自転車を折り畳まずにそのまま持ち込める、世界で唯一のサイクリスト専用トレイン。JR東日本の「B.B.BASE」に乗ってきました!
*2021年10月の情報を基に作成しています
サイクリスト仕様満載のB.B.BASE
「B.B.BASE」は「両国駅」が出発駅。ここから外房線(館山行き)、内房線(勝浦行き)、成田線(鹿島神宮行き)、総武本線(銚子行き)へと週ごとに行き先が変わります。今回乗車するのは鹿島神宮行き。両国駅7時39分発、鹿島神宮まで2時間30分の旅です。
自転車とともに乗車する場合は専用の通路を通りますが、指定席券で乗車する場合はこの通路を通って3番ホームへと進みます。
赤絨毯が敷かれた特別感漂う通路。実は、3番ホームから列車が発車する時のみ通る事ができる、とってもレアな通路なのです!
階段を上がった所に現れたのは、両国駅「幻の3番線ホーム」。かつては房総方面への特急・急行列車が発着していましたが、今は臨時列車が発着するのみ。まさに幻のホーム!
ホームにはすでに「B.B.BASE」が停車していました!
「BOSO BICYCLE BASE」で「B.B.BASE」なんですね!
自転車のイラストがどーん!では車内へ。
座席は2人がけ、4人がけのボックスシート。リクライニングはしませんが、シートピッチが広いのでかなりゆったり。
シートが、汚れがつきにくい素材になっていたり…
床が、ビンディングシューズでも滑りにくい素材になっていたり、まさにサイクリスト仕様。
何より注目なのが、このサイクルスタンド。
前輪をはめ込んで、車体をベルトで止める。2ステップで固定できるので、簡単!
自転車が"立ってる"姿は、なんだか不思議な光景。ですが、限られたスペースで安全に、そして自転車を傷つける事なく運べる、試行錯誤の上で完成した最善のスタイルなのです。
6両編成のうち、4号車はフリースペース。モニターでは「B.B.BASE」を紹介する映像が。サイクリストのコミニケーションの場になっていて、賑わっていました。
ゆったりボックスシートで佐原・鹿島へ
さて、鹿島神宮行き「B.B.BASE」は「両国駅」を発車。朝が早かったのでここで朝食タイム。ボックス席のテーブルは大きくて、お弁当を広げるのにもぴったりです。
列車は「東千葉駅」に到着。
ここから自転車とともに「B.B.BASE」に乗車する事も可能です。
成田スカイアクセスの高架をくぐり、やがて車窓はのどかな田園風景へ。
「B.B.BASE」は最初の下車駅「佐原駅」に到着。
佐原は水郷のまち・北総の小江戸と呼ばれるだけあって、多くのサイクリストが下車して行きました。
改札口ではプラカードを持ってお出迎え。
車窓には、利根川橋梁が見えてきました。
この辺りは沼が多いですね。
続いて北利根川を渡ると、まもなく潮来です。
「潮来駅」に到着した「B.B.BASE」。
潮来はホームが高架なので、階段で自転車を下ろさないといけないので大変そう。
まるで海みたいな北浦を渡れば、終点の鹿島神宮はもうすぐ。
鹿島神宮ではゆるキャラたちがお出迎え
10時9分。「B.B.BASE」は終点「鹿島神宮駅」に到着。
続々と降りてくるサイクリストたち。
自転車がホームを行く姿が、改めて新鮮に感じます。
改札口では、JR千葉支社のマスコットキャラクター「駅長犬」がお出迎え!
鹿嶋市の「ぼくでん」もいました!「剣聖・塚原ト伝」をNHK大河ドラマに誘致するPRでやってきたキャラクターなんだって。
サイクリストたちは16時50分の発車時間までサイクリングを楽しみます。
乗り換え時間まで時間があったので、駅から徒歩10分の「鹿島神宮」に参拝へ。
お祭神は日本建国・武道の神様である「武甕槌大神」。神武天皇元年に創建された由緒ある神社です。指定席券でも乗車できる「B.B.BASE」に乗って、水郷の町・佐原や鹿島神宮を楽しんでみては!
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