愛媛県を走る「伊予灘ものがたり」は、伊予灘の穏やかな海を眺めながら愛媛の美味しい食事が楽しめる観光列車。1日4便が走る中から、今回は朝松山駅を出発する「大洲編」に乗車してきました!
ミュージックホーンを響かせながら入線
伊予灘のものがたりの始発駅「松山駅」から旅はスタート。松山駅は高架化工事の真っ最中。この駅舎との別れの日も近づいてきました。
さて今回乗車するのは、4便ある「伊予灘ものがたり」のうち、朝「松山駅」を出発し「伊予大洲駅」まで走る「伊予灘ものがたり 大洲編」。
伊予灘ものがたり。ミュージックホーンを響かせながら松山駅に入線! pic.twitter.com/l4mbMBoUaK
— マサテツ (@masatetsudo) 2021年3月27日
ミュージックホーンを響かせながらゆっくりと入線してきました!この音楽、すごく素敵!
扉が開き、アテンダントさんがお出迎え。
ホームにはマットが敷かれ、特別感が増します。では車内へ。
おぉー!素敵な空間!
座席はふかふかのソファー。大きなクッションもあって、長時間でも疲れる事なく過ごせそうです。
一部は窓に向いたカウンター席になっています。お一人様でも乗車しやすいですね。
赤い暖簾をくぐり隣の車両へ。
こちらはソファーではなく、畳敷の上に座椅子のような座席のスタイル。和テイストな感じがいいですね。
車内にあるダイニングカウンター。ただし食事やドリンクのオーダーは、カウンターに出向く事なく座席でアテンダントさんにオーダーできます。
車内の装飾も素敵。
みきゃんちゃん!
春の季節だったので、桜が可愛くあしらわれていました。
お手洗いの隣にある洗面台が豪華でびっくり!愛媛県砥部町の砥部焼が使われているそう。
お花畑みたい!華やかな朝食プレート
松山駅のスタッフさんのお見送りを受けながら「伊予灘ものがたり」はゆっくりと「松山駅」を発車。
車窓には坊っちゃんスタジアム。
特急形のキハ185系を改造した普通列車と交換。
のどかな景色の向こうに、チラリと海が見えてきました!
その頃車内ではお待ちかね、食事の配膳がスタート。「大洲編」の食事は、松山駅近くにある「ヨーヨーキッチン!」のモーニングプレート。
食事は4日前までにJR四国・JR九州・JR西日本・JR東日本のみどりの窓口や旅行会社等で「食事予約券」を購入する必要があります。
おぉー!すごい!お花畑みたい!
愛媛県産の小麦を使用した、よもぎの風味が広がるキューブパン。上にはクリームコロッケと苺が添えられたあんバターをトッピング。クリームコロッケの中には春に産卵期を迎える桜鯛がたっぷり入り、他にはない和風テイストな味わい。
春野菜が入ったポトフはちゃんと温かくて、外で冷えたカラダもポカポカです。
彩り華やかに盛り付けされたサラダ。鰆のパン粉焼きや竹の子と椎茸のソテーなど春らしいおかずも添えられてボリュームたっぷり。
食後は温かいコーヒーを。朝から豪華なモーニングを頂くことができました。
そして何より、窓の向こうはこの景色!伊予灘の穏やかで美しい海が目の前に広がります。
海が目の前に広がる下灘駅
「伊予灘ものがたり」は「下灘駅」に到着。ここでは約8分の停車時間。
駅に降りれば目の前に伊予灘の美しい海が広がります。その絶景は、青春18きっぷのポスターやドラマのシーンで登場したほど。
「伊予灘ものがたり」に乗車している人だけでなく車でやってきた人もいて、小さな無人駅は多くの人で賑わっていました。
伊予灘ものがたりと伊予灘。ボディカラーにイメージされた、夕日が沈みゆく下灘駅にもいつか訪れてみたいですね。
下灘駅を後にする、伊予灘ものがたり。
車窓には港町。
去りゆく海岸線。
串駅を通過するとまもなくやってくる鉄橋。波打ち際が真下に迫って、まるで海の上を走っているみたい!
喜多灘駅でお花見停車
初春の頃に乗車したので車窓には桜や菜の花など、春のきれいな花々を楽しむ事ができました。
中でも普段は通過する「喜多灘駅」ですが、なんと特別に停車!駅に降りて桜を楽しむ事に!
見事な桜の咲きっぷりに感激!
伊予灘ものがたりと桜。今しか見られないコラボレーション。
満開とまではいかずとも、木によってはこのように花がぎっしりと咲いていました。
束の間のお花見タイムで気持ちも華やかに。
「喜多灘駅」で伊予市から大洲市へと入り、再びゆっくりと走り出します。
広大な海から穏やかな川へ
ここまで絶景を楽しませてくれた伊予灘の海。
景色はこれから、広大な海から穏やかな川へと移り変わります。
窓の向こうに見えてきたのは長浜大橋、通称赤橋。大きな船を通すために道路が跳ね上がる道路可動橋で、日本最古のものなのだそう。
川の向こう岸にも桜が。
「伊予灘ものがたり」は、肱川の穏やかな川の流れのように、ゆったりと走ります。
やがてのどかな田園風景へ。
地域の人たちとのふれあい
「伊予灘ものがたり」は「五郎駅」へ。駅周辺にタヌキが現れる、という事でなんと「たぬき駅長」さんが私たちをお出迎え!
他にもいろんな場所から地域の人が手を振り、振りかえしたり。
窓越しなんだけど、地域の人たちとふれあえるこの感じがすごく楽しくて、より強く旅の思い出に残るのです。
松山から3時間、伊予灘ものがたりは終点「伊予大洲駅」に到着。
ホームでは甲冑姿の武士がお出迎え。
跨線橋に上がると、向こうに「伊予大洲城」が見えます。伊予灘ものがたりに乗車したあとは、大洲城やその城下町の散策に出かけるのも良いでしょう。
先日「伊予灘ものがたり」が2021年12月をもって引退し、2022年春にキハ185系による二代目「伊予灘ものがたり」が登場することが発表されました。旅の内容についても大きくリニューアルされるよう。キロ47形「伊予灘ものがたり」のラストランイヤーに、皆さんも訪れてみてはいかがでしょうか!
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<JR四国>~長い間、応援ありがとうございました!~多くの方にご利用いただいた初代伊予灘ものがたりが12月で引退し、新たな伊予灘ものがたりが来春誕生します!
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