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JR九州の「或る列車」②|現代に蘇った豪華列車で味わうフルコース料理

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JR九州の博多〜由布院間を走る「或る列車」。現代に蘇った幻の豪華列車で極上のフルコース料理を頂きました。

*2022年4月の情報を基に作成しています

幻の「或る列車」を再現した豪華絢爛な列車

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旅のスタートは「由布院駅」から。「或る列車」は金・土・日・月を中心に博多〜由布院間を走ります。今回は由布院発の午後便に乗車。観光客で賑わう湯布院のまちをぶらぶらして、駅へ。
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ホームにはすでに「或る列車」の姿が!

www.masatetsudo.com

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戦前の「九州鉄道」が製造したものの、国有化により日の目を見ることはなかった、幻の「或る列車」を再現。どこから見ても煌びやかで美しいデザインが素敵!
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ホームに敷かれた赤い絨毯から車内へ。
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「ななつ星in九州」に次ぐラグジュアリー空間が魅力の「或る列車」。
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どこかクラシカルなデザインは、明治時代の或る列車に通ずるものが感じられます。
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私は2号車の個室へ。
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九州の伝統工芸"大川組子"で作られた仕切りを締めると、圧迫感のないプライベート空間が広がります。

九州の食材を使った「NARISAWA」のフルコース

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「或る列車」の料理を演出するのは、東京・南青山のレストラン「NARISAWA」のオーナーシェフ、成澤由浩氏。 自然環境をテーマにした料理は国内外で高い評価を得ているのだそう。
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「由布院駅」を発車すると、早速コース料理がスタート。ウェルカムドリンクは、宮崎県「都農ワイン」のスパークリング。

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[前菜]春の畑、その先の海
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小粒なスナップエンドウと、大分の海で育ったヒオウギ貝、さらにキャビアを散りばめた一皿。中はエンドウ豆とチーズがムース状に。素材の美味しさだけでなく、様々な食感が楽しめます。
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[お魚料理]キャベツ畑
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キャベツで包まれたその中には、佐賀県産のオーガニックな自然薯を使ったしんじょう。大ぶりにカットされ食感が活かされた車海老、鯛、筍などが入り具だくさん。
スープはカツオとマグロの上品な味わい。鹿児島県産の菜の花を添えて春らしい一面も。
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[お肉料理]ノスタルジー
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メインディッシュは、鹿児島県産黒毛和牛のすね肉を使ったビーフシチュー。肉の繊維がスッと解けて溶けるような柔らかさ。肉とともに煮込まれた玉ねぎは甘みがあってとろとろ。
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濃厚かつ深みのあるシチュー。白くかかったのはチーズを使ったソースで、まろやかな味わいが楽しめます。
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ビーフシチューとともにいただくのは、ハウステンボスホテルオークラのミルクパン。ほんのり甘くてそのままでも美味しいのですが、ビーフシチューに漬けていただくのも美味。

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或る列車は、夜明駅に到着。ここで10分ほど停車し、ホームに降りることができます。
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きのこのような傘の中には、廃校となった小学校で使われていた鐘が。カーンと、どこか懐かしい音がまちに響きます。
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かつては日田彦山線が分岐した駅ですが、もうそこに列車が来ることはありません。

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キッチンではデザートの盛り付けがされているとの事で、少し見学させていただきました。揺れる車内でこんなに細やかな盛り付けをされているとは、驚き。
「或る列車」には、ハウステンボスのホテルオークラから選抜されたシェフたちが乗車しているのだそう。決して広いとは言えないキッチンで丁寧に調理されているのです。
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[スイーツ]あまおうのバラ

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目の前でアテンダントさんが最後の仕上げ。あまおうのソースをかけて完成したスイーツ。
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福岡県産の真っ赤なあまおう。メレンゲの花びらの真ん中には濃厚なチーズフロマージュ。さらに大分県産のバラのジュレ。爽やかな味と香りが口の中に広がります。
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スイーツとともにいただいたコーヒーは、福岡にある「ハニー珈琲」の、或る列車オリジナルブレンド。苦味があまりないので飲みやすくスッキリした味わい。

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[ミニスイーツ]桜と八女グリーン、清爽
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列車は九大線を離れ鹿児島本線へ入った頃。テーブルには、コース料理最後のミニスイーツが。
揺れる車内で美しく飾られた桜の花。苺味のチョコレート、中から苺のソースがとろーり。
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右側はみかん、紅八朔、日向夏の柑橘の味が爽やかなタルト。メレンゲにはアルコールが入り、ちょっぴり大人な味わい。

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由布院から約2時間50分で終点「博多駅」に到着。
由布院の発車が14時44分と食事には微妙な時間だからか、この日の乗客は少なめ。その分ゆったりと楽しむことができ、アテンダントさんのホスピタリティも変わらず素敵なものでした。

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或る列車公式サイト

www.jrkyushu-aruressha.jp