マサテツ〜食べ鉄旅日記〜

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三陸鉄道の「洋風こたつ列車」|ポカポカのこたつに入って列車旅

鉄道コム

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寒い冬にポカポカのこたつに入って列車旅!三陸鉄道の「洋風こたつ列車」に乗ってきました!

*2021年12月の情報を基に作成しています

レトロでハイカラな洋風こたつ列車

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旅のスタートは、岩手県宮古市の「宮古駅」から。
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三陸鉄道リアス線のほぼ中間に位置し、本社や車庫があるなど、三陸鉄道の中枢となる駅です。
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乗車するのは宮古を11時5分に発車する、盛行き「洋風こたつ列車」。

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窓口で受付を済ませ、乗車券と指定席を受けとりました。乗車券は補充券、指定席券は硬券とどちらも珍しいタイプ。
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発車6分前に改札開始。ホームには「洋風こたつ列車」の姿が!紫のシックな色合い。レトロな雰囲気を思わせるデザイン。
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前面には「洋風こたつ列車」のヘッドマーク。ハイカラな女性がデザインされていておしゃれ。では、車内へ。
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おぉー!レトロだ!
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座席の柄はレトロとゴージャス感の融合って感じ。昭和初期の優等列車をイメージしているのだそう。
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そしてボックス席にはこたつ!
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洋風な内装と和風なこたつという、異色のコラボ。
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外は10℃を切って寒かったですが、こたつの中に足を入れればポカポカ。これで列車旅が楽しめるなんて、幸せだ!

三陸の魚介が詰まったいちご煮弁当

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駅スタッフさんのお見送りを受けながら「洋風こたつ列車」は「宮古駅」を発車。

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テーブルには、事前に予約していたお弁当が置かれていました。お弁当は3種類。宮古名物の「瓶ドン」、希少な「岩泉三角牛のローストビーフ弁当」、そして今回オーダーした「いちご煮弁当」。温かい磯汁付きなのが嬉しい!
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どーん!美味しそう!
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"いちご煮"とは三陸地方の伝統的な料理で、ウニとアワビの吸物。ウニを茹でた姿が野いちごに見えることから、その名が付いたのだそう。いちご煮からヒントを得た「いちご煮弁当」には、ウニやイクラがいっぱい散りばめられています。
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カキ、アワビ、ホタテ、ホヤなど、三陸産の魚介が盛り沢山。どれも旨みがギューッと詰まってて絶品!これら具材を、なんと玉子でとじてあるのです!玉子にも磯の旨みが凝縮されているって訳。
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ウニは、ミョウバンのエグみみたいなのが全くなくて、「これが本物のウニなのかー」と感激!さすが三陸で食べるウニは違う!さらに、イクラのプチプチ度合いが凄くて、口の中で弾ける感じがもの凄い!いやー本当に美味しかった!

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お弁当とともに置かれていたのは、そう!みかん!やっぱりこたつにはみかんが似合う。あぁー日本人でよかった!

山田町のガイドさんが観光案内

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三陸海岸に沿って走る三陸鉄道ですが、しばらくは海が見えず、のどかな里山の風景の中を走ります。
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巨大なサケの木彫りのモニュメントが置かれた「津軽石駅」に停車。今年はサケが不漁だそう。美味しいサケが食べたいな…

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「陸中山田駅」からは、山田町の観光協会の方が乗車。この先「鵜住居駅」まで観光ガイドをして下さいます。
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車窓に現れた島は「オランダ島」江戸時代にオランダ船が漂着した事からそう呼ばれています。この出来事が縁で、山田町はオランダのザイスト市と姉妹都市なのだそう。
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海に浮かんでいるのは牡蠣の養殖いかだ。
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本州最東端の駅「岩手船越駅」に停車。観光協会の方も言っていたけど、せっかく最東端なんだから記念きっぷとかあればいいのにねー。
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オレンジが鮮やかな実をいっぱい付けた木。なんの木かな?
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列車は、太平洋が見渡せる絶景スポットに停車。この近くにある四十八坂展望台は、元日になると初日の出を拝む人で賑わうのだそう。
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続いて見えてきたのは浪板海岸。
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かつての砂浜は、残念ながら東日本大地震の津波で無くなってしまったのだそう。
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海と陸を隔てる防潮堤。

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何もない原っぱ。震災前はきっと家や田畑が並んでいたのでしょう。今でも津波の爪痕がそこかしこに見られました。

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列車は「鵜住居駅」に到着。反対列車の待ち合わせのため小休止。
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駅前に見えるのはラグビーW杯が開催されたラグビースタジアム。
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新しい町が広がる駅前。この日はキッチンカーが出てたりして賑わっていました。
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「鵜住居駅」で気づいたのが、車体に書かれた「クウェート国からのご支援に感謝します」の文字。
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この車両は東日本大地震後にクウェート国からの支援金によって製造された車両なのだそう。前面にはクウェート国のエンブレムも描かれていました。
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反対列車がやってきました。
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2本の列車が並び、ホームは束の間の賑わい。

着物姿がとっても素敵なハイカラガイド

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鵜住居から10分程でラグビーの町「釜石駅」に到着。
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JR釜石線との接続駅。釜石線といえば「C58 239号機」が牽引する「SL銀河」が走る路線として知られています。

www.masatetsudo.com

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釜石からはハイカラさんの着物と袴の姿がとっても素敵なガイドさんが乗車。終点の盛まで観光ガイドをして下さいます。山田町のガイドとハイカラさんガイドのガイドリレーが「洋風こたつ列車」の旅をより楽しくしてくれるのです!

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列車は「釜石駅」を発車。丘の上に釜石大観音を見ながら釜石の町を離れます。

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釜石から先の区間は1984年に開通した比較的新しい区間で、トンネルが多くて景色が見える区間は少なめ。そこで始まったのが、ハイカラガイドさんによる紙芝居。飽きさせない工夫があっていい感じです!
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列車は「吉浜駅」手前の、太平洋が見渡せる絶景スポットに停車。元旦に運行される三陸初日の出号は、ここで初日の出を拝むのだそう。
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今日はあいにくの空模様だけど、太平洋が遠くまで見渡せていい景色。
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下を覗くと波打ち際がすぐそば。
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この先も長いトンネルが続き、トンネルを抜けるとチラリと海が見える景色が続きます。
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「三陸駅」に停車。駅の真正面に見えるポプラの木。なんと津波を被ったにも関わらず生き残った事から、地元では「ど根性ポプラ」と呼ばれているそう。
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三陸駅に吊り下げられた柿のれんは、ハイカラガイドさんから「反対列車と共に撮影を」と写真スポット案内。
この辺りで獲れる柿は小ぶりですが種が無いのだそう。ここで乾燥させて渋みが抜ければ、甘い干し柿に。わずか数週間しか見られない貴重な光景です!

恋愛のパワースポット・恋し浜駅

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列車は「こいしはま駅」に到着。
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三陸鉄道開通時は「小石浜駅」でしたが、2009年に改名。
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その名も「恋し浜駅」。なんてロマンティックな名前なんでしょう!そもそも「恋」の漢字が着く駅名はめずらしく、全国でわずか3駅しかないのだそう。
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ホームに設置された「しあわせの鐘」を鳴らせば願いが叶うとか!
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待合室にはホタテの貝殻を使った絵馬がぎっしり吊るされていました。「恋し浜駅」は恋愛のパワースポットとして評判になっているそう!
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ホームから望む三陸の海の姿も素敵。
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列車は盛川を渡り大船渡の市街地へ。終点盛はまもなくです。
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宮古から2時間40分。「洋風こたつ列車」は終点「盛駅」に到着。
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かつてはここからJR大船渡線の列車が走っていましたが、現在はBRT化されました。
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リアス線と並走する線路の跡、今はBRTの専用道路に。
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「洋風こたつ列車」が到着した同じホームの向かい側から「大船渡線BRT」が発車。乗り換えはとっても便利です。
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という事で「洋風こたつ列車」の旅。温かいこたつの中で過ごす列車の旅は、いつもとは違った体験で楽しかった!皆さんもぜひ三陸鉄道の「洋風こたつ列車」に乗車してみては!

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三陸鉄道公式サイト

www.sanrikutetsudou.com