「キハ185系レトロカラー」と「ことでんレトロ電車」の乗車ツアー。今年(2021年)で引退する事が発表された、大正生まれのレトロ電車「120号」と「300号」に乗車します!
- ことちゃんとすまいるえきちゃん
- 大正生まれの300号と120号
- 吊り掛け音を響かせて走るレトロ電車
- 開業したばかりの伏石駅を経て高松築港へ
- レトロ電車撮影会
- 大正生まれの電車と駅舎が並ぶ
- ゴールデンウィークのさよなら運行で引退
- レトロライナーは旅の終着高松へ
- 関連リンク
ことちゃんとすまいるえきちゃん
高松から琴平まで「キハ185系」の快走を堪能した私たち。
洋風建築の歴史ある駅舎をあとに。
高松から一緒に旅してきた「すまいるえきちゃん」も移動。
後ろから「ことちゃん」が追いかけてきた!
すまいるえきちゃんとことちゃん、久々の再会です!(ことでんまつり以来?)
という事でやってきたのは、ことでんの「琴電琴平駅」。
これからすまいるえきちゃん、ことちゃんと乗車するのは、こちら!
そう!ことでんレトロ電車!4両あったレトロ電車のうち、23号と500号は昨年(2020年)の10月をもって引退。残る120号と300号も今年(2021年)5月をもって引退する事が発表されています。
私自身おそらく最後となる、大正生まれの電車の旅を、今日は楽しみたいと思います!
大正生まれの300号と120号
高松築港側は300号。茶色一色のカラーは琴平電鉄開業時のカラーなのだそう。
形式は3000形なので、正式には「3000形の300号」。
壁・窓枠・床など至る所に木材が使われていますが、大正生まれとは思えないぐらい美しくメンテナンスされています。
琴平方は120号。茶色とクリームのツートンカラー。
こちらは形式は「1000形」なので「1000形の120号」ですね。
2両とも1926(大正15)年の琴平電鉄開業時に新造され、なんと今年で95歳。現役で走る電車としてはもちろん日本最古です。
大正時代にクーラーなんてある訳がありません。
暑い日は運転席の窓も開けっ放し。
さぁまもなく発車時間。
ことちゃんもレトロ電車に乗り込みます。
だっ、大丈夫?
すまいるえきちゃん、ことでんレトロ電車に乗るのは初めてなんだって!
なんか不思議な感じ。
吊り掛け音を響かせて走るレトロ電車
ふたつのレトロツアーオリジナルヘッドマークを付けて、いよいよ讃岐路へ。
出発進行!
吊り掛け駆動独特の唸るような音を響かせながら、電車は走ります。
丸窓の向こうには讃岐富士。
トランポリンのように激しく揺れるたび、右へ左へつり革が飛びます。
電車は「岡田駅」に到着。停車時間がある駅は、ホームに降りて写真撮影。
反対列車と行き違い。やってきたのは京急カラーに復刻された、還暦の赤い電車!
いつの間にか「急 りつりん」のヘッドマークに。
「滝宮駅」。ここでことちゃんとはお別れ。
今度はことでんまつりで会えるかな?
今日はポカポカ陽気。桜もそろそろ満開か。
「一宮駅」に到着。120号には「急」のヘッドマーク。
開業したばかりの伏石駅を経て高松築港へ
太田駅を発車すると線路は真新しくなり、電車の揺れもぱったりと無くなりました。高架に上がると2020年に開業したばかりの「伏石駅」。新しい線路は「ロングレール」を使っているので、電車の揺れが少ないのだそう。
まもなくことでんのターミナル駅「瓦町駅」に到着です。
琴平線、長尾線、志度線と、ことでんのすべての路線が交わる「瓦町駅」。向こうに見えるのはグリーンのカラーの長尾線。
玉藻城こと高松城が見えると、終点の「高松築港駅」へ。
写真ではわかりませんが、この辺りで、ことちゃんが手を振ってた!
高松築港ですまいるえきちゃんともお別れ。またね!
レトロ電車は来た線路を戻り「仏生山駅」へ。ここで撮影会があるので、一旦レトロ電車とは離れます。
レトロ電車撮影会
吊りかけモーター唸るレトロ電車。#ことでん pic.twitter.com/8wdhg1UdoF
— マサテツ (@masatetsudo) 2021年3月26日
車庫へと引き上げるレトロ電車。
私たちは駅舎を出て、裏手の仏生山車庫へ。
すでに入換してきたレトロ電車が止まってます。いよいよ撮影会のスタートです!
レトロ電車の隣にやってきたゲストは、元京急の1070形。
1926(大正15)年生まれの御年95歳。
1070形は1957(昭和32)年生まれ。レトロ電車に比べればまだまだですが、十分レトロと言える車歴です。
ことでんさんはサービス精神旺盛。途中何度も、行き先やヘッドマークの板を変えながら、撮影会は続きます。
用意されていた板の数々。「まだ倉庫にもいっぱいありますよー」って言ってた!すごい!
あれ!?今度はJR四国の「れっちゃくん」がレトロ電車と並んでる!
すごいすごい!
遊んじゃってる(笑)
和気あいあいと行われた、レトロ電車撮影会。たくさんのカットが撮れて大満足!
大正生まれの電車と駅舎が並ぶ
再び「仏生山駅」へと戻ってきました。
帰りのレトロ電車がやってくるまで、思い思いに時間を過ごします。
行灯式の表示は絶滅危惧種。
やってきました!レトロ電車に乗車するのも、おそらくこれが最後。
一路、琴平へ。
「一宮駅」。
「滝宮駅」の駅舎は、レトロ電車と同じ1926(大正15)年の建築。
大正生まれの電車と駅舎が並ぶ姿。奇跡としか言いようがありません。
ゴールデンウィークのさよなら運行で引退
のどかな風景の中を走るレトロ電車の旅も、まもなく終点です。
土讃線の線路をくぐり、電車は終点「琴電琴平駅」に到着します。
回送の表示が寂しげ。
最後にれっちゃくんと記念撮影。
4つの時代を越え95年に渡り走り続けてきたレトロ電車300号・120号ですが、ついに引退の時が近づいてきました。乗車している限りまだまだ現役でも良さそうな走りっぷりでしたが、整備費や部品の調達などを考えると致し方ないのでしょう。そもそも、今日まで走っていること自体が奇跡なのです。
先日、最後の運行となるゴールデンウィークのさよなら運行が発表されました。どうか無事故で最後の日を迎える事を願っています。
レトロライナーは旅の終着高松へ
さて、私たちは再びJR「琴平駅」へ。
旅の終着である「高松駅」まで、キハ185系レトロカラーの「レトロライナー」に乗車します。
途中「善通寺駅」では最後の撮影タイム。れっちゃくんも一緒に!
キハが並ぶ高松運転所が見えてくると、まもなく終点の「高松駅」です。
「高松駅」に到着した、キハ185系レトロカラー。隣にはなんと「アンパンマントロッコ 」が!
2700系が主力となった高松駅でキハ185系が並ぶのは、レアな光景なのでは!
私たちを乗せてたくさんの思い出を作ってくれた185系は、ディーゼルエンジンの轟音を響かせながら、高松運転所へと戻って行きました。