はスタートします。
瀬戸内エリアを走る観光列車「La Malle de Bois (ラ・マル・ド・ボア)」は、行き先によって列車名が変わります。今回乗車するのは岡山〜宇野間を走る「ラ・マルせとうち」。
ホームにはすでに「ラ・マル・ド・ボア」が止まっていました。おしゃれな列車!
元は岡山エリアの普通列車、さらに以前は「快速マリンライナー」に使用されていた「213系」という車両を改造。
「ラ・マル・ド・ボァ」はフランス語で「木製の旅行鞄」という意味なのだそう。白いボディに扉や窓を鞄に見立てたデザインは、斬新でおしゃれ!
座席は2種類。こちらはゆったりとしたリクライニングシート。
反対側は窓側を向いたカウンター席。列車の床がフローリングなのも珍しいですね。
運転席の後ろには、自転車を載せることができるサイクルスペース。
車内のあちこちにはアート作品も展示されています。
乗車記念のスタンプ台も、旅行鞄をモチーフにしていておしゃれ!
スタンプを押せば「乗車記念証」に!
2号車には車内販売カウンター。ドリンクや地域の特産品、オリジナルグッズが発売されています。
座席の背面ポケットにはパンフレット。車内販売カウンターで発売されている商品も書かれているので、事前にチェックしてから足を運ぶことができますね。
車内販売カウンターで購入したのは、岡山を代表する桃の品種「清水白桃」を使ったジュース。オリジナルカップに入れていただきます!
桃の味がとっても濃厚。優しい甘さでスッキリ。美味しい!
オリジナルのタオルハンカチはおみやげに!
途中駅もアートな姿に変身
列車は途中の「八浜駅」で小休止。
この駅は「ラ・マルせとうち」に合わせて、駅舎やホームそのものがアートな作品になっています。
白と黒のチェック柄は「ラ・マル・ド・ボァ」にもしっかりマッチ。
車内では、記念ボードを持ってアテンダントさんによる記念写真のサービスも。インスタントカメラでパチリ!
宇野線から瀬戸大橋線へ入り、岡山まであとわずか。
最後は「アンパンマントロッコ号」と行き違いました。みんなで手を振ってバイバイ!
宇野駅から約1時間。「ラ・マルせとうち」は、終点の「岡山駅」に到着。
岡山駅発の下り列車なら、旅の気分を盛り上げてくれる1時間に。宇野から直島・豊島・小豆島へ渡るのもおすすめです。
「ラ・マル・ド・ボァ」は他にも岡山〜尾道間の「ラ・マルしまなみ」や、岡山〜琴平間の「ラ・マルことひら」としても運転。どの列車も週末を中心に走ります。