マサテツ〜食べ鉄旅日記〜

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平成筑豊鉄道の「ことこと列車」②|ミシュラン一つ星シェフのフレンチコースがリニューアル

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ミシュラン一つ星シェフ監修のフレンチコースがリニューアル。福岡県の平成筑豊鉄道を走るレストラン列車「ことこと列車」に乗ってきました!

*2022年7月の情報を基に作成しています

国内初のステンドグラス天井

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旅のスタートは「直方駅」から。「博多駅」から福北ゆたか線で約1時間。
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駅舎の裏側にある小さなのりばが「平成筑豊鉄道」の「直方駅」です。
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発車の約20分前に到着しましたが、ホームにはすでに「ことこと列車」の姿が!
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「ことこと列車」は、JR九州をはじめ全国の観光列車を手掛けてきた、水戸岡鋭治氏のデザイン。
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まずは、記念ボードの前で記念撮影。
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おしゃれな車内!
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座席は、2人掛けまたは4人掛けのボックスシート。

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水戸岡氏のデザインではおなじみの、伝統工芸品である大川組子の組子細工。
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煌びやかなステンドグラスの天井が素晴らしい!
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車両の天井にステンドグラスを用いたのは、この「ことこと列車」が日本国内でははじめてなのだそう。

▼「ことこと列車」車内の詳しい紹介はこちら!

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地元産食材を使った創作フレンチコース

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テーブルにはすでに、お食事の用意が整っています。
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「ことこと列車」の料理は、福岡市にある「La Maison de la Nature Goh」のオーナーシェフ、福山剛氏の監修。九州の食材を使った創作フレンチのお店で、2019年にはミシュラン一つ星を獲得。列車には、10年近くにわたり福山氏と共にしてきたシェフが乗車し腕を振るいます。
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まずは、地元田川のクラフトビール「元気が出るビール」で乾杯!
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[ことことボックス]

一品目は、平成筑豊鉄道沿線の9市町村の食材を使った9品のお料理が詰め込まれた「ことことボックス」。
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それでは木箱をオープン!
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おぉー!可愛らしい見た目!美味しそう!
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ことことボックスに使わせている食材がこちら。一品に一種類ずつ、沿線市町村の食材が使われているのですね!
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「ことこと列車」の焼印が押されたバンズには、福智産のゴーヤを挟んだ、ゴーヤ目玉焼きバーガー。
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行橋の海で獲れたハモの南蛮漬け。小竹産のズッキーニとカッペリーニ。
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みやこ町のオクラを使った、夏野菜のテリーヌ。香春の枝豆のスパニッシュオムレツ。
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直方産ヤングコーンのフリット。他にもいろいろ、沿線9市町村の食材とともに想いも込められた、ことことボックス。素敵な前菜です!

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[地元産ホワイトコーンのブランマンジェ〜Gohのオープンからのスペシャリテ〜]
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二品目は「La Maison de la Nature Goh」でも人気のスペシャリテ。ホワイトコーンのムースがとっても濃厚で甘い!上段のコンソメのジュレともマッチ。ウニ、カニがブランマンジェの味に贅沢なアクセントを与えます。
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一風変わった見た目の器は、ギリシャ製なのだそう。
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[ことことブイヤベース〜豊前海の恵み〜]
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袋を開けた途端に、魚介の香りがいっぱいに広がります!魚介は、豊前の海で獲れた鯛、イカ、海老、そしてムール貝。一緒に煮込まれたトマトを崩しながらいただきます。濃厚な魚介の旨みにトマトの酸味が合わさったスープは絶品!

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ブイヤベースの器は、沿線の福智町の『上野焼(あがのやき)』。親子三代で作陶している『庚申窯』の作品。器にはことこと列車がかわいく描かれています。
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列車は「金田駅」で停車中。駅の一角にはことこと列車のためだけのキッチンがあり、そこで調理したてのお料理がテーブルへと運ばれてくるのです。熱々の料理を提供することは、コースを監修した福山シェフの強い希望だったそう。列車という限られた空間で温かい料理を提供するための工夫が垣間見えます。
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[和牛のロースト〜上野焼を感じながら〜]
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いよいよメインディッシュ。和牛のローストは、ブルーベリー酢を使ったソースで。柔らかくて上品な脂の甘みが広がる和牛。そこに酸味のあるブルーベリーソースが効いて、肉の旨みを引き立てます。器は同じく、上野焼の庚申窯の作品です。
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ココットの器の中にはカレー風味のドリア。使われているのは、行橋産の合鴨農法で育った『ゆく鴨米』です。
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[枡パルフェ〜里山の風景〜]
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デザートは、沿線にある『林龍平酒造場』の『九州菊』を使ったゼリー。上には甘酒と抹茶のムース。中にはナッツや胡桃、ラスクなどが入り、食感も楽しめます。
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コーヒーは「La Maison de la Nature Goh」と同じコーヒー豆を使っているのだそう。

「ことこと列車」の料理を監修した福山剛シェフは福岡県生まれ。福岡・西中洲にある「La Maison de la Nature Goh」は、2016年から5年連続で「アジアベストレストラン50」にランクイン。さらに「ミシュランガイド福岡2019」では一つ星を獲得。限られたスペースの列車の中でも温かい料理や器にもこだわった「ことこと列車」のフレンチコースは、どれも絶品で心に残る美味しさでした。

ゆっくり走ることこと列車

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ホームページに書かれた紹介文は『世界一ゆっくり走る列車になりたい』。その通り「ことこと列車」は時速30km前後の速度でゆっくりと走ります。
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窓の向こうにはのんびりとした、筑豊の田園風景。
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車窓に見える山は、九州百名山のひとつである福智山。
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「金田駅」ではトイレ休憩も兼ねて小休止。
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駅舎の中には「鉄印」の自動販売機。鉄印とは御朱印の鉄道版。全国40社の第三セクター鉄道で鉄印をもらうことができるのです。中でも自動販売機で鉄印を発売しているのは、平成筑豊鉄道が唯一です。

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駅の外には「ことこと列車」をデザインした郵便ボックスが!かわいい!皆さんここで記念撮影されていました。
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「田川伊田駅」のホームでは、地元の特産品が並ぶマルシェを開催。
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記念撮影用に、昔懐かしの"サボ"が用意されていました。
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「油須原駅」では約10分停車。「油須原駅」は、1895年(明治28)に豊州鉄道の駅として開業。築年数は120年以上。現存する九州最古の木造駅舎です。
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そんな「油須原駅」が今年(2022年)に復元改装されました。
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旧国鉄時代の資料もすでに散逸していて完全な復元ではないものの、開業当時の懐かしい雰囲気が再現されています。
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駅舎の中には、切符を発売していた出札所。
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事務室の中には、平成3年まで使われていたタブレット閉塞の機械が置かれて、実際にベルを鳴らすこともできます。
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ホームの端にはタブレットキャッチャーも残されていました。
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のどかな田園風景から、今川の渓谷美へ。移り変わる景色もことこと列車の魅力。そんな景色を楽しむために、その名の通りゆっくりことこと走ります。
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直方から約3時間20分。「ことこと列車」は終点「行橋駅」に到着。走る列車のスピードと同じように、ゆっくりとした時間が流れていて、日常とは離れた時を過ごすことができました。懐メロ中心のBGMのチョイスも、他の列車にはなくて素敵。クルーの皆さんのホスピタリティも最高でした。皆さんもぜひ「ことこと列車」に乗車してみては!

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ことこと列車公式サイト

www.heichiku.net