JR九州に残る国鉄近郊形電車「415系」を貸し切り日豊本線を縦断する2日間。「日豊本線縦断号」に乗ってきました!
*2021年7月の情報を基に作成しています
国鉄生まれの近郊形交直流電車
今日も国鉄型電車の旅。415系に乗って宮崎を目指します!#日豊本線縦断号 pic.twitter.com/eCDCZAIemu
— マサテツ (@masatetsudo) 2021年7月24日
旅のスタートは「小倉駅」から。発車標のスクロールに「日豊本線縦断号」の文字が!
小倉から特急に乗れば宮崎までおよそ4時間30分。「日豊本線縦断号」は途中、秘境駅「宗太郎駅」などに停車しながら約6時間かけて宮崎を目指します。
今回の主役「415系」が入線してきました!
「415系」は国鉄が製造した交直流両用近郊形電車。交流区間と直流区間を直通する事ができる電車として1960年代から製造されました。九州のほか関東の常磐線などでも活躍した「415系」。現在はJR九州に残るのみです。
では、車内へ。
うーん!国鉄の香り!
この車両は昭和54年に日立製作所で作られたみたい。御年42歳。
ボックスシートと、ドア付近にロングシートを組み合わせた「セミクロスシート」というやつ。JR九州の「415系」は多くがロングシートに改造され、セミクロスシートが残るのは数編成のみと貴重なのだそう。
今回はボックスシートを1ボックス貸し切り。
国鉄時代のふかふかのシートなら、お尻が痛くなる心配もなさそう。
窓は下段が少しだけ開くので、換気も兼ねて風を浴びながら旅を楽しもう。
本当の"網棚"というやつ。
謎の機械ボックスがあるのがいかにも国鉄形。
全速力で走る415系
日豊本線縦断号は5分遅れで小倉駅を発車。モハでなかったのが残念だけど、構内に響き渡るコンプレッサーの音に耳を傾けながらこれから始まる旅にワクワク。 pic.twitter.com/jLzQPTgqW6
— マサテツ (@masatetsudo) 2021年7月24日
前を走る「ソニック」が遅れていたので、「日豊本線縦断号」は少々遅れて「小倉駅」を発車。
まずは大分までノンストップ。遅れを取り戻すべく時速100キロで日豊本線を爆走する「415系」。
のんびりとした時間が流れる車内。
小倉の市街地を抜け車窓はのどかな風景に。
青々とした稲がいい景色。
外は青空。天気がよくてよかった!
外には海が見えてきました!割り当てられた座席が山側だったのが残念ですが、復路は海側だったので海は復路に楽しむとしよう!
福岡と大分の県境あたりでしょうか、山が深くなってきました。
遠くに「別府タワー」が見えると、九州随一の温泉地・別府を通過。
ここからしばらくは別府湾に沿って走ります。いい景色!
「日豊本線縦断号」は小倉での遅れを取り戻し、ほぼ定時で「大分駅」に到着。
ここでは7分の停車時間。
ホームを挟んで787系、885系と並びました!
宮崎までは、まだまだ長い道のりが続きます。
宗太郎で「36ぷらす3」と並ぶ
大分を出たところでお弁当タイム。大分で積み込まれたのは、大分駅の駅弁「鮨由」の「なごり雪」。これ、食べてみたかったやつ!
豊後沖で獲れた鰆の西京焼きがのったちらし寿司。上品なコッテリ感に香ばしい風味が相まって絶品!脂がのった鰆の美味しさをしっかり引き立てています。美味しい!
続いては今日の記念乗車証の配布。小倉から宮崎ゆきの硬券入り。
こちらは往復ともツアーに参加した人だけの特典。なんと今日乗った号車札のレプリカ!
「佐伯駅」を通過するとのどかな景色は一変、列車は山の中へと入っていきます。
しばし運転席の後ろでかぶりつき。右へ左へカーブする線路、トンネルの連続、続く登り勾配。そう、ここは大分県と宮崎県の県境で日豊本線最大の難所「宗太郎越え」区間。
ノッチを入れたりブレーキをかけながら、山越え区間を走ります。
MT54が唸りをあげる!日豊本線の難所「宗太郎越え」をゆく415系。#日豊本線縦断号 pic.twitter.com/SH6iKkSsrv
— マサテツ (@masatetsudo) 2021年7月24日
「重岡駅」に到着!
停車する列車は上下合わせてわずか4本。延岡行きに至っては6時47分発が始発でもあり最終でもあるのです。
「重岡駅」には地元の方が大勢集まっていて、試食や地元の物産品の販売が。
この後に「36ぷらす3」がやってくるそうで、それに先立って「日豊本線縦断号」でも物産品の販売をして下さったみたい。
「日豊本線縦断号」はついに、秘境駅「宗太郎駅」に到着。
ホームが短いので先頭の1両だけドアが開き、あとの車両は締切。
大分県佐伯市にある「宗太郎駅」は1923(大正12)年に信号所として開設、1947(昭和22)年には旅客扱いを開始して駅に昇格。かつては急行列車が停まる頃もあったそうですが、現在では平均乗車人員が1人にも満たない状況。
1999年に開設された秘境駅を紹介するホームページ「秘境駅へ行こう!」の2020年度版秘境駅ランキングは33位。
山深いところにある「宗太郎駅」。
しかし駅前には民家があり、すぐそばには国道も走っています。
停車する列車は1日たったの3本。この間、特急列車や貨物は多数通過しますが、停車する列車はありません。列車に乗って「宗太郎駅」で降りてその日のうちに戻るには、
『延岡6:10発→宗太郎6:39着・6:54発→延岡7:26着』
これしか無いのです。そんな、乗降が困難な秘境駅に降り立てるのは貴重な機会。
駅舎はなく、運賃箱がポツンとあるのみ。
道路から見ると、ここが駅だとはわかりません。
苔が覆い茂った階段。
注ぎてる湧き水。
待合室には、秘境駅に訪れた人たちの想いを描いた石が並べられていました。
14分の停車時間の間には、今日のメインイベントが待っています。
やってきました!36ぷらす3!
そう!ここで「日豊本線縦断号」と「36ぷらす3」が並ぶのです!
窓からは「36ぷらす3」の輝かしいエンブレムが。
光沢がすごいボディに「415系」の姿が映ります。
並んだのはわずか数分。興奮も冷めやらぬうちに「日豊本線縦断号」は「宗太郎駅」を発車。
「宗太郎越え」を抜け、列車は再び田園風景の中を走ります。
日豊本線縦断号は宮崎県へ
宮崎県に入って最初の停車駅「日向市駅」に到着。
ホームの上屋がものすごく高くてびっくり!
上家の柱は地元産のスギ材を使ってるそう。
右側から近づいてきた高架橋。これは、かつてのリニアモーターカーの実験線。
今はソーラーパネルがのるリニア実験線。リニア中央新幹線も早く実現するといいですね!
単線区間なので、反対列車と離合しながら進みます。
海が見えてきました!宮崎の海!あいにくの曇り空ですが、白波が立つ海の光景が目の前に!
列車は「日向新富駅」に到着。ここではなんと"幕回し"をしてくれるとの事!
日向新富駅に到着。停車中に幕回しタイム!#日豊本線縦断号 pic.twitter.com/8VMgaTXTUb
— マサテツ (@masatetsudo) 2021年7月24日
出てきたのは「有田陶器市号」。これはなかなかレアなのでは!
皆さん夢中でカメラ撮影。鉄道ファンの心をくすぐる演出に感激!
16時10分。「日豊本線縦断号」はほぼ定刻で、往路の終着駅「宮崎駅」に到着。
小倉から約6時間走り続けてくれた「415系」。長時間の旅でしたが、途中の休憩停車が良い気分転換に。田園風景から山へ海へ、変化に富んだ車窓で飽きる事なく過ごしたひととき。そして何より国鉄形のふかふかのシートは、お尻が痛くならなかった!
駅員さんの出迎えを受けながら、今日の旅は終わり。
明日は復路の旅。この続きは次の記事へ。
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