5日間かけて九州を1周するJR九州の「36ぷらす3」。今回は博多発鹿児島中央行きの「赤の路」に乗車。「36ぷらす3」最長の約6時間30分の旅を楽しんできました!
*2021年10月の情報を基に作成しています
▽36ぷらす3のまとめ記事はこちら!
- 特急つばめの再来
- 地域の皆さんの熱気に包まれた玉名駅
- 嬉しいサプライズ!くまモンがお出迎え
- 老舗料亭が作る特製お弁当
- 肥薩おれんじ鉄道へ乗り入れ
- 牛ノ浜駅、小さな無人駅が賑わう瞬間
- 東シナ海が望める絶景区間
- 6時間半にもおよぶ旅のフィナーレ
- 関連リンク
特急つばめの再来
今回乗車する木曜日の「赤の路」は、博多から鹿児島本線を南下し熊本・八代を経て肥薩おれんじ鉄道へ乗り入れて鹿児島中央に至る、約6時間30分の旅。このルートは、2004年の九州新幹線開業まで787系「特急 つばめ」が運行されていました。まさに『特急 つばめの再来』と注目されるコースなのです!
「36ぷらす3」が入線してきました!
真っ黒に光るボディ!煌びやかに輝く装飾が美しい!
乗車した日は10月14日。そう『鉄道の日』でした。さらに10月16日で「36ぷらす3」の運行開始1周年なのもあって、お見送りがすごい!
駅のスタッフさんだけでなくJR九州の社員さん、そしてゆるキャラまで!ホームの端は大賑わいです。
今回は5号車に乗車しました。「36ぷらす3」の「黒い787系」車内の様子などはこちらで紹介しています!
ホームでは1周年記念の手旗を頂きました。かわいい!
10月14日鉄道の日の「36ぷらす3」が博多駅を発車!もうすぐ1周年だからお見送りがすごい! pic.twitter.com/v4x4YO3zwH
— マサテツ (@masatetsudo) 2021年10月14日
盛大なお見送りを受けながら「36ぷらす3」はゆっくりとホームを離れます。
「博多駅」を発車すると、さっそく車両にアテンダントさんが来て旅の始まりの挨拶。そして「赤の路」の7つのエピソードを紹介するリーフレットが配られました。
記念乗車証は4号車のビュッフェで頂きました。おしゃれなデザインなので素敵な記念になりますね!
この日は天草の観光協会の方が乗車して、パンフレットを配布。天草といえば以前、三角線の「A列車で行こう」から天草宝島ラインに乗り継いで天草・前島港まで行った事がありました。楽しかったなー。
地域の皆さんの熱気に包まれた玉名駅
鳥栖・久留米・大牟田と主要駅を過ぎ、列車は熊本県へ。
「36ぷらす3」は「玉名駅」に到着。ここでは"おもてなし停車"言って20分の停車時間があり、ホームに降りて地元の方々からおもてなしを受ける事ができるのです!
ホームではゆるキャラたちがお出迎え!
玉名市のマスコット「タマにゃん」。
荒尾市の「マジャッキー」に和水町の「なごみん」そして長洲町の「ふれきんちゃん」。みんな勢ぞろい!
「36ぷらす3」がもうすぐ1周年って事で、いつも以上の賑わいだったみたい。地元の方々へ感謝状の贈呈式も行われていました。
ホームでは地元の特産品を揃えたマルシェや観光PRなんかもやっていて、なんだかお祭りみたい!
金魚すくいまでやっているから、まさにお祭り!ちなみに、近くの長洲町が金魚の町で有名なんだって。
まだ時間があったので反対側のホームへ。「36ぷらす3」の編成全体がきれいに写りました。写真撮影におすすめ!
乗客そして地元の方々の熱気に包まれた「玉名駅」でした。マルシェで購入した甘夏スカッシュでも飲んで熱気をさまそう。
嬉しいサプライズ!くまモンがお出迎え
列車は、西南戦争の激戦地・田原坂付近を走行。玉名から約20分で「熊本駅」に到着。熊本では10分停車します。
「くまモンがお出迎えしてくれています」って放送を聞いてホームへ飛び出した!くまモンだーー!
こんなところでくまモンに出会えるとは!嬉しいサプライズ!
くまモンと「36ぷらす3」の撮影会!
敬礼するくまモン!かわいい!
あれあれ?くまモン乗っちゃったよ?
この後スタッフのお姉さんに降ろされていました(笑)
老舗料亭が作る特製お弁当
興奮冷めやらぬ所ですが、そろそろお腹も空いてきたのでランチタイム。「36ぷらす3」では地域の美食が味わえる「ランチプラン」があり、個室と座席で異なる食事プランが用意されています。
鹿児島中央行き「赤の路」は、玉名市にある「日本料理 たがみ」。昭和33年創業の老舗料亭が作るお弁当です。
おぉー!彩り鮮やか!美味しそう!!
まずは"壱の折"からいただきます!
天草産車海老の塩焼き。荒尾の干潟に生息するマジャク、別名アナジャコとも呼ばれるエビの仲間、こちらは天ぷらに。くるくる巻いた葱と冬の魚"鮗(このしろ)"は、なずなと酢味噌で和えて。甘さ控えめの小倉とともに煮込んだイカ。肥後牛のしぐれ煮は肉の旨みが濃厚。
柔らかい豚の角煮に使われる豚肉は、のびのびと遊びながら育つから"肥後あそび豚"と名付けられたそう。"はや"と言う淡水魚の甘露煮。真っ白なしめじはカラスミと和えてお酒に合う味わい。
続いて弍の折。
ご飯は熊本県南関町の新米を使用。"むかご"と呼ばれる山の幸入り。ホクホクした食感がご飯に合います。レタスを巻いためずらしい野菜寿司。
肥後産の茄子は、野草の"ノビル"入りのお味噌で田楽に。冬瓜、海老、里芋、高野豆腐など、優しい味わいの煮物。
濃厚な蟹の煮凝り。お口直しは"オオバコ"と言う野草と抹茶のゼリー。梨と柿はいずれも熊本県産。
この地方の海の幸・山の幸がギュッと詰まったお弁当。美味しかった!
肥薩おれんじ鉄道へ乗り入れ
肥薩線0起点の看板が立つ「八代駅」に到着。熊本豪雨で壊滅的な被害を受けた肥薩線。また列車から美しい球磨川の景色を眺めたいものです。
「36ぷらす3」はここから「肥薩おれんじ鉄道」へと入ります。JR九州の列車が肥薩おれんじ鉄道に乗り入れるのは「ななつ星in九州」と「36ぷらす3」だけ。
「日奈久温泉駅」を通過するといよいよオーシャンビュー区間へ。車窓右側には不知火海が見えてきました!
これこそ新幹線では味わえない車窓。在来線をのんびり走る「36ぷらす3」だからこそ楽しめる旅の魅力のひとつです。
線路のすぐ下が海岸線。本当に海が目の前です。
肥後二見から上田浦にかけて、しばらくオーシャンビューが続きます。
牛ノ浜駅、小さな無人駅が賑わう瞬間
「36ぷらす3」は2つ目のおもてなし駅「牛ノ浜駅」に到着。ホームが短いので後ろ3両は締切となります。
地元の皆さんが横断幕を持ってお出迎え!
道路を挟んで向こう側には海が広がっています。バス停がなんだかノスタルジック。
目の前は東シナ海。小さな島に建つ鳥居は、地元の漁師さんが作ったのだそう。
いやー美しい景色。感激。
さて「36ぷらす3」が到着した「牛ノ浜駅」はお祭り騒ぎ。
地元の園児たちによる演奏。かわいい!
こちらでは特産品を販売するマルシェ。
地元の銘酒がずらり。
恋する丸干し!?気になる!
あれ?誰かいるよ!
阿久根市のゆるキャラ「阿っくん」です!運転士さんに制帽を被せてもらって記念撮影。阿っくん、園児たちからも大人気でした!
小さな無人駅が週に1回賑わう瞬間。こうやって地元の皆さんから全力で歓迎してもらうと、こちらも感激してしまいます。なんだか心温まる気持ちになりました。
園児たちのお見送りを受けて「牛ノ浜駅」とはお別れ。
東シナ海が望める絶景区間
「36ぷらす3」は東シナ海が望める絶景区間へ。
速度を落としてゆっくりと走ってくれます。太陽の光に照らされてキラキラと輝く海。素敵です。
これで海とはお別れ。川内川を渡り川内市内へ。
6時間半にもおよぶ旅のフィナーレ
「36ぷらす3 赤の路」の旅も残りわずか。マルチカーでは今日の旅のおさらい。「赤の祭り」「赤の遺産」「赤は旨い」など「赤の路」にまつわる7つのエピソードが紹介されました。
16時24分。「36ぷらす3」は終着「鹿児島中央駅」に到着。車内の雰囲気を楽しんだり、ビュッフェに立ち寄ったり、マルチカーで休憩したり、お食事を楽しんだり、途中下車しておもてなしを受けたりと、博多から6時間半にもおよぶ長旅は意外にもあっという間でした。
「36ぷらす3」は翌日は宮崎へ、その後は大分へと、5日間かけて九州を一周します。皆さんもぜひ「36ぷらす3」の旅で九州の魅力を満喫してみては!
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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