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えちごトキめき鉄道の「えちごトキめきリゾート 雪月花」午後便・和食|海山両方の絶景と美食の数々

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日本海と雄大な山々を望みながらゆっくり食事が味わえるリゾート列車。新潟県の糸魚川駅と上越妙高駅間を走る「えちごトキめきリゾート 雪月花」に乗ってきました。

*2020年7月時点の情報を基に作成しています

真っ赤なボディと大きな窓!

今回乗車するのは、糸魚川発上越妙高行きの午後便。北陸新幹線で糸魚川駅を降りると、開業5周年の横断幕が目に入りました。

新幹線改札の隣にある、えちごトキめき鉄道の乗り場へ。

雪月花の発車は13時59分。少し遅めのランチ、もしくは少し早めのディナーとイメージすると良さそう。

ホームに降りるとすでに「雪月花」が停車していました!

真っ赤なボディが素敵!女性の心もくすぐりそう!

窓が大きい!

近寄ってみるとこんな感じ。車内はどんな感じかな?楽しみでワクワクします。

窓からチラリと見えるのは、バーカウンターかな?

扉が開いたので、いよいよ車内へお邪魔します。まずは1号車へ。

おぉー!すごい開放感!なんでも、窓の大きさは国内最大級なのだそう。

座席はラウンジ形式になっていて、日本海側と妙高山側を向いています。座席やテーブルに使われているのは越後杉。温かみがあっていいですね。

運転席のすぐ後ろ、先頭部分は展望ハイデッキになっています。

誰でも入れる自由なスペース。これから車窓に広がる景色が存分に楽しめそう。素敵すぎます!

展望席から眺めた車内。よく見るとエアコンの排気口が、月の満ち欠けになっています。こだわりがすごい!ちなみにお隣の2号車は、またカタチが変わっていました。

発車まで時間があるので、少し車内を探検。

おしゃれなデッキ。丸い窓の中を覗いてみると…

こんな感じ!おみやげとしても発売されているポストカードが飾られていました。

お隣の車両へ。大人なムード満点のバーカウンターは「さくらラウンジ」と名付けられています。

2号車は大きなテーブルとゆったりした座席が並ぶ、ボックスシート。

エアコンの排気口は、雪だるまになっていました。かわいい!

そうこうしているうちに発車時間を迎えました。ゆっくりと糸魚川駅を離れる雪月花。

席に着くと早速、ウェルカムドリンクが用意されます。

私は、新潟県西蒲区のワイナリー「Fermier(フェルミエ)」が醸造した、雪月花限定のスパークリングワインをセレクト。

トンネルの中にある「筒石駅」

食事の前に、雪月花が停車したのはトンネルの中。

ここは、トンネルの中にある日本でも珍しい駅「筒石駅」。少しの時間停車するので、駅の中を見学できます。

ひんやりとしたトンネル内。ホームの向こうは真っ暗。注意を促すブザーが鳴っていて、ちょっと薄気味悪い(笑)

地上までの階段はなんと約300段!これを登るのは大変だ…

毎日上り下りする地元の人に尊敬を思いながら、再び列車へと戻ります。

老舗割烹「鶴来家」の和食フルコース

筒石駅を出発。トンネルを抜けると目の前には日本海!

おだやかで真っ青な海。日本海の絶景を眺めながら、いよいよお食事をいただきます。

「雪月花」は、午前発と午後発で食事の料理が異なります。
午前の上越妙高発は、十日町市出身の二つ星シェフ飯塚隆太氏が考案したフレンチ。そして今回乗車した午後の糸魚川発は、江戸時代から続く地元糸魚川の老舗割烹「鶴来家」の和食です。

運ばれてきたのは、三段のお重。中を開けてみると…

わぁー!美しい!

真ん中の「一の重」は、糸魚川市の名産・紅ズワイガニを贅沢に使ったちらし寿し。

右の「二の重」には、糸魚川の郷土料理である煮物の「こくしょ」、地元にしかない希少な山菜「うどぶき」とぜんまいの旨煮、海藻を固めた新潟の郷土料理「えご練り」と紅白なますの柑橘釜など。

左の「三の重」には、村上産「イクラ」の茶碗蒸し」、北大路魯山人が相馬御風のため自ら調理したとして有名な「鯛」は木の芽焼きに、夏が旬の新潟の「鱸の塩焼き」など。
どのお重にも新潟の幸がぎっしりと詰まっていました。

美味しい料理と、目の前に広がる美しい景色。しあわせです!

今や貴重な駅弁立ち売りとスイッチバック

雪月花は「直江津駅」に到着。

ここでは、昔ながらの立ち売り駅弁屋さんが、ホームで駅弁を販売していました。

「鱈めし」はホテルで夕食として頂きました。

たれの味が染み渡った鱈の甘露煮。鱈の親子漬け。炙りたらこなど。絶品!うまい!
どちらも駅弁人気投票でトップに輝いた「鱈めし」と「鮭めし」、どちらもお買い忘れなく!

雪月花は、直江津から進行方向が変わります。日本海沿いを走ってきた「日本海ひすいライン」から、妙高山を中心とした山々を望む「妙高はねうまライン」へ。

ここからは、展望ハイデッキ側が先頭になります。

先ほどとは打って変わって、まるで草原の中を走るような雪月花。

妙高山は、残念ながら雲のむこう。

段々になった田んぼと力強く鳴り響くエンジン音で、標高が上がりつつあるのがわかります。

二本木駅の到着を前に、雪月花は木造の建物の中へと吸い込まれていきます。

「二本木駅」は、坂の途中にあるスイッチバックの駅。
展望デッキからスイッチバックの様子を見学。列車は引き込み線を折り返し、バックで駅へ入線します。

二本木駅に到着。

ホームの先端に立つと、スイッチバックの線形がよくわかります。

ホームでは地元の特産品が販売されていました。

二本木駅を発車した雪月花。先ほどの引き込み線の右側、再び本線の坂を登って行きます。

デザートを頂きながら旅は締めくくりへ

車内では、田園風景を眺めながら最後のデザートタイムへ。
ふまんじゅう、さるなし(小ぶりの甘酸っぱい果実)のジャムを使った寒天、そして糸魚川流に生姜をあしらった甘酒。

お供には、雪月花のためにブレンドされた「雪室コーヒー」を。食後の余韻を楽しんでいると、雪月花は最後の停車駅「妙高高原駅」に到着。

えちごトキめき鉄道はここまで。この先は「しなの鉄道」に変わります。

雪月花の隣に停車していたのは、懐かしい湘南色の115系「快速軽井沢リゾート号」。なんでも115系での運転が最後との事で、妙高高原駅には多くのファンがいました。
ちなみに7月からは新型のSR1系で運転されるそうで、いつかこちらも乗ってみたい!

先頭車両では、雪月花をバックに記念撮影する人。

発車まで時間があるので、駅の外へ。

駅の向かいにあるおみやげ屋さん。新潟県と長野県の両方の土産が並んでいました。県境近くの土産店らしい光景ですね。

妙高高原駅と115系に別れを告げ、雪月花は再び元来た線路を戻ります。終点の「上越妙高駅」まであと28分。

16時44分。「えちごトキめきリゾート 雪月花」は2時間45分の旅を終え、終点の「上越妙高駅」に到着。

雪月花との別れを惜しみつつ、乗客のみなさんは新幹線の改札口へ。海山両方の絶景と美食が楽しめる「えちごトキめきリゾート雪月花」。皆さんもぜひ乗車してみては?

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えちごトキめきリゾート雪月花公式サイト

www.echigo-tokimeki.co.jp