クラウドファンディングで整備された運転体験線を7000形で運転。「岳南電車」の運転体験に参加してきました!
*2022年6月の情報を基に作成しています
盛りだくさんのおみやげ
今回運転体験をするのは、静岡県を走る「岳南電車」の「吉原駅」。東京からだと「三島駅」でJR東海道線に乗り換え。三島から約25分です。
ホームにはすでに、今回運転体験をする「7000形」の姿。オレンジ色のお顔をした1両編成。元々は京王電鉄井の頭線で活躍していた車両で、1両編成に改造されて「岳南電車」で第二の人生を歩んでいます。
「岳南電車」といえば、すべての駅のホームから富士山を眺めることができるのです。ホームにはこのように『富士山ビュースポット』のマーキングが。
本来なら7000形越しに富士山が眺められるようですが、残念ながらこの日はあいにくの雨模様。
車内に入り、指定されたシートに着席します。目の前のテーブルの上には、おみやげがいっぱい!
静岡の名物といえば、静岡おでん。真っ黒なお出汁で、魚粉をかけていただくやつ。自宅でいただきましたが、これが本当に美味しくて、特に黒はんぺんは絶品でした。
その隣には、焼津で水揚げされた鰹を使ったカツオ節チップス、その名も「バリ勝男クン」。つけナポリタン味は、岳南電車とのコラボバージョンです。
運転体験当日が1日乗り放題のフリー乗車券。さらに3ヶ月有効の光る1日乗車券に、売店の1000円クーポンまで。本当に大盤振る舞い!
まずはテキストを見ながら講習。7000形の生い立ちや運転台の機器、電車の運転方法などを学びます。
実物のブレーキハンドル。
これは制輪子という部品。このピンク色の制輪子と車輪が噛み合って電車が止まる仕組み。岳南電車の制輪子はブレーキ力を高めるため特注品なんだとか。
貨物輸送時代の方法で入換
岳南江尾行きの電車が発車し、いよいよ運転体験線に向けて出発します。
まずは運転士さんによる、本線から運転体験専用線へ入換。
かつて貨物輸送をしていた時と同じ入換方法なのだそう。普段なら絶対見られない作業が見学できるのも、運転体験の魅力です。
クラウドファンディングで整備された運転体験線
岳南電車の本線と東海道線に挟まれた運転体験線。貨物輸送が廃止され放置されていましたが、クラウドファンディングで資金を募り、運転体験が行えるように修復されました。
運転できるのは約100m。安全のため、吉原駅に向かっての片方向のみ。停目は『運転体験停』と書かれた標識です。
レールには距離の目安が貼られていて、まるで『電車でGO』のように停止位置の距離がわかる仕組み。
7000形の運転を体験
運転台に座り、いよいよ運転体験のスタート。
デッドマンペダルをしっかり踏み、警笛を鳴らして出発進行!
1ノッチで15km/hまで。
ブレーキは、ハンドルの位置でブレーキ力が変わる仕組み。電車の運転で1番難しいのがブレーキだし、それが運転体験の魅力でもあります。
静岡県「岳南電車」の運転体験。運転したのは7000形という、元々京王井の頭線で活躍した車両。
— マサテツ (@masatetsudo) 2022年6月24日
1ノッチを投入し15km/mでOFF。ブレーキはハンドルの位置によってブレーキ力が変わる仕組み。憧れの電車の運転士が体験できる、夢のような時間。 pic.twitter.com/QlzOczBpM6
もちろん、現役の運転士さんが隣で教えてくれるので、初心者でも安心して体験できます。
前後左右からひっきりなしにやってくる列車
本線と東海道線に挟まれた運転体験線。他の人が運転体験している間も、前から後ろから列車がひっきりなしにやってきて、楽しみが絶えません。
吉原に停車する貨物列車と岳南電車が同じ速度で並走する、貴重な模様も見られました。
運転体験を終えた車両は、再び入換を開始。元来た進路を戻り、吉原駅のホームへ。
参加人数によって異なると思いますが、今回の運転体験では片方向を1人5回運転できました。募集するとすぐに満員になってしまうほどの人気だそうなので、応募はお早めに。
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