マサテツ〜食べ鉄旅日記〜

楽しいリゾート列車 美味しいレストラン列車

いすみ鉄道キハ倶楽部の「キハ52撮影会」|昭和30年代の房総半島をヘッドマークで再現

鉄道コム

f:id:masa-tetsudo:20220222161703j:image

いすみ鉄道キハ倶楽部会員限定で開催された「キハ52」の撮影会に参加。昭和30年代に数多く運行された房総半島の準急・急行ヘッドマークを掲げた姿を存分に撮影してきました!

*2022年2月の情報を基に作成しています

ローマの休日にあやかった急行列車

f:id:masa-tetsudo:20220216142235j:image

いすみ鉄道の国鉄形気動車を応援する「いすみ鉄道キハ倶楽部」。今回は会員限定で開催された撮影会に参加。観光急行の運行を終えた「キハ52」が休む車庫に特別に入り、思う存分撮影を楽しみました。
f:id:masa-tetsudo:20220216142242j:image

ヘッドマークを掲出する台座だけの姿は、なかなか見られない貴重な姿。羽を広げたようなデザインが素敵ですね!
f:id:masa-tetsudo:20220216142249j:image

このように、上から差し込むようにしてヘッドマークを掲出するのです。
f:id:masa-tetsudo:20220216142239j:image

撮影会のトップバッターは「房総の休日」。もはや単語ではない!?
f:id:masa-tetsudo:20220216142256j:image

後で調べてみると、オードリーヘップバーン主演の「ローマの休日」にあやかって国鉄が走らせた列車。さらに銚子電鉄の外川まで乗り入れた、めずらしい列車なのだそう。

外房・内房から、そと房・うち房に変化

f:id:masa-tetsudo:20220216142246j:image

f:id:masa-tetsudo:20220216142227j:image

「外房」「内房」。初期の頃はなんと「がいぼう」「ないぼう」と呼ばれてたんだって!のちに「そとぼう」「うちぼう」になったけど、漢字が正しく読んでもらえなくて窓口が混乱することがあったのだとか。
f:id:masa-tetsudo:20220216142224j:image

f:id:masa-tetsudo:20220216143949j:image

そこで考えた国鉄。なんと「外」と「内」をひらがなにしちゃった。たしかに、これなら確実に読み間違えないですね。
f:id:masa-tetsudo:20220216142253j:image

さらに、この頃からローマ字も表記されている事がわかります。

昭和30年代の房総半島を駆け抜けた列車たち

f:id:masa-tetsudo:20220216144449j:image

「総武」は僅か1年で消えてしまった列車名。
f:id:masa-tetsudo:20220216144500j:image
f:id:masa-tetsudo:20220216144456j:image

短命でとっても貴重なので、いっぱい写真撮っておいた!
f:id:masa-tetsudo:20220216144512j:image

カタカナ表記がめずらしい「フラミンゴ」。これは"ワッペン列車"と呼ばれる列車で、指定席ではないけど着席が保証された乗車定員制だったそう。
f:id:masa-tetsudo:20220216144505j:image
f:id:masa-tetsudo:20220216144509j:image

f:id:masa-tetsudo:20220216145239j:image

「くろしお」「汐風(しおかぜ)」「浜風(はまかぜ)」といえば、関西や四国で活躍する列車名ですが、当時は房総半島を走っていたのですね。
f:id:masa-tetsudo:20220216144453j:image

内房線特急でおなじみの「さざなみ」。当時は準急でした。

他にも、昭和30年代の房総半島を駆け抜けた列車たちがたくさん。

f:id:masa-tetsudo:20220216145144j:image

f:id:masa-tetsudo:20220216145411j:image
f:id:masa-tetsudo:20220216145139j:image
f:id:masa-tetsudo:20220216145149j:image
f:id:masa-tetsudo:20220216145135j:image

昭和30年代の房総半島の準急・急行列車に使用されていたのは「キハ10」「キハ20」「キハ55」などで、この「キハ52」の仲間といえる車両なのだそう。つまり当時の姿が忠実に再現されているのです。まさにあの頃にタイムスリップしたよう!スタッフさんのマニアックな解説付きで、最後まで楽しむ事ができました。

f:id:masa-tetsudo:20220222155306j:image

最後は、車両の側面で乗客に行き先を案内する、サボを撮影。
f:id:masa-tetsudo:20220222155301j:image

当時、房総半島へ行く列車は「両国駅」が始発でした。外房線回りの列車。当時は房総東線と呼ばれていました。
f:id:masa-tetsudo:20220222155312j:image

赤地に行き先を記したパターン。現在の外房線のラインカラーは赤色で、現代に通じるものがあります。

赤ひげ塗装で国鉄時代の四国を再現

f:id:masa-tetsudo:20220222154907j:image

「キハ52」の撮影会はこれで終了ですが、今回は特別に「キハ28」も撮影させて頂きました。しかも、国鉄時代の四国のヘッドマークを取り付けて!
f:id:masa-tetsudo:20220222155145j:image

この時は、国鉄時代に四国の予讃線・予土線などを走っていたミュージックホーン装着車に施されていた"赤ひげ塗装"が再現され、四国の急行列車のヘッドマークを掲出して運行されていました。
f:id:masa-tetsudo:20220222154854j:image

さらに、赤ひげ塗装がされていた当時のヘッドマークは白地に文字だけのタイプだったそうで、そこまで忠実に再現。すごい!
f:id:masa-tetsudo:20220222155223j:image
f:id:masa-tetsudo:20220222154850j:image

土讃線を走った「土佐」と予讃線を走った「いよ」。両方付けちゃった姿も、意外と様になってる。
f:id:masa-tetsudo:20220222154902j:image

色付きのヘッドマーク。こちらはなんと、JR四国から本物のヘッドマークを貸与したもの!
f:id:masa-tetsudo:20220222154918j:image

少し持たせて貰いましたが、かなり重たくてびっくり!これを取り替える作業は、さぞかし大変だった事でしょう。
f:id:masa-tetsudo:20220222154858j:image

予讃線を走った「うわじま」。
f:id:masa-tetsudo:20220222154912j:image

「能登路」はおまけ。
f:id:masa-tetsudo:20220222160742j:image

国鉄時代の四国を走った急行列車たち。
f:id:masa-tetsudo:20220222160747j:image

本物の貴重なヘッドマークがたくさん。
f:id:masa-tetsudo:20220222154923j:image

手前の「いよ」は新しく作成したもの。そして奥の「いよ」は当時使われていたもの。とっても貴重です。

f:id:masa-tetsudo:20220222162208j:image

という事で、今回の撮影会は終了。昭和の国鉄にタイムスリップしたかのような気分になって、存分に撮影を楽しむ事ができました。キハ倶楽部のスタッフの皆様、ありがとうございました!

関連リンク

関連書籍

鉄道イベント情報

森の京都QRトレイン 大阪~福知山間(ツアー)(2022年3月26日) - 鉄道コム

A列車で行こう 西九州1周ツアー(2022年3月28日) - 鉄道コム

リゾートしらかみ 25周年記念号(ツアー)(2022年4月5日) - 鉄道コム

新津運輸区 C57-180撮影会(ツアー)(2022年3月19日) - 鉄道コム

秩父鉄道 タブレット授受再現撮影会(ツアー)(2022年3月26日) - 鉄道コム